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●誰でも読めばミシックレベルのプレイングになる記事② 『キルターン』

●はじめに
①では プレイングの目標『相手より先にライフを0にすること』
そのために『クロック有利な状態 ボードアドを取ることを目指す』
ボードアドの話を中心的にしましたが
今回は『お互いのライフ状況』を踏まえて考える
”キルターン”についての話をします

●ボードアドだけの違和感
ボードアドの時に、ずっと違和感があったのが『ライフ状況』についての話だと思います。

▽例1
33
22 22 22 22

確かにこの状況が、最終的なクロックでみると「0:0」なのは分かりますが、相手のライフを詰めれてはいるはずです
こういう『ライフも含めた状況』を考えるのがキルターンです

先ほどの例の状況も
💛6
33
22 22 22 22
💛20
これなら、フルパンで勝ち!となるので
ボードアドとか関係ないですよね。

●キルターンはゴール
ゲームの目的は『相手より早く勝利条件を満たすこと』だとお話しました
そうなると『キルターン』というのはゴールなのです
これから 場合分けや読みなどレベルも上げていきますが
全ては『キルターン優位』を目指すための技術なので
キルターンさえ理解できればほとんど上手く生きます。

●キルターンって?
では、キルターンってなんやねんという話ですが
「お互いの 勝利条件を満たすまでのターン」のことを指します
次の状況を見てみましょう

▽キルターン例
💛20
相手:2/2
自分:3/3
💛18
さて、ボードアドで見ると+1という盤面ですが
『お互いに相手のライフを0』にするまで何ターンかかるでしょうか?
自分は3点クロックなので 3×7=21点ダメージ 7ターンかかります
対戦相手は?2×9=18 9ターンかかります
つまり 『自分のキルターン7:相手のキルターン9』となるため
「自分の方が2ターン早く勝利条件を満たせる=このままいけば勝ち!」となります!

さて、今回の例は どちらにしろボード有利だから勝つのも分かりますが・・・
『ボードアドは不利でも キルターンでは勝ってる』という盤面も考えられます。

▽キルターン優位例
💛8
66 55 
22 22 22 22 22
💛28

さて、ボードで見ると66パンチが3体で相打ち
55を止めきれないので ボードは−1という状況
しかし、見ての通りライフにかなり差があります

ここから死ぬことを覚悟で無理やりパンチしていくと?
フルパン→3体通って6点
フルパン→1体通って2点
これにより合計ライフ8点を削り切ることが出来ます
なのでキルターンは『2』(今のターン+次のターン)

対戦相手が無視してフルパンしてきても ライフが28もあるので
11点×3=33 相手のキルターンは『3』

『自分2:相手3』となり 1ターン有利です!

●先手有利
今のところ1ターン差があるケースですが
『同じターン数』の場合どうなるのでしょう?
キルターンが同じ場合先手(今から殴れる側)が有利となります

💛10
22
21飛行
💛10
お互いライフ10を削るには5ターンかかるので
『5:5』同じキルターンですが 
これが自分のターンだとすると、先に殴れるので自分が勝てます
そのことから 1ターン遅れて殴る側に「0.5」足すと分かりやすいです
今回の場合なら「自分5:相手5.5」みたいな感じですね
(0.5=後手の1手遅い分の数値)

もしこれが相手のターンなら「相手5:自分5.5」となるので
この状況だけで見ると、21飛行で22と相打ちして止めないと
負けてしまう、となるわけです。
(実戦ではここから盤面が動くため、飛行での相打ちは大体避けますが)

●ボードアドだけでは出来ないこと
さて、キルターンの基本が分かることで何が変わるのか?
どちらが良いか微妙な時に 答えを出せるようになります

💛10
11飛行 11飛行
22
💛4
追放領域:5マナ55 +3+3オーラ

さて、衝動ドローによって「どちらか1枚」しか唱えれないという状況です
ここでボードアドで考えると
5マナ55を唱える→でかいので+5になる
オーラを唱える→+3される
なので、普通はオーラよりも55を唱えた方がいいです

