テクノポップアイドルと私の10数年

テクノポップアイドル、もちろんPerfumeの事ですが余裕で10年を超える長い間ファンとして応援してきましたが、ずっと一定の気持ちの強さでファンでいた訳でもなく、なによりこのコロナウイルスの状況で暇なのでPerfumeを知ってからのこの10数年を記していきたいと思います。

2007年 きっかけ

初めてPerfumeを知ったきっかけはリサイクルのCM。​

たしかこのCMの前はAKB48がCMをやっていて、またアイドルかー、ぐらいしか感想を持ってなくてPerfumeという名前も知りませんでした。90年代=アイドル冬の時代に思春期を過ごしたためアイドルに興味がなく、アイドル=音楽として聞く対象じゃない、という意識しか無かったのでいわば完全にスルー状態です。

そんな自分を変えたのが音楽の趣味の合う友達が2007年のサマソニ大阪に行ってPerfumeが良かったと教えてくれた事。Perfume?誰?状態でしたがネットで調べたら、あ~あのCMのアイドルか、曲が良いの?マジで?と思ってYoutubeで調べてこの2曲で一気にハマりました。

コンピューターシティ(2006)

エレクトロ・ワールド (2006)

そしてこの頃はニコニコ動画で過去のPerfumeの動画が(もちろん無許可ですが)山ほどアップロードされていたので、それを一つ一つ見ているうちに本格的に好きになっていきました。特に寮からの配信動画、のっちの動画は大量にアップされていたので色々見たなぁ。内容ほとんど無かったけど笑

2007年9月、Perfumeのブレイクスルーのきっかけとなった「ポリリズム」が発表される頃にはその売上が気になるほどのファンとなり、「Seventh Heaven」にキュンキュンしているうちに2007年が終わりました。

2008年 初ライブ

当時CDを買うのはアルバムだけで、あれだけ好きになったPerfumeも実は「ポリリズム」のシングルは購入しておらず初めて買ったPerfumeのCDは2008年4月に発売されたアルバム「GAME」でした。

このアルバムは1曲目の「ポリリズム」から最後まで、アイドルらしい可愛らしさがあるのにカッコいい、テクノポップのカッコよさがあるのに可愛らしい、そんな粒ぞろいの曲ばかりで今でもPerfumeのアルバムの中で一番好きな一枚です。

このアルバムが好きすぎて、たまたま大阪の駅ビル地下の金券ショップでツアーライブのチケットを見つけてツアー初日のライブに行きました。今調べたらアルバム発売が4月16日、ライブが4月27日なのでチケットが見つかったのは本当にラッキーだったんだなと思います。

当時南港にあったZepp Osakaに向かうとこの頃はまだお客さんの8~9割が男性だったと記憶しています。パンクの恰好したモヒカン男性やいかにもアイドル好きそうな容姿の男性など、高低差あり過ぎて耳キーンてなりそうな多彩な顔触れでした。

最後のほうに入場したので会場の最後尾から、人と人の間からPerfumeを覗き見るような状態でしたが冒頭「GAME」での登場シーンで心臓をぶち抜かれたような衝動で、この時に自分がガチなPerfumeファンになった気がします。ライブが終わってすぐにファンクラブに入りました笑

この年には今でもPerfumeの曲の中で一番好きな「シークレットシークレット」の動画が配信され、これがPinoとのタイアップMVながら見事にデビューから今までのPerfumeの遍歴を表現していて、曲の良さもあり何度も何度も繰り返して見ていました。

ライブで発表していたPerfume初の武道館は仕事で行けず、その前に発表した「Dream Fighter」もイマイチ惹かれないながらも高いレベルで「好き」な気持ちを維持して2008年は終了。。。

2009年 期待した次のアルバムは音楽的にイマイチ合わず。。。

「GAME」の次の2009年に発売されたアルバム、「⊿」は正直なところ音楽的には自分の趣味と合わず今でも一番聞いた回数が少ないアルバムかもしれないです。このアルバムに収録されているシングルは3枚あるけど(「love the world」「Dream Fighter」、「ワンルーム・ディスコ」)今でもマイ・ランキングに入ってくるような曲じゃないし。。。

