癒やしなで?感度なで? ~バーチャル快楽に向き合ったお話
VRChatのなで文化にどっぷり浸かってしまったいりえさんです。
VRChatでは、「気持ちが沈んでいるな。よし、誰かになでてもらおう!」という文化が存在します。
お互いに了承を得ている前提ですので、そこは注意だけど。
そんななで文化。
人に触れる行為である以上、ちょっぴり快楽に訴えるなで方……というのもあります。
それって純愛?性愛? 甘美な誘惑に頭を狂わせておりました。
今はきっと克服できているので、その戦いの記録を書き残します。
この記事では、なでの効果や注意点のみならず、性や愛と向き合った記録が含まれます。似たことで悩む方の参考になればと。
諸注意!
バーチャル空間上の性愛的な内容を含みます。
その割に、お砂糖とかよくわかんない経験貧弱な者の意見です。
個人の志向によって、本当に大きく変わってくる内容です。
プライバシーを守るため、実際の体験とは異なる記述を含めています。
What is 癒やし or 感度 Nade !?
はいどん。
個人的な体感でも、癒やしと感度なでの間では、得られる幸福感が異なると感じました。
まず、リラックス系。
無難なのですが、なでられた時の反応が、動きや声に表れにくいデメリットがあります。
反応が無いと、なでる側にとっては不安に繋がるかも。なでられる方は、表情を変えたり感謝や感想を伝えたりして、なで甲斐を出すとベターかと。
次に、感度なで。何が該当するかは個人によるのですが、私は以下のようなものです。
鼻先、顔の横、顎を指先でなでる
腕や手をなでる
柔らかい素材でなでる
見つめるようになでる
ビューポイント付近が感度なでになる方もいるとか。
……じゃあ、なんでも感度なでになるじゃん!
そうです。人によって異なるし、なんでもトリガーになり得ます。怖いね!
一見アブナイ香りがする感度なでですが、駄目かというとそうではない。なでタイムの中での、良いスパイスになります。
「次もこういうことをしてくれるかも?」と気を引かせる効果があるように感じます。
……それは単なる期待なのか、執着の始まりなのか。
脳内ホルモンにご登場いただき、この辺を掘り下げてみましょうか。
3大幸せホルモンちゃん
個人的見解ですが、リラックス系はセロトニン・オキシトシン、興奮系はドーパミンというイメージ。
なでをされるうち、睡眠の質が向上したという人、自分含めて複数人を知っています。セロトニンですかね。なでの力ってすげー。
一方で、ドーパミン的幸福は長続きしない、と言われています。
快楽に訴えかけるなでは、強い幸福感はあるが、その場限り。その先を求め、依存してしまうリスクがあります。
なでる側にとっても、感度なではドーパミン的幸福の可能性があります。自分のなでによって、相手がわかりやすく反応してくれる。それは一種の達成感といってもよいでしょう。
より強い快楽が欲しい。より強い反応が見たい。そうして相互に依存が進んだ先に……。
果たして、元々想定していた関係でいられるでしょうか?
互いに納得できる関係性であれば、めでたし。しかし、片方でも「これ以上は嫌かも……」というラインに到達したら、苦しい判断を迫られます。
行為がエスカレートせずとも、依存がきついのは快楽が得られない時間。なでの快楽より、なでられていない時間の辛さが上回る危険性もあるのです。
ただ、ドーパミン自体は悪ではありません。やる気を引き出す重要なホルモンでもあります。何事もバランスが大事なのかも。
ドーパミンとの付き合い方は以下がわかりやすくまとまっているので、気になる方は参考にしてみては。
自分の気持ちに問いかけ続けて
感度なでの魅力に取り憑かれた時、次のことをしていました。
寝る
相手の意向を聞いて相談する
自分がされて本当に嬉しいのは何かを問い続ける
流されやすい私にとって、"自分にとって何が嬉しいのか"を考えるのも一苦労でした。くすぐったい気分だって味わいたいもの!
しかし、考えれば考えるほど、私にとって大事なのは、何気ない日々の交流であるとか、癒やしなでが基本だった頃の体験でした。
ならば今一度、癒しなでの、長く続く幸福感を追求してもよいのではないか……。そう思うようになったのです。
性愛はどこまでも底なしに堕ちるリスクを秘めています。いつか快楽が足りなくなってしまう日が来てしまうかもしれません。
癒やしなでをベースに、感度なではスパイス程度。それくらいが無難な選択肢といえるかもしれません。
それでは皆様、よいなでライフを!
……。
異議あり!
……本当か? 本当にか?
性的なことは依存しやすい。だから危ない、気をつけよう。
なるほど。確かに、もっともらしそうな結論だ。
しかし、話を綺麗にまとめようとし過ぎていないか?
社会通念上の価値観で、悪者にしやすい性愛を敵にして、大事な議論から目をそむけていないか?
中毒性があるというのは、本当に性愛だけなのか?
このnoteは叩き台に過ぎない。ツッコミどころだらけなんだ!
そこで、もう少し深く考えたいポイントを洗いました。メモ書きのようなものなので、気になるトピックだけつまみ食いしてよいぞ。
互いに求めている関係によるとしか言えなくない?
癒やしなでに依存性は無いの?
依存するって悪いことなの?
結局、感度なでは控えた方がいいの?
恋情も性愛も全て呑み込める関係を探しては?
"純愛"の方がドロドロしてません?
"割り切った関係"を想定しなさすぎじゃない?
なんにせよ、VRChatはバーリ・トゥード。なんでもありの楽しい駅。志向も関係性も千差万別。
相手と自分が、本当に求めているの何なのか。できる限り問い続けていきたいものです。
本気で悩む、それでいい
本気で感情を揺れ動かし、本気で悩み、本気で頭が痛くなるほど考え続ける日々でした。
しかし、かつての私は、人とのコミュニケーションがあまりに欠けており、感情も動かず、かなり無気力になっていました。
そうした時に比べると、たくさんの方と関わり、魚らしさを取り戻せています。
VRChatで思い悩む方も多いと聞きますが、個人的には、本気で悩める点も込みで良い面の一つである、とのんきに思うのでした。
かけがえのない日々を共に過ごしていただいた皆々様に、この場を借りて、改めて大きな大きな感謝をお送りします。
今後の自分のためにも、感想や意見を読んだり聞いたりしたいです。てきとーにどっかに送ったりお話してくれればと思います。
ではではー!
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