しかし、キルターンを整理しましょう 対戦相手は2点の飛行クロックがあるので「相手のキルターン2.5」となります
自分は今から「2ターン以内」に勝たなければ 負けてしまいます。

55を唱えたケースと オーラを唱えたケースを見てみましょう
●55を唱えたケース
ダメージが 22の2点→次7点→次7点
3ターンかかるので『キルターン3』
●+3オーラ
すぐに5点を与えれるようになるので
5点→次5点
2ターンで勝てるので『キルターン2』

このように、キルターンで考えると
『サイズがでかい55』よりも
『すぐに殴れる+3オーラ』の方が 正解だと分かります!

▽状況を変えると
💛23
11飛行 11飛行
22
💛8
衝動ドロー:5マナ55 +3オーラ

このライフ状況だと今度はどうでしょうか?
また55を唱えたケースと +3オーラのケースの
キルターンを数えます
●55を唱えたケース
2点入れた後 7点クロックになるので
2+7+7+7=23点ダメージ
『キルターン4』
●+3オーラ
+3オーラの場合 5点ダメージを与えていくので
5点+5点+5点+5点+5点=25ダメージ
『キルターン5』

今度は55の方が早くなり、逆転しました!
『与えるクロック』がでかい場合 ターン数が長いほど
つまり、相手のライフが多いほど キルターンが早くなります。
相手のキルターンは11飛行2体でライフ8『キルターン4.5』

今回は55を唱えたケースで、勝利することができます!

●すべてはキルターンに勝つために
後はこれの読みの範囲を増やし
1,2ターン先
もっと言えばゲーム終了までの流れを予測して
相手の手札を読んで、自分の引きも考えつつ
戦うだけです!

●キルターン優位のための行動
ということでキルターンに勝つために行動するのが大事だと分かりました
ではキルターンに勝つためには、大きく分けると3つの行動を意識していきましょう

①キルターンを加速する
②キルターンを減速する
③キルターンを加減速する

①キルターンを加速する
まずは少しでもダメージを与える状態を作りましょう!
『ボードを作る』『ライフにダメージを与える』
『カードを引いて後続を供給する』
こういった行動でキルターンを早めていきます

ここで大事なのは『本当に自分の行動は、相手のライフを削りにいけてるか?』と考えましょう!
攻めの時のコツは
①まっすぐ
②貯める
③妨害考慮
この流れで良い攻めを狙いましょう

まっすぐ『まずはこのターン多くライフを狙える手を見つけましょう』
貯める『あえてここは力をチャージして 後でダメージを与えよう』
妨害考慮『相手の除去で裏目を引くかもしれない!妨害を予想しよう』

▽例 2ターン目どれを出す?
手札:21飛行 3/1 1/3

まっすぐな手:当然パワーが高い31を押し付けたい!
貯める:今は待つことで打点は上がらない やっぱり3/1!
妨害:相手は次普通に2マナクリーチャー出すかも
   そう考えると2/1飛行の方が攻撃通りやすいかも?
   ショックで21飛行焼かれると逆に裏目だけど・・・

こんな感じに、まずライフを詰めに行く手を打つ!
という意識を持ちながら行動を選びましょう
妨害の予想は、難しいところもあるかもしれませんが
今の自分のレベルの読みでOKです!

②キルターンを減速する
相手のキルターンを遅くするには
一番いいのは「キルターン0(存在しない状態)」
完封してしまうのが早いです!

