2019年個人的お気に入り映画ベスト10のコーナードンドンパフパフザシュッウォァァァァァァァァァァァァァ



ということで毎年恒例のアレです。せっかくnote始めたので文字数気にせずがっつり語りますぞ。

はじめに

・このランキングは、2019年公開の新作映画を対象にしています。
・ランキング順位はマスティが鑑賞して好きすぎて限界になった順であり、作品そのもののクオリティはそんなに加味しておりません。

要するに「今年この映画良かったんすよ…」ってのを一方的に語るコーナーですね。
(好きな映画が入ってない方はごめんなさい)(逆になんか良いのあったら教えてください)

今年鑑賞の新作映画一覧

* TAXI ダイヤモンド・ミッション
* MILE22
* ミスター・ガラス
* がっこうぐらし
* メリー・ポピンズ リターンズ
* ファースト・マン
* アクアマン
* THE GUILTY/ギルティ
* 翔んで埼玉
* 移動都市 モータル・エンジン
* ドラえもん のび太の月面探査記
* スパイダーマン:スパイダーバース
* 運び屋
* キャプテン・マーベル
* バンブルビー
* ダンボ
* LEGO®ムービー2
* キングダム
* 映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし
* アベンジャーズ:エンドゲーム
* バースデーワンダーランド
* 名探偵ピカチュウ
* 小さな恋のうた
* プロメア
* ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
* アラジン
* 町田くんの世界
* 海獣の子供
* きみと、波にのれたら
* スパイダーマン ファー・フロム・ホーム
* ミュウツーの逆襲 EVOLUTION
* センコロールコネクト
* トイ・ストーリー4
* 天気の子
* ドラゴンクエスト YOUR STORY
* ペット2
* ワイルド・スピード スーパーコンボ
* 二ノ国
* アド・アストラ
* ジョン・ウィック:パラベラム
* HIGH&LOW THE WORST
* HELLO WORLD
* 空の青さを知る人よ
* かぐや様は告らせたい
* 蜜蜂と遠雷
* ジェミニマン
* 映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いを込めて
* 映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ
* エンド・オブ・ステイツ
* 羅小黒戦記
* ジュマンジ/ネクスト・レベル
* スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け
* アナと雪の女王2
* 屍人荘の殺人

以上54本です。

今年の総括

まずアニメ映画観すぎですね。
今年は年間通してアニメ映画が多数公開され、かつ「プロメア」や「ドラクエYS」「すみっコ」といった良くも悪くも話題になった作品が多くまさに激戦区といった様相でした。(個人的にはドラクエは好きな映画です)
しかしその中でも、それも主に邦画から力作が数多く誕生し、改めて日本のアニメ作品の熱量ってすごいなと思い知らされた年になりました。

アニメ映画でひとつ、中国の映画で徐々に評価を集めつつあるミニシアター作品「羅小黒戦記」は注目ですね。

↓は私の感想です。めっちゃ面白かった。


またアニメ映画をたくさん観た反面、邦画実写にあんまり触れられなかったのが名残惜しいですね…なんと54本中9本しかありませんでした。
私は邦画実写とても好きで、「ザ・ファブル(岡田准一さん主演の同名コミックの実写化)」や「イソップの思うツボ(「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督参加作品)」など気になる作品が多かったのですが、アニメ映画を優先しすぎた結果いろいろ見逃しまくってしまってうーむという感じ。
ただかろうじて鑑賞できた作品がどれも面白かったのは嬉しかったですね。年末に見た「屍人荘の殺人」をベスト10に入れるかどうか最後まで本気で悩みました。

これは秀逸な予告編

あと邦画実写と言えば映画「がっこうぐらし!」は本当に過去あまり類を見ないほど完成度の高い実写化作品だったんですけど、風評被害があまりにもひどくて不憫極まりないので誰か救ってくれ〜〜〜〜〜。本編のキャベツは神作画なんですよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。