それでもライブは行っておきたいな、ついでに旅行も、という事で人生初の遠征をしたのもこの頃で東京から福岡、大阪に見に行ったりしました。大阪城ホールではアリーナの花道からすぐの席でめちゃくちゃ近くでPerfumeの3人が通るので最高でした。このライブはMCがひたすら長かった事を今でも覚えてます。

このライブツアーの最後に確か横浜アリーナでライブがあって、それに行った時にお客さんの入りが6~7割ぐらいでちょっとヤバくね?と思った記憶も。この頃はまだ安定した人気のあるアーティストという認識ではありませんでした。

2010年 ライブに行けず

この年に初めてPerfumeのファンクラブメンバー限定ライブツアーがあったのだけど見事に抽選に外れてテンション下がりまくったのを記憶しています。メールを確認してみると、当時は神奈川に住んでいたので横浜、新潟で応募していずれも撃沈。。。

この年の11月に東京ドームでの初ライブがあったけど、その時は大阪にいたのでこちらも参加せず。

ただこの年にリリースしたシングル、「不自然なガール/ナチュラルに恋して」、「VOICE」、「ねぇ」はいずれも自分の好みに合っていて、「⊿」で音楽的に少し下がったテンションは上がりました。

2011年 3rdアルバムは満足!

この年の暮れに3rdアルバム「JPN」がリリース。上記の通り前年にリリースしたシングルが好きだったので概ね満足できたアルバムでした。ただアルバムの曲でこれは!という程の曲が無かったのはちょっと残念。「575」は良い曲だったし後にタイアップをする事になる「ちはやふる」にこのコンセプトだけ使えれば良かったのだけれど。。。

2011年はライブもなかったのでファンクラブは延長しませんでした。相変わらず一番好きなアーティストではありますが、ちょっとテンション下がり気味かな。

2012年 ド接近!

前年にリリースしたアルバムのツアーが1月から始まり、大阪に住んでいたのでツアー初日(か2日目)に神戸ワールド記念ホールに観に行きました。

当時はMIXIのファンサイトでチケットの(定価での)譲渡が比較的簡単に出来たので、この時は関東から遠征で来た男性にチケットを譲ってもらい、一緒に観ることに。

チケットはアリーナ席の前から20番ぐらいだったかな。会場に着いて席に向かうとその席の目の前に花道が通っていて、3人が代わる代わる目の前で・・・もう夢見心地の2時間でした。「FAKE IT」の興奮は初めてライブに行った時のと同じぐらい、雷に打たれたような体験!

あと、この年に徳間ジャパンからユニバーサルに移籍したんですね。移籍後2作目、「Spending all my time」が個人的には久しぶりにドツボに入って繰り返し繰り返しPVを見ました。

2013年 またも外れる

この年にリリースされた「Magic of Love」はPerfume史上一番ビジュアル的に映えた映像だったんじゃないかなと個人的に思っているお気に入りの一作です。

そしてこの年にも行われた対バンツアーは見事に全て外れ、テンションが少し下がったころにリリースされたのが5thアルバム「LEVEL3」。

このアルバムが「GAME」以来の自分の好みにマッチした一枚で、久しぶりに何度も聞き返すこととなるアルバムとなり、Perfume熱がかなり上がりました。「Magic of Love」と「SAMT」が何度聞いても良い。

このアルバムのツアーが東京と大阪のドームであったけどこれは不参加。忙しかったのかな。

2014年 Perfumeの地元へ

2月にビデオクリップ集がリリース。購入したけどPVを見るチャンスは今やどこにでもあるのでわざわざDVDを引っ張り出して見る事はほとんど無し。。。

そして夏から秋にかけて行われた全国ツアーの中で広島のライブに参加しました。Perfumeの地元、広島でのライブ参加は初めてだったので、Perfumeゆかりのお好み焼き屋さんとか行った気がします。

