アパレル業界はどう利益を出すか

先日久しぶりに服を買った。
ユニクロでTシャツ*2とジーンズ*1

中でもジーンズはスキニーなのに動きやすくお気に入りだ。この伸びる着心地を俺は「着るポンデリング」と呼んだ。

ユニクロのように
デザインから物流,小売まで手がけるアパレル小売モデルをSpeciality store retailer of Private label Apparel 略してSPAという。

SPAはどうやってコストを下げているか。それはプライベートブランドのみ取り扱うことで卸売業者を流通経路から極力排することによってだ。マージン分で費用が浮いているので,販売・管理費に割合を咲きつつ,営業利益を高くすることができる。

マージンを減らして利益を出す,SPAは為替や材料によるフローの滞りに弱い。ベトナムやバングラデシュなどの製造工場に生地を提供している中国の会社がコロナによって麻痺しているため,製造工場の方も休業を余儀なくされている。


一方,小売で最近利益を上げているのがキュレーターショップとインフルエンサー。

キュレータショップでは,いろんなブランドから商品を集めてお店で販売。そこで売れた商品は仕入れを増やし,売れない商品は仕入れを減らす。顧客主義だ。

SPAは自社フローの確立によって俊敏に動けるため,顧客のニーズを迅速に製造部分にフィードバックできる。そして売れなかった商品は大幅値下げで叩き売りする。
一方,キュレーターショップでは,顧客のニーズを仕入れ量に反映させる(ⅱ)。

両者は販売を回転させるか,仕入れを調整するかの違いだが,何れにせよ不良在庫をいかに減らすかに工夫しているというわけだ。

不良在庫を減らすことがアパレルで利益を上げる上での重要なテーマであるようで,前Youtubeで見てたのは究極的には消費者が製造業者に頼んで必要な分だけ作ることで不良在庫を減らせるというもの。つまりcustomer to Manufacturing(ⅲ)。

個人化への対応によって不良在庫を減らす取り組みのひとつとしては素晴らしいと思うが。
いっそのこと,アクセサリーとかなら3Dプリンターさへ普及してしまえば,CtoCの間でデザインを売買できるプラットフォームだけ作ってしまうのもアリだと思う。
もしくはテーマ性のある街の駅前とかにサブスクリプション制で使えるウォークインクローゼットとかを作っても面白いのではないか。シェア*個人を結ぶのはテーマという小さな物語だからね。

(ⅰ)https://r.nikkei.com/article/DGXMZO56953400Y0A310C2000000?type=my#IAAUAgAAMne

(ⅱ)https://r.nikkei.com/article/DGXMZO52590130V21C19A1000000?type=my#IAAUAgAAMA

(ⅲ)https://www.youtube.com/watch?v=of_1JbtbCxM


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?