洋画についても触れておきましょう。
今年の洋画は「ミスター・ガラス(同監督の「アンブレイカブル」「スプリット」の続編)」「アベンジャーズ」「スター・ウォーズ」「ヒックとドラゴン」などなどいろんなシリーズが完結してましたね。
これまでシリーズを見届けてきたファンの方には大変印象深い年になったのではないでしょうか。
ただ「ジョン・ウィック」だけは何故か終わりませんでした。3本当に頭のおかしいシーンしかなかったんですけど次回作どうするんだろう。(楽しみ)


それでは以下からランキングです。大きなネタバレはありません。
あと「ヒックとドラゴン3」はシード枠として保留にさせて下さい。(満席で観れなかった)(悲しい)(悲しみのあまり氷の波動を撒き散らしてる)(1作目めっちゃ面白かった)






10位「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いを込めて」

TVシリーズ全く追えてないのにタイムラインの評判だけ見て「じゃあ行くか〜〜〜〜〜〜」って感じで観に行ったら顔ぐちゃぐちゃになるぐらい泣いてしまったヤバい映画です。(知らない人に解説すると映画オタクはシリーズを一切知らないのに劇場版を観に行く病人の集団です)**
「子が生まれてから独り立ちするまで」という親にも子にも刺さるテーマをプリキュアらしい語り口でやり切るのは流石としか言いようがない。何ならこの映画そのものがお母さんまである。**
サブタイに「星のうた」とあるように音楽にも気合いが入っていて劇伴がめちゃくちゃ良いのも特筆すべき点。からのとどめに終盤の怒涛の伏線回収ですよ…あんなエモさ全開の伏線回収ある…?
あと個人的に戦闘シーンがただ必殺技で殴るだけではなく意外とロジカルな戦い方をしているのが好きでした。(ちょっと「ポッピンQ」を思い出した)


9位「名探偵ピカチュウ」

新映像が発表されるたびに別の意味でCreaturesなビジュアルが物議を醸していたアレです。エイパムが何したっていうんだよ。
しかしその日本のカッコ可愛いキャラクター路線とは一線を画す洋画ならではの雰囲気と、ポケモンマニアが集まって「俺はこんなポケモン映画がやりたいんじゃい!!!!!」と言わんばかりにマニア心を全部ぶち込んだようなストーリーが非常に魅力的で、もう同じポケモンファンとして全力で愛すしかない映画でした…!
字幕版では「デッドプール」でおなじみのライアン・レイノルズが声を当てたピカチュウが拝めますが、吹替版の西島秀俊さんも負けず劣らずどうかしていたので(良い意味で)とてもオススメです。
あと公式が用意したニセ本編リーク動画、作業用としてめちゃくちゃ優秀なんですよね。曲も中毒性高いですけど作業に疲れて目をやったらもふもふのピカチュウがダンスして応援してくれるんだぜ。最高か。


8位「メリー・ポピンズ リターンズ」

とにかく曲がいい。本当に曲がいい。曲の良さでランキング入りしたと言っても過言ではない。
私は一昔前の映画っぽい音楽とか一昔前のカートゥーンっぽい曲とかめっちゃ好きなんですけど、本作の楽曲はとにかくドツボで今年ずっとサントラヘビロテしてました。内容的にもとても前向きなメッセージを含んだ楽しいミュージカルでめっちゃ元気が出るんですよね。
またよく「実写とアニメが融合」している作品に対して「メリー・ポピンズみたいな」といった表現が使われますが(最近の作品だと「3D彼女 リアルガール」とか)、本作「リターンズ」もとんでもない映像してましたね。
映像技術が発達した今では手法自体はさして珍しくないのかもしれませんが、そこはディズニー、見せ方が本当にうまい…!
ちなみに吹替版ではメリー・ポピンズの声を平原綾香さんが担当されていますが(演技力と歌唱力がめっちゃ素晴らしかった)、映画以前には舞台版でもメリーを演じられていたそうです。こういうの良いですよね。


7位「蜜蜂と遠雷」

本編のほとんどがピアノコンクールのシーンという衝撃的な構成でありながら、4人のピアニストたちの持つ音楽観をピアノを通して言葉よりも雄弁に語る音楽映画の大傑作でした。
演出も物語もエンタメを超えて完全に芸術の粋に達しており、鑑賞後は何かスピリチュアルなものを受け取った気分になるのですが、話の文脈自体はバトルマンガの大会編みたいなノリなので高尚なイメージに反してすんごい熱いです。
(ただし厳密にはバトルというより音楽家たちの心の交流に重きを置いているので、また一味違った楽しさがあります)
あとこれは完全に余談で、私は普段作曲をしているのですが、この映画にあまりにも影響されすぎてしばらくめちゃくちゃピアノを高速でポロンポロンする曲を作るなどしていました。


