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人は見た目が9割

最近、本当に世界がオタクに優しくなったと感じる。


SNSが発達して、共通の趣味をもつ人間同士で交流をしやすくなったこと、オタクを公言する芸能人が増えたこと、「推し」という便利な言葉が生まれたことなど、さまざまな要因がありそうだ。
実はオタクも結構人間的な生活をしている、という至極当たり前のことが知られてきたからとかだろうか。
電車男の時代とはかなり変わってきた。

好きなものを好きと言いやすい社会になってきていることを感じる。
大人も子供も女も男も、誰でも何かしら「推し」が存在している。素晴らしい。


私も、最近では鉄道が好きであることをだいぶオープンにしているが、公言しだしたのは大学に入ってからである。


数あるオタク要素の中でも、「鉄道」というジャンルはどうしても敬遠されがちで、これが多感な中高生ともなると尚更だ。


鉄オタかつ体育会系の人間というものを私は見たことも聞いたこともない。そんな人間存在するのだろうか。
太陽が東から昇ることと同じように、野球部とサッカー部とバスケ部に鉄オタは存在しないのである。
陸上部とか水泳部とか卓球部には存在する。


姑息ながらも鉄道好きであることはひた隠しにし、特に高校時代は音楽とサッカーが好きな人間(実際好きだけど)として生きてきた。


鉄オタというものは、基本的に健全な社会からは排斥される存在なのである。
排斥されることを恐れ、鉄道に背いてしまった。


そんな私が鉄道好きであることを大学で公言したのは、ひとえに「アジア史」という奇特な学問を修める専攻に入学したからである。

こんな奇特な専攻に入学するような人間だから、鉄道の趣味くらい受け入れてくれるだろう、と思い、打ち解けて間もなく鉄道好きであることを公表した。案の定受け入れてくれた。奇人ばかりで良かった。


あれから10年ほど経つが、鉄道好きであることはもう完全に公開しており、古い友人も含め、恐らく周りも受け入れてくれている。自分も周りも大人になったんだろうし、社会がオタクに寛容になったんだろう。


大人になったら、堂々と好きなものを好きと言えるようになった。ありがたい。


大人になってからは趣味がたくさんあった方が得だと感じることも多く(生活に厚みが出る感じがするので)、鉄道好きで良かったと思っている。電車なんて毎日乗るからね。毎日発見があって面白い。


細かいことを言うと、私の場合は乗り鉄でも撮り鉄でもないのだが、、、この話は今度にしようね。


ところで、私はどちらかと言えばいわゆるオタクっぽい顔をしている。

大学に入学してすぐ、イカれた軽音サークルの新歓に参加した際、案内係っぽい上級生に声をかけられた。


「好きなアニソンってなんですか?」


オタクっていいよね論を振りかざしておいてこう言うのもアレだが、人を見た目で判断するんじゃないよ。なんで回答をアニソンに限定されたんだ。素直に「どんな曲聴くんですか?」と訊け。
こいつだけは許しちゃいけない。


今日はこれで終わりでーす。


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