なぜリクルートの株が反発したのか。

リクルートの株が反発した。
10日に融資枠設定の要請を行なったことによる不安で一時,年初来再安値の2240円を底割れの危機があった(ⅰ)。だが,13日にトランプ大統領が,感染者が少ない地域から,経済活動を再開させる方針を出したことで,リクルート参加の米国企業が利益をあげる見込みが出たということだ(ⅱ)。

コロナで人材派遣会社全体に不安感があるように見えるが,次の2つの視点を持つと,不必要に不安を煽ることはないとも解釈できる。

①現状:各会社の派遣先の事業内訳
②長期:アフターコロナ後の就職支援

①各会社の派遣先の事業内訳

😞
ディップの運営するサイトのアルバイト求人広告で大きく数を落としているのは飲食(9.6%)と警備(8.7%)だ(ⅲ)。
また,工場のストップによって製造業の派遣社員が5月の更新時に,契約を打ち切りになる5月危機が危ぶまれ,自動車業界は対応を急いでいる(ⅳ)。

🙁
一方で,リクルートの派遣事業は大企業の事務職が多い。大企業は比較的テレワークのための制度準備が進んでいたことから,大打撃ではないとも評価されている(ⅴ)。


つまり,求人広告にせよ派遣にせよ,広告主や派遣先の業務によって打撃が違う。更に言えば,人材大手は海外のサービスを積極的に買収してきたので,日本の現状だけでホールディングスの利益を評価することはできない。

②長期:アフターコロナ後の就職支援
冒頭に述べたアメリカの一部地域のように経済活動が復活すれば,失業者が再び職を求めて人材会社に来る。そうすれば,紹介業務による利益も期待できる(ⅵ)。だが,コロナの拡大がいつまで続くかは先が見えないので,少し楽観的なのではとも思える。


呑気なことを言っているが,私もバイト先の飲食が休業中である。6月に休業再開,TAの収入も始まるが,それまでは奨学金が重要な収入源だ。


(ⅰ)https://r.nikkei.com/article/DGXMZO57980660T10C20A4EN1000?type=my#IAAUAgAAMA

(ⅱ)https://r.nikkei.com/article/DGXLASFL17HE4_X10C20A4000000?type=my#IAAUAgAAMA

(ⅲ)https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58095320V10C20A4QM8000?type=my#IAAUAgAAMA

(ⅳ)https://r.nikkei.com/article/DGXMZO57913720Q0A410C2000000?type=my#IAAUAgAAMA

(ⅵ)https://r.nikkei.com/article/DGXLASFL17HE4_X10C20A4000000?type=my#IAAUAgAAMA

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