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水回りをキレイに保つただ一つの方法はマメな掃除だけ

よく掃除が行き届いた、ホテルのお風呂に入るのが好きです。すべてのホテルがそうであって欲しいのですが、少しでも汚れがあると気になるタチですので、ピカピカのお風呂をキープしてもらいたいものです。ハズレのホテル(のお風呂)だったときのガッカリ感たるや・・・。
というわけで、オープン間もないホテルか、ちょっとお値段が張ってもしっかりとしたサービスを受けられるホテルに泊まるようにしています。
では自宅のお風呂をピカピカにしておくにはどうしたらいいでしょうか。洗面台は、キッチンは、トイレはどうしたら。


掃除は単体で考えない

ここに新築の家があります。キッチンとバスと洗面はひとつずつ、トイレが2カ所だとします。それらを毎日掃除するとしたら、どのくらいの時間がかかるでしょうか。新築の家ですから、すべて新品の状態です。見える部分だけなら、一回使うごとに掃除してもたいした手間じゃないですね。さっと流して、拭くくらいのものじゃないでしょうか。さしたる時間はかからないでしょう。
とは言え、それら水回りを毎日ちゃんと掃除するのは大変です。例えば、毎晩、キッチンを掃除してトイレを掃除して洗面台を掃除してお風呂を掃除して・・・というルーティンを組むとしたら、考えただけでゲンナリしてしまいます。毎日ちゃんと掃除したほうがいいけどそこまでして、と考えてしまいますね。掃除をまとめてやろうとすると心理的なハードルがうんと高いわけです。だからサボってしまいがちになるわけですが。
そこで、掃除に対する心理的ハードルをグンと下げることができれば、掃除を毎日やるのも面倒ではなくなるのでは、ということで、ながら掃除をおすすめします。これは実際、我が家でもやっていますし、ググるとこういうやりかたをする人がけっこういらっしゃいます。キッチンでもトイレでも、使うときに掃除をセットにしていれば、わざわざ気合を入れて掃除するぞということが無くなるわけです。

大前提として、汚れると散らかるは違うことを理解する

お菓子を作るとします。キッチンは汚れたり散らかったりしますね。この時、汚れと散らかりを区別して考えることが大事です。汚れと散らかりは大きく違っていて、その違いは何かと言えば、それをキレイにするための手間が大きく変わることなんです。
汚れているとはなんでしょうか。お菓子を作っていて、溶かしたバターを垂らしたり、泡立てた卵白が飛び散ったりしているのは、汚れですね。片や散らかっているはなんでしょう。マフィンケースが袋から散乱していたりボウルに入れっぱなしの小麦粉が放置されていたりしていたら、それは散らかってますね。
ふたつの大きな違いは、それをキレイにするのための手間が相当違うというところです。キッチンを掃除するときに、洗剤やスポンジ、はたまたクレンザーまでと考えると億劫になります。でも片づければ、さっと拭けばオシマイというのであればずいぶんと気が楽になるのではないでしょうか。
汚れているものは洗わないといけませんが、散らかっているものは片づけるだけでいいわけです。そのふたつの線引きで非常にわかりやすいところが、ウェットかどうかというところです。ドライであれば片づけるだけ、ウェットなところは洗わないといけない、ということです。
そのまま仕舞えるか、掃除機で吸えるか、そういったところはドライです。ドライは簡単です。ウェットになったとたんに、苦しくなります。もともとドライチームの選手だった粉であれモノであれ器具であれ、濡れてしまったらそれは汚れチームに加入してしまいます。濡れたところに置けばなんでも汚れチームに加入してしまうので、濡らさないことが肝心です。もし濡れてしまったらすぐに乾いた布で拭いて、ドライチームに引き戻すのです。
ドライは簡単、散らかりは簡単。これがキモです。

家中をドライに保つ

すべての水回りをドライに保っていれば、極端に言えばお風呂場でさえ掃除機で吸えるので掃除がやたらと簡単になります。洗面ボウルの毛ってイヤですよね、でも洗面ボウルが乾いていたら、ハンディ掃除機で吸えるのです。あら簡単。さすがにトイレの便器の中までドライに保つことはできませんが、トイレの手洗いボウルがあれば、やはりドライに保てば汚れることはありません。そこは散らかるだけです。
そこで、ドライに保つ秘訣をお教えします。

