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「IKEA place」のAR(拡張現実)アプリでつくる未来の部屋作り。バーチャルに家具が置ける体験がすごい!

新しい家に引っ越すとき、思い切って模様替えをしようと思い立った時、私たちは家具の探したり、買い替えたりします。オンラインストアで購入するときも、店舗で買うときも「実寸を測って、自分の部屋に合うサイズかどうか」を確かめますが、IKEAの提供するARアプリを使えば、自分で図る手間を大幅に減らしてくれるんです。今回は、ARアプリの仕組みや使い勝手のレビューをしていきます!

AR(拡張現実)のアプリはどんなベネフィットを届けてくれるの?

「IKEA Place」アプリでは、自宅やオフィス、学校、スタジオなどあらゆる場所で、IKEAの家具をバーチャルな形で設置することができるAR(拡張現実)を提供しています。すべての商品を空間に合わせて自動でサイズを調整した状態で3Dで表示してくれるため、空間がどのように変わるかをリアルタイムで体験できるのが最大のポイント。そう、このアプリを使えば店舗に行って家具を測ったり、確かめたりしなくてもいいのです!このアプリを使うことで、以下のような体験ができます。

・家具の配置したときのリアルなイメージが湧く
・今の部屋に合うデザインかを見極められる
・(おおよその)サイズ感がわかる

アプリを実際に試してみました

使い方はとても簡単。ARを読み込むガイドが表示された後のチュートリアルに沿って、気になる商品をタップして現実空間に配置するだけです。

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最初にガイドが表示されるので、まずはやってみよう!という気持ちに。

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ガイドにならって家具をタップすると、突如現実空間にあらわれた、IKEAカラーのポップな椅子。思っていたよりも大きくてびっくり。まだこの時点で、ARに慣れていないため、家具をうまく配置できませんでした。遠近感をつかむまで少しコツが必要そうです。

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タブバーにあるHOMEアイコンらしきものをタップすると、IKEAが提案する季節の特集の家具を現実空間に配置できるようになっていました。右下の青いアイコンをタップするだけで、配置できました。いわゆるレコメンドのようです。

真ん中にあるアイコンをタップする、さまざまなカテゴリから商品を選択できるようになっています。こちらは、自分が置きたい家具を探せるようになっていますね。

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さらに「Room Sets」というカテゴリを選ぶと、おすすめのコーディネートセットを特定の広いエリアにかざせばまるごと配置できます。(かなり広いエリアが必要そうでした。。)IKEA実店舗で提案している、コーディネートをその場で再現できるのですごいですよね。

このアプリの使い方がシンプルなので、3ステップで配置ができます。

・家具を選ぶ
・青いボタンで決定する
・カメラが起動したら置きたい場所にタップする

アプリのレビューをみてみたら、60代の方がこれを使って「このアプリを使って、ある程度の目星をつけてから店舗に行こうと思った」と書いていらっしゃいました。よくよく読んでみると、この方は足を痛めたことをきっかけに、なかなか実店舗に行くことが簡単ではなくなってしまったそうです。実物を見れないと不安だけど、このアプリでソファの買い替えを事前にシミュレーションしてみます、というとても素敵なレビューが書いてあり、(私はデベロッパーではないのに、なんだか感動してしまいました。。なんて良い体験を提供しているんだろうと。)まさにユーザーエクスペリエンス、ですね。

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練習しているうちに家具の配置が上手になってきました!みてください、手前のテーブルがAR(拡張現実)で配置したアイテムなのです。遠くからみてると、リアルすぎて実物かな?と思ってしまうほど。また、家具配置のコツは遠近感のようです。動画でもあるように、現在距離よりも少し離れた位置に家具を置くようにする必要がありました。よくみてみると、木の質感などもリアルに再現されていて、完全再現は難しくても、かなり精度が高いと感じられました。

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組み合わせも自由自在。急に家具が現れる感覚が、楽しかったです。

デメリットは家具の検索性が弱いこと。

その一方で、特定の商品を素早く探したいときにの検索は担保できていませんでした。キーワードでの検索や絞り込みは行えないため、目星をつけた商品を探すまでに時間がかかりそうです。また全商品に網羅できているわけではなく、人気・需要の高い商品が優先的に表示されているようなので、必ずしも「配置を試してみたい」と思う商品が見つかるとは言えませんでした。

「すぐにIKEAの家具を自宅で試せる」というデジタルとリアルな体験が叶う。

IKEAの実店舗での楽しみ方はトータルコーディネートを店舗で見たり、カラフルな家具に囲まれて広い空間でお気に入りを見つける楽しさを提供していますが、「行くまでにある程度のシミュレーションをしておく」「色が合うかを試してみる」「オンラインで買いたいから、すぐにイメージできる状態で試したい」というニーズに寄り添い、このようなアプリを提供しているのかもしれません。買い物を失敗させず、満足してもらうためのサポートのような店舗でのリアルな楽しみを補完するための、デジタルのあり方を体感できるアプリでした。

まとめ:AR(拡張現実)の可能性は、これから先もっと進むかもしれない。

IKEA placeアプリを使っていて思ったことですが、家具だけではなく洋服やライブ会場、展示会など、さまざまなカテゴリーでARを活用したサービスの提供は進むかもしれません。例えば、若いアーティストの人が描いた絵画をお試しで自宅に飾れるAR体験を元に、気に入ったら実物を購入してみる。などの流れができるとか。数年前に新しい技術として突如出てきたときよりも、より具体的な活用の場が見出せそうですよね。これからも引き続き、デジタルとフィジカル(リアル)な体験をレビューしていきます!

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