なぜ日本では薬物がダメなのか?

この10年ぐらいで欧米の、いわゆる先進国と呼ばれる国々で薬物、特に大麻に対する規制が緩んできている。アメリカでは2010年代に入って大麻の合法化が嗜好目的、医療目的、どちらでも進んでいて全米での大麻合法化も時間の問題なのかもしれない。ヨーロッパでもオランダでは昔から規制はあるものの合法だしスペインなどの国で一部合法化している様子。

そんな中、日本では著名人の薬物摂取や所持による逮捕が1年に数回のペースで報道されるけど、ソフトドラッグと呼ばれる大麻に関しては日本での合法化に前向きな人も一定数いるのが現状。おそらく覚せい剤やヘロイン、コカインの合法化をメディアの前で主張できる著名人はいないのに、ソフトドラッグにはなぜ寛容なのか、理由を考えてみたい。

なぜソフトドラッグは解禁すべきか

1.欧米では合法化したから

いわゆる「西洋かぶれ」というヤツで、自分の欲望に「西洋様」の公認が出たのだから日本も追随すべき、というクラシックスタイルの行動パターン。捕鯨禁止を訴える日本人もこのパターンに当てはまると思う。ただ悪い面ばかりではなく、パワハラ、セクハラ、女性の権利などは(欧米の)右に倣え!で改善したのも確か。ただし今はポリコレが斜め上に成長したせいで厄介な印象。

2.経験者

アメリカで大麻を吸うのは一般の観光客にはその入手からハードルが高い印象があるけど、現地に知り合いがいると一気にそのハードルが下がるので試した事がある人も多いと思う。数回試しただけで依存する事はまず無いので安全だと思う人が増えてもおかしくない。あとセックスした時の興奮度合いは通常時と全然異なるので、そこでハマる人もいるかも。

アムステルダムのコーヒーショップで大麻を吸ってる日本人グループは何十年も前からいたと思う。自分も随分と前に行った時に、その場で知り合った日本人達と試したことがある。

なぜ日本では大麻を解禁すべきではないか

って事で個人的には日本での大麻解禁は反対。その理由として、

1.必要性を感じない

アメリカで合法化が進む背景として、合法化前から大麻を吸うことは日本では・・・深夜の短い横断歩道での信号無視や、20世紀の未成年の飲酒ぐらい、要はほとんど罪の意識が無く吸う人が多くて、当局もソフトドラッグの摘発にリソースを割くよりは中毒症状の高いハードドラッグに集中する方針に切り替わったんだと思う。これはヨーロッパの合法化が進む国でも似たようなものかと。

反対に日本では現時点で大麻が蔓延しているという状態ではなく、特定のグループやその周辺が吸っているだけで当局もハード、ソフト関係なく薬物の取り締まりにリソースを使える事もあるんじゃないかと思う。

2.くさい

大麻を吸っている人が近くにいるとすぐ分かるぐらい、大麻は鼻の奥にツンとくる独特の臭いがする。アメリカだとクラブやライブ、大きなパーティーに行くと必ずそんな臭いがどこからか漂ってきた。しかもその臭いが強い。タバコよりも断然。

最近分煙になってようやくタバコの臭いから解放されつつあるのに、更にくさい大麻を街中で嗅がされるような事態は避けたい。


他にも治安悪化やハードドラッグへ繋がる可能性などもあるけど、上の2つが自分の周囲でソフトドラッグが蔓延してほしくない大きな理由です。やりたい人は欧米でどうぞ。中国でやったら死刑になる可能性があるから気を付けて。

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