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マスクの話

コロナがすっかり定着し、老若男女を問わず誰もがマスクをして当たり前の世界になった。


昔、僕は「何考えてるか分からなくて怖いから」という理由で、マスクを付けてる人が苦手だった。

ただ、こんな世の中で「マスクしてる人とは話しませんよーだ」なんてことは言ってられない(元々こんな極端な思想ではないけれど)ので、マスクをしている人と話すことにも特に抵抗はなくなった。


むしろ、どんどんマスクをしている人がかわいく見えてしょうがない。


いわゆる「マスク美人」とかではなく、律儀にマスクをつけている姿そのものがかわいいのだ。


特に、社会に抗うべき存在であるヤンキー風情の方々がこぞってマスクをつけている現実が可愛い。彼らは普段からマスクを着用しがちではあるが。


これは、かねてから僕の抱いていた、「雨の日にヤンキーが傘を持ち歩いているのがかわいい」と同じ気持ちなんだと思う。


ヤンキーは全てのものに抗うべき存在なのに、雨を前にすればちゃんと傘をさすし、室内ではしっかり畳んで持ち歩いている。


僕のような存在とは交わることのなかったヤンキーだが、雨を前にしては傘をさすしかなくなる現実に、彼らもまた人の子なんだと感じる。


まさに雨と傘と同じ関係が、コロナとマスクで起きている。コロナを通じて、我々は同じ人間なんだと実感できる。コロナの前に貴賎無し。


今日も新宿駅を歩いていて感じたが、やはり人出は減ってるし、各々マスク着用の上会話している。みんな人の子なんだ。愛おしい。


コロナによって得た気付きでした。








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