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動画活用のための「普遍的な考え方」「フレームワーク」「メソッド」が書籍になりました。

たいていの動画活用は失敗する

動画は長く数本制作して広告で配信したらおしまい、という時代が長く続いてきました。しかし、動画制作の技術やコストなどのハードルが下がり、covid-19でリアル・対面のコミュニケーションが難しくなった影響を受け、見込客の育成やカスタマーサポート、社員やアルバイトの研修といった、様々なプロセスで動画が使われるようになってきました。

ただ、制作のハードルが下がったからと言って、動画活用の目的が実現されるとは限りません。プロに外注せず自社で制作できるようになっても、どのくらいのクオリティにすればいいのかは不確かです。どのくらいの長さにすればいいのか?ある対象を撮影するにも、それをどのようなアングル、距離感で撮ればいいか?といったことの基準を多くの人が持っていません。

また、動画の企画・構成には明確な型がありますが、それを理解することなく見よう見まねでつくっても、制作者が意図したような反応・行動を視聴者がしてくれるようにはなりません。動画をつくっても、それを最適な媒体や筐体、文脈やタイミングで視聴者に届けなければ、つくった動画は宝の持ち腐れです。動画の制作、配信を進めようにも、導入した制作ツールを現場が使ってくれなかったり、制作した動画が広報・法務チェックにひっかかり、何度もつくりなおして公開したいタイミングに公開できなかったりといった問題があちこちで起こります。動画は大きく制作、配信、運用の3つの視点から同時に考えなければなりません。こうした視点のないまま、動画制作だけに集中してしまうことで、ほとんどの動画活用プロジェクトは失敗していきます。

失敗の構造と考え方を図解

書籍では、第1章と第2章にかけて、こうした動画の失敗の構造を図で明らかにし、その失敗の構造に影響を与える普遍的な考え方と、動画活用プロジェクトを成功させるためのフレームワークを解説しています。

動画が失敗する構造図と動画活用を構想するためのフレームワーク。

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動画に対する固定概念や、クオリティの考え方の解説図。

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豊富なメソッド、ティップスを紹介

動画活用プロジェクトを成功させるためには、「制作、配信、運用」の3つのあるべき状態を考えなければなりません。第3章から第5章にかけて、それぞれの状態を実現するためのメソッドも紹介しています。
制作では、誇張、擬人化、置換、比喩、比較といったメソッドを。
配信では、動画を視聴者に届けて見てもらうための様々な媒体や筐体を。
運用では、内製を定着させるための各種ティップスをそれぞれ紹介・解説しています。

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そして、これらのメソッドやディップスを、自社の状況に合わせて選択して動画活用を成功させた事例を、第6章でフレームワークを用いて解説しています。

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本書は動画のつくり方の本ではない

本書は動画をつくるための本ではなく、つかうための本です。つくるための本は、動画編集ソフトの使い方など数多く存在しています。本書は、セールスやマーケティング、カスタマーサクセスなど様々な業務プロセスのなかで、動画を主要なコミュニケーション手段として活用しようとされている方を主な対象にしています。適切なディレクションができるようになりたい。導入した動画制作・配信・解析ツールを定着化させたいといった要望や課題をお持ちの方にもお役に立つ内容になっています。ぜひご一読下さい。

最後に、ここまで紹介してきた内容を動画でも解説(約8分)しています。よろしければご覧ください。


明日、動画を活用せよと言われた時に役立つフレームワーク、切れば血の出る事例、ビジネスアイデアを紹介していきます。zoomを使ったオンライン個別相談にも対応していますので、お気軽にメッセージください。 https://www.1roll.jp/demo/