なので除去や生物を、誰と1:1交換取っていくかが大事で
①レンジを考える(どこに誰を当てて守るか)
②ライフとバリューどちらを大事にするか
このようにして守る手を考えましょう

▽例
相手:22
自分の手札:−2−2修正 パワー3以下破壊 2マナ確除
どれを相手の22にうつかというと
少なくとも確除は、もっと強いやつと交換した方が良いですね!
レンジが狭い除去から順番に切っていくのが大事で

パワー3以下と−2修正はほぼ同じくらいのレンジですが
若干パワー3以下破壊の方が範囲が広いと思うので
−2修正で除去るという感じです

▽例 ライフとバリュー
相手:22
自分の手札:2/2 全てに−2修正

普通に22を出して相打ちでも良いし
すぐ全体−2修正で1:1交換でも良いのですが・・・
なんかちょっともったいなく感じますよね

この場合
「1回22を無視して 2点ライフアドを失うが
 1:2交換の可能性を残して何もしないバリュー行動」か
「22から食らうダメージはダメ!ライフを守るためにすぐ除去うったり 
 22を出して相打ちを狙う」

こういった『ライフを守ってテンポで行動するか』
『少し力を貯めて、バリューを稼ぎに行くか』という状況は良く生まれます

▽例
『Xマナだからもっと土地のびてからにするべきか、もう撃つべきか……』
『3/3に確除撃つのもったいないけど、無視するのもうーん……』
『今22と22が相打ちしないで とっておけば後でダブブロに使えるかも』
このように「ちょっとダメージ食らっちゃうけど カードアドは後の方が稼げる」という局面は多いです

こういう時に考えることは
①ライフは持つか?持たなそうなら急ごう
②バリューで勝てそうか?勝てそうならテンポにリソースを回していい
どれだけライフがもちそうか、バリューがもちそうかを考えて
『テンポの方がきついなら テンポで動く』
『バリューがたりなくなりそうなら、我慢してバリューを取りに行く』
というように思考してみましょう

●キルターン加減速
このように
「ライフを妨害などを潜り抜けて詰めに行く」加速の手と
「相手の攻めてを妨害して、ライフを守る」減速の手
これらのどちらかを毎ターン行っていくのですが

実際は『どちらも』行っていきます
毎ターン「今このカードは、加速と減速 どちらに使った方が上手く使えるか?」と考えていきます

▽例
💛13
6/6 4/2
22飛行 44飛行 11飛行
 💛10

まず「がん攻め」で考えると『みんなフルパン』すれば
最速キルターン”2”がとれます
これが攻めとしてまっすぐな手です

次にがん守りを考えると
66とダブブロで相打ちをとって11で1回チャンプすると相手はキルターン4
42と22を相打ちして 後はチャンプ連打でもキルターン4なので
『キルターン4』まで相手を遅らせることが出来ます

ですが、まずはライフ状況を考えずに
一般的にカードの価値を考えますと

44飛行:チャンプしても仕方ないし 基本「攻撃」でキルターン加速の手の方が価値がある
22飛行:攻撃に使うと2点 「42」との相打ちに使う守りの方が強そう
11飛行:ギリギリまで殴って 最後は88のチャンプに回った方が自分の攻撃8回分のライフを得れるので チャンプで使いたい

このようにそれぞれ『攻めと守り』どちらに使った方がバリューが高そうかおおむね見えました

実際に先ほどの状況
11飛行と44飛行でまず5点入れる→相手ライフ8
22飛行で42と相打ちする
次は44飛行だけで殴る→相手ライフ4
11飛行で66をチャンプして耐える
このような加減速によって、キルターンに勝利できます!

もしフルパンしちゃうと
「返しで10点」食らって負けちゃいますす
ガン守りだと耐えきれずに負けちゃいますね

こういった、攻めと守りのバランスを考え
毎ターン「キルターンを早めるためにこれをする!」
「ここはキルターンをこうして遅くさせる!」
と意識してプレイしてみてください!

●キルターンの練習
今回もまだ未準備ですが
別サイトを使って 問題集みたいなものを
用意しておきたいと思います
※結構遅れると思います!ごめんなさい!💦

●次回『ギアについて』
ここまでの『ボードアド』と『キルターン』で
基礎的な部分は終了となります

次からは『不確定情報』を読んだうえでキルターンに勝つために
・場合分け
・読み
等の話をしていきます。

その前に、ちょっとした補足説明として
『ギア』と自分が読んでいる概念について話そうと思います。
今回はちょっと短くなりましたが キリがいいのでここまで!


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