3/26(火)物語のあるマフィン
あっという間に更新が1ヶ月も空いてしまった。いま頭の中にある考えがうまくまとまらず、下書きがいくつも残ったまま。
今年は書籍にはじまり、今までのdoyoubiとは違う取り組みが増えて、いろいろな状況が動いていて、大きな変化のさなかにいる。
同時に、マフィンに対する認識も、自分の中でかなり変化しつつある。それをうまく言葉にできなかったけれど、今頭の中にあるイメージをとりあえず出してみる。
最近、マフィンをとらえる自分の視点が変わってきた。きっかけは書籍や、ここ最近のイベントの出店や、いろいろな要素が絡んでいる。
鎌倉に来てから野菜の面白さを知って、「野菜を使ってマフィンを作る」ことがひとつのテーマになってきていた。それはもちろん面白く、続けていきたいテーマだけれど、最近はそこが本質ではないように感じ始めている。
たとえばこの間のパスザバトンマーケットでは、
イベントのテーマである「未利用品」をコンセプトにしたら、どんなマフィンが出せるだろう?と考えて、広島にあるTEA FACTORY GENさんの、茶葉の製造過程ではじかれる枝や、倉庫で熟成が進みすぎた烏龍茶を材料にマフィンを作った。
https://www.instagram.com/p/C4Vggm8vA8o/?igsh=MWxrMmY1dHZiYTFhcg==
今度、ドラマの撮影に届けるマフィンを依頼されていて、
そのドラマが撮られているシーンや、作品の内容、どんな場所で、どんな気持ちで撮影されているかを考えながらマフィンを作ろうと思っている。
これはまだ先の話だけれど、
香川にある、自分のルーツにもなる島と今後関わっていきたいと思っていて、そこの島の歴史的背景と、これからの課題に、
マフィンを作る自分が何かできることはないかとぼんやり考えている。
自分がマフィンを通じてできることは、ただその場を一時的に彩って、食べてもらうことだけではないなと思う。
例えば何かの絵を見て、映画を観て、本を読んで、その瞬間の感動が、その場だけで消えるものではなくて、その後もその人の心に残り、いつどこかで何かの役に立つように、マフィンも食べればそれで終わりではないものにできるんじゃないかと思っている。
少なくとも作る私自身は、そんな思いと意味を込めて、マフィンを作っていきたい。
ここ1年新しいマフィンをどんどん作ってきて、作れる幅がかなり広がった。考え方も、以前より柔軟になってきて、肩の力を抜いて、より自由に、作っていけそうな気がしている。だからもっと自由なコンセプトで作っていきたい。
たとえばある島の歴史を、マフィンを通じて伝えるとしたら。
誰かの伝えたい思いが、マフィンに込められるとしたら。
そんな視点で具材を選ぶこともできる。マフィンの構成を考えることもできる。
旬の素材ベースで広げていくことだけじゃなく、
そこに関わる場や、人の課題ベースでマフィンの構成を広げていくことができる。マフィンが内包できることは、思った以上に多いんじゃないかと思う。
まとまらないけれど、そんなことを考えていて、
doyoubiとしてのものづくりは、もっと楽しくなっていく気がする。
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