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新たな組み立て式工法が効果を発揮

2023-06-15『労働新聞』5面
日本語への翻訳は投稿者によるものです。

画像:高層住宅地区の建設者を鼓舞する芸術宣伝隊(2023-06-02)

和盛戦域で住宅工事に新たな組み立て式工法が導入され、大きく効果を発揮している。
平壌建設委員会の各施工・建材生産単位では、平壌建築大学の乾式工法研究集団と共同で、現代の先進技術として認められている、耐震性の高い組み立て式工法を工事実践に導入し、多くの労力と資材を節約しながら、建設の速度と質を高めている。

敬愛する金正恩同志は、次のように述べている。
「建設部門で、先進的な工法を取り入れるための新たな革新運動を展開するべきです。」

こんにち、建設部門では、従来の組み立て式工法と異なり、耐震構造の科学性を高水準で保障する新たな施工方法の導入が趨勢となっている。
近年の建築創造事業で実利の原則を堅持することに関する、党の意図を高く体し、平壌建設委員会の活動家は、建設部門の教育研究単位と協力し、耐震性を高めた新たな組み立て式工法を効果的に導入できるようにした。
先進的な組み立て式施工工程を確立する事業は、高い技術的要求を保障しなければならず、導入の初期段階から各種の問題を解決しなければならなかった。
平壌建設委員会の活動家は、新たな組み立て式工法の導入を、建設の工業化水準を一段高める重要な事業ととらえ、技術力量の編成と資材保障に主な力を入れ、短期間で目覚ましい成果を挙げた。
平壌建築大学の乾式工法研究集団の硏究士たちは、互いの創造的知恵を合わせ、過去に別の部材として施工していた組み立て式工法設計の代わりに、壁と層間を一体に組み立てられる設計を短期間で完成させた。
松新、松花地区の住宅建設に続き、和盛地区で実用化されている組み立て式工法は、現在、実践において大きな効果を発揮している。
中区住宅建設事業所をはじめとする施工単位では、建材工場で生産された質の良い部材を利用し、労力を減らしつつ、従来と遜色なく高層住宅建物を建設している。
この工法の導入により、美装作業量が減少したり、不必要になったりし、工事の期日も大幅に短縮され、多くの労力と型枠を節約できている。

本社記者 チ・ウォンチョル

投稿者による補足

組み立て式工法…この記事に出てくる工法について、南側のゼネコンであるサムスン物産の元専務が解説しています。(韓国語記事)

解説では、「新たな組み立て式工法」は壁式のPC工法を指しているのではないかと述べています。工場で部材を作る代わりに、現場でコンクリートを打つ作業を減らすので、品質安定、施工効率向上、期間短縮、型枠削減などの長所があります。朝鮮半島は冬の寒さが厳しいので、こうした工法が理にかなっているといえます。一方で、記事本文にもあるように「高い技術的要求」=品質を保たないと水漏れが発生するなどの問題があり、韓国でも1990年代に導入された以降は倉庫や駐車場など、非住居の建設に使われるのみだったとしています。部材の運搬、持ち上げるクレーンなど、北がどこまで揃えられるか疑問ですが、今後の建設成果に注目です。

PC工法について説明した大成建設グループのサイトを紹介します。大成建設というと、最近は良い話を聞きません。果たして平壌の高層建築はどの程度の精度なのでしょうか、答え合わせは国境が開放されてからのお楽しみです。


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