6位「アクアマン」

「スーパーマン」「バットマン」などでおなじみDCコミックスのキャラクターの単独映画です。
アクアマン本人はこれがスクリーン初登場ではなく、2017年の「ジャスティス・リーグ」にもフラッシュやワンダーウーマン等と一緒に登場していましたが、その時のシブいキャラは本当にこいつだったのかと思うぐらい本作はテンションが高かったですね。
なにせ会話パートの途中でいきなり何の脈絡もなく爆発が起こってそのままアクションパートに入るという前代未聞の演出が多用されるのですから。なんじゃそれは。
(ちなみに観ている間は案外びっくりします。ジェームズ・ワン監督は「SAW」や「死霊館」などのホラーシリーズを数多く手掛けている方なので多分手癖ですね。好き。)
あと本作は4DXで鑑賞したのですが、4DX演出の感想は「期待通り」でした。いやぁ楽しかった…。

そういえば今年は「アクアマン」「シャザム!」「ジョーカー」などDC映画が続々ヒットを当てていて凄かったですね。この調子でどんどん盛り上がってくれ〜


5位「HELLO WORLD」

今年のアニメ映画は先述の通り評価の高低差が激しく、特に夏休みは賛否両論の作品が多くて(私の好みはともかく)世間的なムードとしては落ち込み気味だなーと内心思っていたんですけど、本作の公開以降から突然ランキング荒らしの作品がバンバン登場してとんでもないことになっていったのは本当に大爆笑しました。
「ソードアート・オンライン」を手掛けた伊藤智彦監督の作品ということでかなり期待して鑑賞しに行ったのですが、話はひねりが効いたSFでめちゃくちゃ見入るわ演出はドラッギーで楽しいわちゃんと「ラスト一秒でひっくり返る」わで全てがハイクオリティだったので本当にびっくりしました。ネタバレ抜きで語りにくいのでふんわりした表現になりますがかなーり面白かったです…!
舞台が京都なだけあって日本神話的なメタファーを含んだ要素も多く、SF的な世界観もあいまって私みたいなオタクはこういうのに弱いんだよぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
完全に今年のアニメ映画界のダークホース(その1)と言っていいでしょう。個人的な欲を言えばもっと話題になっても良かった…!


4位「THE GUILTY/ギルティ」

先程紹介した「蜜蜂と遠雷」は本編のほとんどがピアノコンクールのシーンでしたが、本作は本編の100%が警察の電話室で展開されるミステリー映画です。
もちろん映像から得られるものも十分にありますが、提示される情報のほとんどが「通話」という聴覚頼りのため、観客の想像の中に第二の映画が生まれるという全く新しい感覚を味わうことが出来るのが何よりの魅力。
そしてミステリーそのものも抜群に面白く、あるどんでん返しが起こった時には5分ぐらい開いた口が塞がらず、全然怖い映像なんかないのにホラー映画ばりに背筋が凍るという…。
しかも何が怖いって上記の通り「想像」に頼っていることなんですよ。いくらでもヤバいイメージが出来上がるんですよ。いやぁすごいわ…。
なお本作はデンマークの映画で、日本ではミニシアター系として一部の映画館でひっそりと公開されたのみでしたが、なんとハリウッドリメイクが決定しているようで。どうなるのか楽しみですね。


3位「空の青さを知る人よ」

「あの花」「ここさけ」の長井龍雪監督作品で、本作も例にもれずアニメなのにめちゃくちゃリアルな群像劇に心打たれる映画となっています。
何より素敵なのは「田舎に残って堅実な暮らしをすることを選んだ人」「田舎を飛び出して夢を追うことを決めた人」両方の生き方を肯定する内容だったこと。
自分の生き方は本当に正しかったのか。そう思う人すべてを勇気づけるような物語に本気で感動しまして、内容を思い出すたびに元気をもらっています。
あと「空の青さを知る人よ」というタイトルも鑑賞後だとその意味に気づいて素晴らしいんですよ…たぶん鑑賞後はタイトルの文字列見ただけで勝手に泣くようになってると思います。