ただこのツアーのタイトルにもなっている「Cling Cling」は当時も、そして今もあまりピンと来ていない曲です。。。

2015年 映画出しちゃったよ

アメリカのSXSWで披露したパフォーマンスが話題に。Rhizomatiksの名が一般的に広まっていったのもこの頃で、Mikiko先生と共に翌年のオリンピック閉会式へと繋がったのかな。

そして秋にはドキュメンタリー映画「WE ARE Perfume」が上映されたので映画館まで観に行きました。Perfumeファンとしては満足いく内容の映像でしたがドラマチックな映画という感じではなく、坦々と、しかし完璧に「仕事」をするプロのアーティストの日常を見せてくれるような内容でした。

この映画のPRの一環でアメトーークでPerfume大好き芸人が放送された時は放送前から楽しみにしてたなぁ。

年末の紅白歌合戦、この年で8年連続8回目とすっかり常連組ですが、この年に披露した「Pick Me Up」のパフォーマンスは2020年までのPerfumeの紅白パフォの中でも随一の出来と言ってもいいものでした。

2016年 最後のライブ?

6thアルバム「COSMIC EXPLORER」がリリース。曲調は前作の「Level3」に比べるとポップな曲も多い印象=尖った曲が少なくなったかな。

またヒット作という意味では久しぶりな「FLASH」が映画「ちはやふる」で使われたこともあり、福岡でライブに参加しましたが客層が今までで一番若く、女の子が多かったなと思いました。多分女性客の方が多かったと思います。開演前に「のっちー!」と野太い声で叫ぶ人も相変わらずいましたが笑

2020年時点でこの福岡のライブが自分が観に行った最後のライブです。

あと、ブレイクから何度かあった3人のプライベートなニュースに関しては正直どうでもいいと思っています。が、たぶんこの年にニュースになったあ~ちゃんと芸人さんとのニュースは、前年にアメトーーク含め映画PRの番組でファン代表として散々共演した結果がこれかよ、との思いが強かったです。

2017年 NY、LON、TYO

あ~ちゃんがプライベートでも仲が良いという吉高由里子のドラマに「TOKYO GIRL」が使われて、あ~ちゃんは声優デビューもしましたね。ドラマは最後まで楽しく見ました。

また初めてフューチャー・ベースを取り入れた「If you wanna」も久々にワクワクするような曲で、Mステのパフォーマンスも良かった記憶が。これ紅白でやってほしかったなぁ。

あとは東京、ロンドン、NYを5Gで繋いで同時に、寸分の狂いもなくパフォーマンスしてたのも凄かったです。少し前からですがRhyzomatiksの革新的なテクノロジーを大衆的なエンタメに落とし込む為のツールとしての役割を楽しんで受け入れている印象です。東京オリンピックは裏方のお二組はもちろん参加されるでしょうがPerfumeの出番はあるんでしょうか。。。絶対に出てほしい!という感じではなく、セレモニーの雰囲気に合うようなら出てもいいんじゃないでしょうか。

2018年~ 遠くて。。。

。。。この年から物理的にPerfumeの活躍に触れるには遠すぎる場所にいる為おのずとPerfume熱も下がり、2008年から全て購入していたシングル、そしてアルバムも購入出来ていません。「Future Pop」も良い曲なんだけど。

また最近リリースされた曲、振り付けがどちらもイマイチ自分の好みに合わないものが増えてきたのも、心理的な距離が少し離れてしまった原因かも。今までは曲調が合わなくても振り付けやPVがカッコいい、またはその逆もあったのですが、最近は正直どれも合わないなぁと思うことが悲しいながら増えてきたように感じます。これは嗜好の違いなので致し方ない事ですが。

ただ相変わらずPerfume3人の事は好きですし、ワールドツアーで近くに来てくれたらもちろんまた観に行きたい気持ちはあります!


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