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遠距離営農技術問い合わせサービス

農業委員会のシム・ヨンホ部員と本社記者のインタビュー
雑誌『錦繍江山』2022年6月号より
日本語への翻訳は投稿者によるものです。

元画像: https://chosonsinbo.com/2021/04/02-41/

記者:ことし農業部門に提示された穀物生産計画を遂行するために、何よりも重要なことが、農業生産で科学化の熱風を高潮させることではないか。
部員:その通りだ。
農業生産の科学化はすなわち、多収穫である。農場では、天が「技師長」だとしていた時代はとうに過ぎ去った。今、どの協同農場、作業班、分組に行っても、科学技術を食糧増産の基本に据え、すべての営農工程で先進科学技術を取り入れるための事業が、より活気よく行われている。これは、過去に経験主義に陥っていた農作業方法から抜け出し、科学農事に依拠しようという、農場員大衆の関心と熱意が、日ごとに大きくなっているということを示している。
農業委員会ではこれに即して、何よりも農業の主人である農場員に、新しい先進科学技術を習得させるための事業を、確実に先行させている。この過程で、主要営農工程別技術伝習会や実習事業、多収穫経験交換などの科学技術普及事業が、農場の活動家や作業班技術員を対象としていた従来の枠を超えて、農場員のための事業へと転換された。
現在、各地の農場員たちの中で、先進農業科学技術を水と空気のように大事にし、科学技術によって農作業を行うことが、一つの風潮となっている。
先進的な営農方法と農業科学技術知識が、農民自身の死活的な源泉、農事実践としてより密着したものとなるようにするため、委員会では、遠距離営農技術問い合わせサービスシステムを通じ、科学農事に対する農場員の志向と熱意をより一層高潮させている。

記者:遠距離営農技術問い合わせサービスシステムについて教えて欲しい。
部員:遠距離営農技術問い合わせサービスシステムは、農業委員会が、科学研究機関、各級の農業指導機関と農場をコンピュータネットワークで接続し、営農作業で提起される科学技術的問題をリアルタイムでやり取りし、協議対策する情報技術システムである。画像会議、遠隔講義、および問い合わせサービスシステムと、ホームページを通じた技術資料サービスシステム、移動通信網による質問受付、および資料サービスシステムで構成された、遠距離営農技術問い合わせサービスシステムは、先進科学技術が水流のように下部組織へと絶えず供給され、地域的に遠く離れたところにおいても、営農過程で提起される問題を即座に協議対策できることから、たいへん便利である。
現在、各地の農業部門活動家と勤労者が、このシステムを利用し、新しい技術を受け取っているのはもちろん、営農実践において気になる問題を提起し、解答サービスを適時に受けている。
実例として、農業発展の5大要素の一つである地力改善だけを見ても、委員会では地力を高めるための重要な科学技術的問題に答えを与える問い合わせサービスを、多くの人々を対象に正常に行なっている。
それだけでなく、過去の穀物生産で成果を上げた多収穫単位、多収穫者が、地力を高めるうえで創造した経験も、画像や映像資料とともに実感を持って紹介した。その過程でよい経験が一般化し、全国各地の多くの協同農場が地力改善で目に見える進歩を遂げた。
ほかにも、災害性異常気候のなかでも穀物収穫を高められる先進営農方法をはじめとして、営農実践で提起される科学技術的問題の解決に、助けを与えるための方法論的問題が具体的に議論され、優秀な経験が広められていることから、遠距離営農技術問い合わせサービスシステムは農業生産単位と農業勤労者の間で好評を得ている。

記者:遠距離営農技術問い合わせサービスの実用性をより高めるための事業は、どのように推進されているか。
部員:委員会では、遠距離営農技術問い合わせサービスで重要な画像会議、遠隔講義、リアルタイムの問い合わせなどを円満に保障できるプログラム技術をより完成させる一方、データベースを豊富にする事業に優先的な力を入れている。
このために委員会では、農業研究院、人民大学習堂、科学技術殿堂などとの緊密な連携のもと、国内外の科学農事技術資料、小論文、多収穫経験や、マルチメディア編集物などを、営農工程別、作物別に目録化した。
一方で、遠距離営農技術問い合わせサービスシステムを、各種の形式と方法で中身をもって運営するための事業も、積極的に並行している。
画像会議と営農技術講義システムでは、農作物生育予報データ通報とともに、次の営農工程遂行過程で提起される技術的問題に対する講義、中央と地方の有能な農業部門の科学者、大学教員、技術者とのインタビュー、現場で創造された優秀な営農技術の経験発表を画像、および映像で行うための事業が、積極的に推進されている。
技術資料サービスをリアルタイムで行うための事業も先行させ、加入者が農業委員会ホームページ内の営農技術問い合わせページに掲載されたQ&A記事を閲覧しながら、自らの単位で類似して提起される問題に対する肯定的な回答を得られるよう、多くの労力を割いている。
これとともに、当該単位で要請する問題に対する各種の総合的な技術資料が、迅速かつ正確に提供される、集中資料サービスや、新たな営農技術に関する緊急講義の質も絶えず改善させている。
今後、営農の科学化をより高い段階へと移行させるために、遠距離営農技術問い合わせサービスシステムは大きな役割を果たすだろう。

記者:インタビューへの協力に感謝する。

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