我が家ではこの無印良品の布巾を使っていますが、水回りのそばにこのような布巾をたくさん用意しておきます。コロナ禍となってより昨今、手を洗う機会も増えたかと思うのですが、我が家では手を拭くのもこの布巾です。というか、手拭き以外にもキッチンでのペーパータオルの代わりにもこの布巾を使うようにしています。良品週間でまとめ買いしています(100枚以上あるんじゃないかな)。濡れたらこれで拭きまくると、家中の水回りがドライに保てます。我が家の場合、一日に使う枚数は20枚ほどです。家族構成にもよるでしょうし、使い方にもよると思いますが、ペーパータオル代も節約できて一石二鳥ですし、繰り返し使える上にこの無印のは本来廃棄されるような素材からできてるらしく、環境にも良いと思います。
例えば、トイレに行きます、手を洗います、この布巾で手を拭きます、ついでにボウルと水栓まわりを拭きます、そのままトイレを出て洗濯機にポイ、という感じです。洗面所でも同じような感じです。使ったらそのついでに拭きあげてしまうので、わざわざ掃除する感はなく、それでいて水栓もボウルも水垢ひとつ無く、もちろん赤カビも出ず、キレイに保てます。

キッチンも使うたびに拭きあげる

キッチンはすこし手間が増えます。
料理するときに、ドライエリアとウェットエリアをきちんと分けて使います。我が家の場合はシンクに近いところがウェットエリア、そこ以外はドライにしています。これをするだけで、あとあとの掃除が楽になります。
料理をしながら片づけも並行して行います。洗わなければいけないものはそのままでいいですが、洗わなくても片付くものはどんどん片づけます。調理終了時に食材や調味料などがすべて片付いていて、洗うべきものだけシンクにある、という状況が作れると楽です。ドライエリアはもう片付けるものが無い状況ですね。散らかりを先にやっつけてしまうのがコツです。
食事が終わったら、食器を洗う必要があります。手洗いまたは食洗器ですが、洗うときにシンクも洗剤で洗います。生ごみは三角コーナーでもシンクの排水のところでも、毎回捨てて三角コーナーまたは網も洗います。トラップがある場合はトラップも洗います。えーそこまでする?と思われるかもですが、実は、毎回洗うとそう汚れてないのでコップが二つ三つ増えたくらいの手間しかないです。そして洗い終わりましたというところで、食器は全部拭きあげます。シンクの中も、水栓も(特に根本のあたりも)拭きあげて、ウェットエリアは残らず拭きあげます。食器用洗剤も拭きあげます。シンクの中に濡れたまま放置しないようにします。これで、ぜんぶドライな状態をキープできます。ドライエリアもついでに濡れた布巾で拭いて、乾拭きします。毎日の食事の食器洗いの手間にほんの少しだけプラスしてシンクを洗うだけ、これだけでキッチンがいつまでも新品のようにきれいに保てます。

お風呂は出るときに拭きあげる

最近よく聞く「銭湯方式」、ご存じでしょうか。

お風呂にものを置きっぱなしにせず、必要なものを持って入り、ぜんぶ持って出るという方式(まるで銭湯)を自宅のお風呂でも実践するというものです。我が家でも採用しています。
我が家の場合、お風呂はTOTOサザナなのですが、ゆるリラ浴槽、ツーウェイタッチ水栓で、鏡無しカウンター無し棚無し開き戸、ほっカラリ床、縦滑り出し窓有りです。
壁に付いているものは、タオル掛け1本、水栓、シャワーレール(の根本が上下に一カ所ずつ)、天井には換気扇とライトです。洗い場の排水溝のフタは常時取り外しています。
ではお風呂から出るときの手順を紹介します。作業内容の後にカッコ書きで所要時間を書いておきます。
お風呂に最後に入った人(いつも筆者です)が、お風呂から出る前に、まずシャワーで石鹸ハネがありそうなところにバスタブクレンジングをさっとスプレーして、スポンジを使いながらシャワーで流します。そのときに排水溝のトラップも外して洗ってしまいます。さらについでにトラップの中もさっと洗います(合計2分)。次にスクイジーで水を切ります(1分)。天井も水切するのが拭き上げがラクになるコツです。スクイジーはアズマのものを愛用しています。

