見出し画像

アキレスと亀:

:亀は超重量であると仮定する。ブラックホールくらいの。そもそも元ネタでは正確な大きさや質量は描かれていなかったわけで、そう考えるとこれもあながち間違いではないのかもしれない()。
そのデカすぎる質量から発される重力が強すぎるので、相対性理論と照らし合わせると時間が遅延とかなんとかするために、側から見ている我々はアキレスが亀に追いつく様を中々観測できない、というわけ。
さらに言うと、アキレスは望んで亀に接近しようとしているわけではないのかもしれないという恐ろしい推論も生まれてくる。つまり彼はその超質量に引っ張られているだけで、本人の意思で接近を試みているわけではない、ということだ。
あるいはアキレスは、重力と遠心力が釣り合う、亀を中心とした周回軌道を延々とぐるぐる回っているために中々亀に追いつけない(接近できない)と考えることもできる。
どちらにせよ彼はかなり不幸な人間と言わねばなるまい。

─ 完 ─

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?