あとこれは完全に余談で(二回目)、私が映画を好きな理由というのが、
本作やこのランキングで紹介する作品のように「自分の人生に影響ないしエールをくれる」映画に出会えるからなんですよね。
生きていく上で少なからず辛い目に遭うこともあるのですが、そういう時に何度も映画にヒントをもらってきました。来年もいい作品に出会えるといいなぁ。


2位「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし」

ぶっちゃけクレヨンしんちゃんはほぼ毎年ベスト級の作品を世に送り出してる化け物コンテンツなのですが、今年のは特に良かった…!
本作ではしんちゃん以上の主役と言ってもいいみさえはもちろん、マリオで例えるなら何故かピーチ姫ポジションに配置されたひろしも、そしてしんちゃんも一人の人間として感情を持って家族を支え合っていることが伝わるものすごく素敵なお話でした。
そして別に登場するゲストキャラクターも交えて「結婚して家庭とともに生きていくか」「独身で自由気ままに生きていくか」という深いテーマに切り込んでいるのもすごいですね。どちらもある意味クレしん映画でしかできないお話でした。
また全編に渡りインディー・ジョンズがモチーフになっているような雰囲気があるのですが、そちらもエンタメとして抜群に楽しかったのでもう言うことがない。本当に凄い。しんちゃん凄い。

本作といい前述のプリキュアといい、そしてこの後に紹介するあの映画といい、「子供向け」と思われがちな作品がべらぼうに深い内容を扱っていることって非常に多いので、私はそうした作品は細かくチェックすることにしています。(私が可愛い作品が好きというのもありますが)
何より子供のころに楽しんだ作品を大人になって見返してみるとテーマの深さに気づく、という体験ができるのも子供向け作品ならではですよね。


そしてその極地がこちら。

1位「映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」

堂々の一位。
今年の優勝作品。
可愛いし面白いし大ヒットしている全方位的に隙のない化け物。
**
この作品に関してはTwitterでもnoteでもめちゃめちゃ語り倒したのですが
まだ語り足りないです。というか本気で褒めるところ「しか」無いんですよ。
揃いも揃って分かりみの深すぎる重い設定を引っさげたキャラクター、その設定及び「すみっコぐらし」というコンテンツをどこまでもリスペクトし、かつありとあらゆる人に刺さる物語、尊すぎるキャラクター同士の交流、
最後まで飽きさせることのないテンポの良さ、優しいナレーション、全ての伏線が回収される終盤、3DCGでありながら絵本チックな世界観を違和感なく表現した映像、良曲かつ確実に泣かせにくる劇伴、温かい主題歌…そして
押し寄せる可愛さの暴力**。
こんな作品そうそうお目にかかれないですよ…!この映画を劇場で体験できる時代に生まれてきて本当に良かったです…!

本作および「すみっコぐらし」は「居場所に悩む人に居場所を作ってあげる」いわば救いのコンテンツだと思っておりまして、
個人的にこの時はいろんな意味で「自分の居場所ってあるのかな…?」と思い悩む時期だったので、精神的にかなり(現在進行系で)助けられています。
そしてきっとこれからも、すみっコぐらしには色々と助けられるかもしれません。こんな素晴らしい作品に出会えたことにただただ感謝するしかないです。


あとこれは完全に余談で(三回目)すみっコぐらしはグッズがとても充実しているのですが、
その中に「すみっコぐらし ごほうびシール」というのがありまして…

https://www.be-en.co.jp/products/detail.php?product_id=3558

これどう考えても人知れず頑張っていることを褒められるべきは君たちじゃないの?????と思うんですよ。どの口が人に「よくがんばったね!」とか言ってんの?????みんな幸せになれよ


※noteにまとめた映画すみっコぐらしの感想です。

以上、今年のお気に入り映画ベスト10でした。
来年もどんな作品に出会えるのか楽しみです!