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【ドラマ考察】プロポーズ大作戦②

※この記事にはドラマのネタバレを含む記載があります

こんばんは!
あさです。

名古屋はめっきり蒸し暑く、過ごしにくい日々が続いておりますが皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今日は先週の話題の続き、
プロポーズ大作戦について語っていこうと思います。

恋の傷心をプロポーズ大作戦で成仏させようとしていた過去の自分。
これまではこのドラマを心の拠り所としていました。

ドラマの視聴回数を重ねるごとに年齢も重ね、僕もそろそろ25になります。
四半世紀ですよ、四半世紀。
そしてなんといわゆる「アラサー」です。涙

感じること、考えることが多くなるに連れ、ドラマの見方が変わりました。
結論から申し上げれば、今はこのドラマを人生の聖書にしています。
過去を引きずりこのドラマに執着していた過去の考え方から、未来のために今を生きようという今の自分の考え方の道標になっています。
もちろんそれは道標なだけで、たまに違う方向を見てしまうこともありますが…笑
でもそんなときにこのドラマを見るとハッとするんですよね。
いけね、これじゃ昔と同じだぞ自分、と。

このドラマの重要なシーンの一つが、主人公ケンゾーを過去にタイムスリップさせるキーマンとなる妖精とケンゾーとのやり取りです。
妖精は格言や諺に強く、ネガティブでお人好しなケンゾーの背中を言葉で後押しします。
その妖精が発する数多くの名言の中でも、私の心に最も強く響いたのがこのセリフ。


過去を嘆く今よりも、今を変えようとする未来への意思が重要である

これ、簡単そうに見えて意外と深いんです。

場面はドラマ版の最終話。
何度もタイムスリップをしてヒロイン・礼を自分のものにしようとしてきたケンゾーは
幾度となく告白の失敗を繰り返し、重要なことに気がつくんです。

何度も過去に戻って勝負してきたけど、現在の自分は一度も礼に本気でぶつかってなかったじゃないか
と。

そして現在に戻ったケンゾーは礼と新郎・多田さんの結婚式のスピーチでついに告白します。
そう、過去に戻って出来なかった告白にもかかわらず、現在という時間の中でやっと思いを伝えることに成功するんです。この直前、ケンゾーに告白する勇気を与えたのが妖精が放ったこの言葉でした。

重要なのは自分?それとも意思?

作中ではサラッと発されるこの一文ですが、その一瞬で「そういうことか!」と思える人いるんですかね?笑
少なくとも当時小学生の自分には難しくて全く刺さりませんでした。

なのでまず最初に簡単にこの文章そのものを分析してみましょう。

過去を嘆く今(の自分) < (自分の)今を変えようとする未来への意思

ですから、比較対象が違うんですよね。
「今の自分」と「未来への意思」の対比なんです。
比べるところにない2つを比べている。
そうやって考えれば考えるほど難しくてしょうがない内容です。

重要なのは意思というものは自分の裁量で決まるということです。だって自分の気持ちですもん。

未来への意思を持つのは自分であって、過去を嘆き悔やむのも自分である。
つまりこの比較は気持ちの比較ではなく、自分という人間がどうあるべきかの比較だと僕は思っています。
簡単に言えば、前者が良いか後者が良いかです。

確かにそう言われてみれば、
過去に悔嘆する自分 < 未来への意思に溢れる自分

という対比構造が明確になり、よりグサッと刺さります。

妖精が本当に伝えたいこと

文構造が見えてきましたが、この文章のより深いところは別のところにある気がしています。

過去を嘆く今よりも、今を変えようとする未来への意思が重要である

こうやって聞くと、人間不思議なもので物事を良し悪しで考えてしまうんです。

過去を描く今(の自分)の考え方はNGだ!と。
今を変えようとする未来への意志を常に持つのが必ず正しい!と。

いやいや。
妖精はそんなこと言っていませんよね。

過去をあぁだこうだ言うことよりも、今を変えようとする未来への意思のほうが重要なんです。
そう、重要なのは重要という言葉なんです。
なんか小●進次郎みたくなってしまいましたが笑

つまり過去を嘆くことがあったって良いじゃないかって言ってるんです。
ただ、それよりも大切なのは、やはり今の自分がより輝くために、未来への意思を持つことだよ〜ってわけです。
そういう含みを持って妖精が語っていることに、お恥ずかしながら最近やっと気がつきました。

そしてそこにやっと気づけたとき、人生との向き合い方、生き方がグッと軽くなった気がします。
昨日のnoteにも書いたとおり、思い出に救われることも絶対ありますし、嘆き悔やんだことは絶対に糧になります。だってそうやって先人が言ってますもん。

結局のところ…

未来を変えるために今を生きろ!というメッセージは最近のドラマや小説でちょっとありきたりになってきてしまいました。しかも過去の悔いや思いをこのドラマに成仏してもらっていた自分を否定するのは心苦しい…。
でも、このドラマではそんな裏側の自分をも、しっかりとフォローしてくれています。

だからこそ、未来のために今を生きようという今の自分の考え方のあくまでも道標として、無理強いするような言葉の強制力を感じず、自分を自然に支えてくれるドラマとなりました。

一見ミーハーなラブコメディですが、この文章を見てちょっとでも気になった方、是非一度見てみてください。
もちろんもう見たことがあるよというそこのあなた、もう一度見直してみてくださいね。

いつも以上の長文で失礼しました。
では、おやすみなさい。

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