どうせ誰も見てない
昔からそうだ。
自分が注目されることなど一度も無かった。
根は目立ちたがりで子供の頃は学級委員に立候補したりリーダーになろうとしたりしていたが大体他の子に取られていた。
中学以降は尚更、より存在が空気に近くなり、性格はどんどんひねくれていった。
目立ったことをやろうとする奴ら全員嫌いだった。
対して面白くもないギャグを人前でやったりする奴なんか大嫌いだった。
それは自分はそのポジションになれないことの妬み嫉みであることはわかっていた。
別にギャグをやりたかったわけではないけど、チヤホヤされたり目立ったりして見たいもんだった。
目立ったって自分みたいな人間に陰口叩かれるだけだと理由をつけ、なんとか諦めをつけていた。
今もずっと私の人生において目立つこと、華やかなことはほとんどない。
もう開き直ってどうでも良くなっているが、なぜこうにも誰の目にも自分は止まらないのか無性に腹が立つことがある。それが今だ。
将来目立つことをやって成人式があるまでに有名になって、お前ら全員の手のひらを返したような態度を鼻で笑ってやるからな、と思っていた中学時代。
こんなことはできるはずもなく、成人式に行ってすらない。
社会人になってから劇団をやり始めたりするのもこの気持ちがルーツなのだと思う。
自分はいつまで経ってもモブで、キラキラとオーラを放つことは人生で一度も無いまま死ぬんだろう。
なら今死んだほうがマシだよ。
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