スクイジーで水切りができたら、体を拭いて浴室から出ます。同時にシャンプーなど自分が持ち込んだものを拭いて浴室から出してしまいます(1分)。浴室内に何も無くなったところで、拭き上げ開始です。普通のタオルでも、すごく吸水するタオルでも、なんでもいいです。乾いたタオルで天井から壁、浴槽、床とぜんぶ拭きます(3分)。スクイジーで水切りしてあれば、フェイスタオルだと2枚、バスタオルだと1枚で拭くことができます。拭く時のコツは、水滴を残さないことと、隅や段、継ぎ目のところの水気を取ることです。広くて平らな面はさーっと拭くだけで、換気扇が回っていればすぐ乾きますので、あまり神経質にならずともいいのですが、隅や段差や継ぎ目はなかなか乾かないので、ピンクカビの元になりますので注意です。
これで、浴室内はすべて拭きあがり、ドライな状態になりました。合計7分です。と書きましたが、実際には平均5分で終わっています。書くとすごく大変な作業のように思えるかもしれませんが、慣れたら、なんてことはない作業です。
拭き上げ作業を毎日行うことを前提にお風呂の仕様を決めたので、掃除しやすいことこの上ないです。そのぶん、便利なものはぜんぶ削りましたので殺風景ですが、床以外ぜんぶまっ白なのでホテルのお風呂のようだと来客からは言われます。

使ったら拭く、を徹底すると大掃除が要らない

ググってみると、みなさん水回りでイヤなものは第一にカビ、第二に水アカ、第三にメッキ面や鏡などのウロコのようです。それらを掃除するために様々な洗剤や掃除道具、そしてノウハウがあるようで、皆さん苦労しているんだなあと思います。
しかし、使ったら拭くを徹底していると、そもそもカビは発生しませんし、水アカもつきませんし、ウロコにもなりません。水回りに関しては大掃除が必要なくなります。濡れたものを濡れたままにしなければ、水回りのたいていの問題が解決するので、すこしだけ手間だけど、使ったら拭く、をおすすめします。
濡れてなければ、いくら散らかそうがそれはすぐ片付く問題です。濡れているからやっかいな問題に発展してしまうのです。

そこまでやればメリットも大きい

我が家では、シンクを毎回洗剤で洗うので、まな板の上とシンクの中は同じ程度の清潔度だという認識です。つまり、シンクの中で調理ができます。食材を直接置くことができるということです。そして排水口の網も毎回洗うのでちょっとした食品の水切りに使うことができます。
シンクの上にまな板や水切りを設置できるシステムになっているキッチンがありますが(実は我が家のキッチンもそういうオプションが設定されていますが)、それを使ってしまうと洗い物が増えてしまいます。しかもそういうものはとても大きいですから洗うのが大変。下の写真の、左右にあるパーツですね。これを使うひとって毎回洗うのが大変じゃないでしょうか。シンク奥にあるスポンジなどを置くところも、洗うのが大変そう。

食器用洗剤も、銭湯方式で使うときに出して使い終わればしまいますから、シンク内に何もおかずに調理スペースにできるととても便利です。えっ?と思うかも知れませんが、調理はシンク内でというのも、水回りをキレイに保つとできることなので、おすすめですよ。

(オマケ)タイトルの話

この記事のタイトルは「水回りをキレイに保つただ一つの方法はマメな掃除だけ」です。タイトルに結論が書いてあります。
よくあるタイトルのつけかたで「水回りをキレイに保つただ一つの方法は」で切って、記事を読ませようとするのがあります。個人的な意見ですが、あまり上手くない方法だと思います。なぜなら、ただ一つの方法が思った通りの場合には「なあんだ(誰でも知ってるよ)」ということになりますし、想定外の方法だった場合にもやっぱり「なあんだ(そんな方法を言われても)」ということになります。いずれにしても、期待させて読ませた場合には、その期待があるぶんだけ、ガッカリしてしまいます。アンカリング効果の一種と言えるでしょう。

これらのブログはどちらも主張が似ているのですが、タイトルを読んだ限りでそのブログを自分が読むべきかどうかの判断がつくのは、上のほうです。下のブログは読んでみないとわかりません。上のブログは読みたい人が多く読むのに対し、下のブログは読んでみないと自分にフィットするかどうかがわかりません。つまり、下のブログはそのフックがあることで、PVを増やすことはできるかもしれませんが読者の体験価値を下げてしまいます。
というわけで、弊ブログでは釣りタイトルは使わないように心がけてまいります、という話でした。

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