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太陽の懐で人生転換をした宗教人士

2013年8月23日
朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会機関紙『民主朝鮮』

朝鮮の民族史には、祖国と同胞が追憶する愛国人士が数多くいる。その中には、良くない人生の道をさまよったところに、生涯の末年に偉大な太陽の懐で統一愛国の道を歩んだ「世界平和連合」総裁の文鮮明先生もいる。

偉大な指導者金正日同志は、次のように指摘している。
「全民族の大団結のために、思想と制度、階級と階層に関係なく、民族の精神を大事にする全ての人、国と民族を愛する全ての人をみな包摂、団合させることは、われわれの確固たる立場であり、一貫した政策です」

平安北道の定州で生まれた文鮮明先生が南朝鮮へ渡ったのは、1950年代の戦争の頃であった。先生は、南朝鮮で宗教活動を行ない、1954年5月に「統一教」を立ち上げ、その教主となり、のちに南朝鮮と海外において、その教理を説き「反共」を騒ぎ立てた。

このように祖国と民族に背き、反逆の道を進んでいた先生が「反共」から連北へと人生転換をすることとなったきっかけは、チュチェ80(1991)年の祖国訪問であった。

彼が故郷の定州を訪問させてほしいと、共和国に提起したときは「統一教」の名前を「世界平和連合」に変えた後であった。当時、当該部門の幹部は、過去を問題視して、先生の故郷訪問の提起に慎重な意見を示していた。

しかし、金日成主席と金正日総書記は、大きな度量と父の愛で、文鮮明先生に対して祖国訪問の道を開いた。そして、70歳を越した彼が少しの不便もなしに平壌を訪問できるように特別飛行機を飛ばしてやり、国家指導幹部が飛行場で出迎え、故郷はもちろんのこと、名勝地まで参観するように、恩情のこもった措置を取った。

金正日総書記は、首領に会いたいとする彼の願いもかなえてやった。

金日成主席は、先生を温かく迎え、談話を行なった後、昼食会も用意してやり、記念写真まで撮影するという、大きな恩情を施した。

良くない過去をとがめる代わりに、故郷訪問の願いを叶えてやるだけでなく、みずから会い、記念撮影もしてやる、金日成主席の限りない愛と恩情に、先生はとても感激し、とまどった。先生は、共和国を非難してきたこれまでの過ちを痛切に感じながら、民族の宿願である祖国統一の偉業遂行に余生を捧げることを固く誓った。

彼が平壌を離れながら、金日成主席と金正日総書記の歓待に繰り返し謝意を表し、金日成主席と金正日総書記の健康を願ったことは、遅れながらも、まことの統一愛国の道を歩くように温かく導いてくれた、絶世の偉人に対して捧げる感謝のあいさつであり、祖国統一と民族大団結のための道で余生を輝かせようという、確固たる信念と意志の表われであった。

その決心の通りに先生は、祖国訪問後に民族の和解と団合、共同繁栄のための統一愛国事業に、自身のあらゆるものを捧げた。彼は祈りの度に「金日成主席を中心に7千万民族が一つとなり、幸せに暮らせるようにしたまえ」と呪文を唱えた。1992年11月には「南北統一のためには、あらゆる政党がそれぞれの利害関係を離れて超党的に協力」しなければならないと述べ、金日成主席と金正日総書記の民族大団合思想を積極的に擁護した。北南協力事業にも積極的に参加し、民族の和解と団合に少なからず寄与した。これについて、南朝鮮の出版物は「一生を《反共》運動に捧げた彼が見せた行動は、まさに大変な衝撃であった」と伝えた。

金日成主席は、先生との出会いを忘れずに、事あるごとに彼を追憶した。先生に対する金正日総書記の愛と信頼も、時が経つにつれ増していった。

金正日総書記は、チュチェ83(1994)年7月、金日成主席を哀悼する文鮮明先生の意志により遠路はるばる平壌を訪れた「世界平和連合」共同議長に自ら会った。その日、金正日総書記は、3年前の文鮮明先生の故郷訪問を追憶し、金日成主席は文総裁を大変気に入り、愛したことについて述べた。

このように、時には誤った道を行ったものの、その過ちを心から後悔し、統一偉業に貢献しようという人であれば、過去不問の原則で寛容に接し、統一愛国の道に立たせてやる、偉大な太陽の懐で先生は、だいぶ遅くなったものの、同胞の和解と団合、祖国統一のための道に堂々と立つことができた。

先生が人生の末年に、愛国愛族の道を歩くように導いた、偉大な大元帥の熱い信頼と愛は、敬愛する金正恩元帥によってそのまま受け継がれた。

敬愛する元帥は、先生が病気で死去したときには、遺族に対し、先生は亡くなったものの、民族の和解と団合、国の統一と世界平和のために注いだ、先生の努力と功績は永遠に語り継がれるだろうという、弔電とともに、花環を送った。そして平壌では、先生を追慕する行事が大々的に行なわれ、民族の和解と団合、国の平和統一と民族共同の繁栄のための愛国偉業に積極的に寄与した先生に、祖国統一賞が授与された。

これを目撃した先生の遺族と国内外の同胞は、敬愛する元帥は偉大な大元帥の崇高な意志を継ぎ、全民族を愛の懐に抱き、生を輝かせてくれる、民族の慈愛深い父であり、祖国統一の救いの星であるということを深く感じた。

現在すべての同胞は、敬愛する元帥がいることで、偉大な大元帥による祖国統一の遺訓が輝かしく実現され、三千里境土のうえにかならず富強繁栄する統一祖国が立つだろうと、強く確信している。

北と南、海外の全同胞は、絶世の愛国者であり祖国統一の救星である、敬愛する金正恩元帥の指導のもと、北南共同宣言の旗印高く、自主統一と平和繁栄を成し遂げるための挙族的闘争に、一つになって立ち上がるべきだ。(リ・ギョンチョル記者)

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