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【 リリーブド 】

2024/09/16(月)
先日「MRIまでのつなぎ」として処方された抗てんかん薬(フェノバルビタール)は、どの液体おやつに混ぜても全然舐めてくれない
わたし的には無臭だけど、雅にはわかるらしい
結果、断続的な軽い発作は相変わらず続いている
いい加減ぐっすり休ませてあげたい
だが、通院はもう無理だ、これ以上ふたりに負担をかけたくない
というわけで、往診専門獣医師さんを予約


2024/09/17(火)
1時間早退して帰宅し、往診専門獣医師さんを待つ
事前にLINEで症状や経緯を伝えた際、インターホンが鳴るとベッド下やソファ下に隠れると伝えていた為、マンション1Fで待ち合わせて一緒に部屋に入った
話しながらだったのでニャンズもいつもと違う雰囲気を感じてはいたようだが、リビングのドアを開けたところまでは普段通り
だが!先生の姿が見えた途端に猛ダッシュ
尊はわたしのベッドの毛布に潜り込んで息を潜め、雅はカーテンに半分隠れて震えながらこちらを見ている
「とりあえず、先日の検査結果を見せてもらっていいですか?」
雅が出てくるまで話しながら待つことに

「確かにアンモニア値が高いですね…… でも肝臓の数値は異常ないし、雅ちゃん結構丸々してるし、門脈シャントじゃない気がしますけどね〜」
「緊張とか一過性のもので、意外と“何も問題ありませんでした”っていう可能性もありますよ」
「ただ、原因を突き止める為にMRIをした方が良いとは思います」
先日の有名人気病院の院長とは異なる見解
だだ……クチコミ6件の好評は確認していたものの、失礼ながら この先生の技量がどの程度なのかわからないので、鵜呑みにはできない
とりあえず ぐっすり眠れる処置を希望したところ、「鎮静剤や睡眠薬で今すぐに眠らせることはできなくもないが、一時的なことで根本的な解決にはならない」と却下された
フェノバルビタールは舐めない、ジルケーンは効果が見られない、メチコバール(苦いらしい)は効いてそうだが 60日以上色んな液体おやつに混ぜできたので もうどのおやつでも飲んでくれなくなってきたという話をすると、CBDオイルのペットノール100を勧められた
雅はカーテン → ベッド下に籠城し一向に出てこぬまま予定の2時間が終了
先生は次の往診予約が入っている為、雅に触れることなく帰られた
往診料 + 診察料 + ペットノール代 = 1万 ……  ふぅ
ちなみにその夜からペットノールを3度試したが……ひと舐めして拒否され、以降使っていない
(無味無臭だが、オイルの為好き嫌いがあるとは聞いていた)


2024/09/25(火)
9月は仕事がめちゃくちゃ忙しく、今週は更にその倍の業務量だった
雅の発作で ゆっくり食事や睡眠がとれていないこともあり、かなりヘロヘロ
明日のMRIに備えた対応も考える暇がなかった
とりあえず19時に普通にウェットフードを食べさせ、じゃらし運動でお腹を空かせる作戦……を敢行中、尊がエキサイトしてじゃらしの破片(布)を噛み噛み……ゴクン……!!!
嘘? 嘘でしょ?? このタイミングで尊の誤飲?!
吐き出して!と言ったところでキョトン顔、どうする術もなかった
あぁお願い、明日 初めてのひとり留守番時に具合悪くなりませんように
どうか すんなり排泄してくれますように
開腹手術なんてことになりませんように

雅 絶食のリミット前 23:00に、スペシャルおやつ投入
保護主さんから「これだけは 食いつきがいい」と聞いていた ニュートロ デイリーディッシュ
ががが……クンクン → ペロッ → プイッ
なんとふたりとも拒否
予備で買っていたニュートロ パテ投入
クンクン → ペロッ → プイッ
これも食べなーーーい
急いでパントリーを漁り、ぽんちゅーると 焼きがつおディナーを投入
ようやく食べてくれ、絶食時間に突入
イレギュラーでこれだけ食べてれば、朝までぐっすりでしょ……と思っていたが、わたしがシャワー & 洗濯を終え2:00就寝後、ニャンズはいつものように「小腹減った〜」とケージの置きごはんスポットへ
音だけだが、「あれれ? ごはんがない……」とウロウロ探している様子が伺えた
ごめん、ごめんね、今日はダメなんだよ……
その後も数時間おきにケージに登ってごはんを探す音を確認
しんどい……


2024/09/26(水)
07:00 通常 朝ウェットフードタイム
わたしも殆ど眠っていなかったが、「なんで ごはんくれないの?」という圧に耐えられる自信がない為 寝たふり作戦
しかし……うちの子達は心底優しい
一応わたしの起床を確認しにくるものの、寝ているとわかると 無理に起こそうとせず そばでじっと耐えている

08:00 尿意限界の為、仕方なく起床
「わ! やっとごはんだー!」と嬉しそうなフードファイター尊をいなしてトイレへ
「戻ってきた!やっとごはんだー!」と嬉しそうな尊をいなして お水だけ準備
ふたりとも「なんで??」って顔してる
ごめん、ほんとごめん
しんどい……

08:30 雅 絶飲リミット
今飲まないと暫くお水飲めない んだよ……とウォーターボウルを差し出すも、理解してもらえるわけもなく……絶飲タイム突入
尊は ごはんが出てこないフラストレーション爆発で、天井吊るし型じゃらしに いつもより激しくジャンピングアタック
お腹ペコペコなのに ここで残HP0になるんじゃないかと心配になる程
あぁ……もう 本当にしんどい…… ごめん

その後撫でたり、ゆるいじゃらし遊びをしながら時間を潰し
10:00 出かける準備開始
メイクして、クレートの扉をつけて、万一の粗相に備えたペットシートや 検査後すぐに食べさせられる液体おやつをリュックへ

10:30 出発予定時刻
雅を抱き上げてクレートに入れ、玄関に移動
リビングに戻り常温のままのウェットフードパウチをザッとボウルへ(いつもは湯煎してスプーンで盛り付け、食べ進める毎に 別の2,3種類を追加している)
「やっと ごはんだ!」と喜んだウェット大好きな尊だが、常温では香りがたたない為か 半分お残し
急遽 液体おやつも追加で舐めさせ、すぐにリビングのドアを閉め 雅を連れて 手配していたGOタクシーで出発

11:10 神経系 ニ次診療クリニック着

11:30 診察
事前に送っていた症状と経緯LINEの補足説明をしながら問診 と 触診
・痛がる素振りや、反射不良、神経の異常も見受けられない
・発作時の動画は てんかんというより、知覚過敏症の症状に似ている

知覚過敏症の場合、てんかんの場合、門脈シャントなど左記以外の場合 と3パターンに分け、それぞれ必要な検査と その結果でわかること その後必要治療など詳しく説明してくださった

先ずは採血し、アンモニア値の変化を確認することに
結果……アンモニア値含め全て正常!(糖尿・ストレスを示す数値が若干高かったが、今月3回目(往診合わせると4回目)の病院だからではないかと推測された)
前回の採血時にアンモニア値が高かったのは、前日からの痙攣  →  多動により、筋肉からタンパク質が漏れ出したことによる一時的なものの可能性が高く、門脈シャントの可能性は低い(明確な診断を希望で有れば、別のニ次専門病院でCT要)

てんかんの可能性もなくはないが、一般的に意識障害を伴い体全体が震えたり、よだれを垂らしたりという症状
雅の症状とは異なる

知覚過敏症については、どの検査でも異常が見られないことが多い
ストレスの心当たりがあれば行動療法(ストレスのない規則正しい生活を心がける)、なければ抗うつ薬による長期治療(但し、肝臓などに副作用がある為、避けた方が良い)

わたしも雅は知覚過敏症だと思うので、行動療法を選択
∴今回MRI検査はナシ
ただ……ストレスにならないよう気をつけて生活をさせると言っても、雅は分離不安症気味で わたしがトイレに行く数分でも我慢できずニャーニャーと悲壮感漂う声で叫び続ける
もちろんお風呂も、出社前も、毎度3回はリビングに戻り  →  撫でて を繰り返す
これ以上 どうすれば?? (困惑)

結局 早急に処置が必要な状況ではないとわかった為、今後のことは 後日かかりつけ医と相談することに
ドアトゥドアでトータル4時間だったが、専門医 且つ 予約制の為 患者が少なかったので、前回よりストレスは少なかった

MRIも手術もなし
その上 今まで飲ませ続けたメチコバールは「末梢神経薬だが、雅ちゃんは神経異常の所見がないので 飲ませる必要性を感じない。逆に薬を飲ませることがストレスになっている状況なので、いっそ全ての薬・サプリをやめてみては?」との見解
何もしなくてよくなった
が……次に発作が出たら、どうすればいいんだ?
発作が出ないように、何に気をつければいいんだ??
今月の医療費 + タク代 = 9万かかった上で、全て ふりだしに戻ってしまった……


ちなみに、上記以降 本日(10/06)現在 雅はほぼ発作もなく、元気にごはんを食べ、スッキリ排泄し、尊と激しいニャンプロをして健やかに過ごしている
このまま、どうかこのままずっとずっと、穏やかに健やかに過ごしてほしい


わたしと猫の物語は続いている

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