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小原綾斗とフランチャイズオーナー「ホームラン」の日記

バンド初の東京ワンマン公演「ホームラン」へ行ってきた。
ライブMCで何故「ホームラン」にしたのか言ってくれるかと思ったら、何の説明もなかった。一瞬、野球のユニフォームを着ていこうかなって思ったけれど、やめて良かったわ。ライブはもちろん楽しかった。

今回行ったライブ

・5/2(火) 小原綾斗とフランチャイズオーナー「ホームラン」@渋谷 CLUB QUATTRO(東京)

ライブの話

小原綾斗とフランチャイズオーナー(以下、FCO)のライブを観るのは、2022年10月11日(火)のAlfie Templeman JAPAN TOUR 2022におけるゲストアクト以来だ。
Tempalay関係のライブ日記を書き始めてから一年弱経つ。「前回のライブはいつだっけ?」って、すぐに振り返ることができて助かる。過去の自分ありがと!私は完璧主義卒業組ではあるけれど、一度途絶えると一生やらなくなる恐れがあるので(完璧主義者あるある)これからも続けてゆきたい。

10月のライブはゲストアクトだったし曲数も限られていた。今回のライブでは、2022年12月24日(土)に配信された『クリスマスパック』と、2023年4月19日(水)にリリースされた『BAD FAMILY』があり、たくさんの曲を聴くことができた。
私のポンコツ記憶力によると、演奏しなかったのは『ごあいさつ』と『Jingle Hells』と『良いお年を』だけか?FCOの曲以外に、Tempalayの『good time』を演奏してくれた。
先月、6月から始まるTempalayのツアーに向けて曲をリクエストできる企画があった。1人1投票10曲までという制限の中、『good time』はFCOで演奏してくれるかもしれない……と、除外した私は安心した(10曲選ぶのに悩んでいる日記)。今後もFCOで聴けると良いな。

私にとってはじめてのFCOのライブは、2022年3月26日(土)のIMAIKE GO NOWで、Tempalayの曲よりも綾斗さんの内奥が歌われているような気がしたことを覚えている。
ご本人のお話を読んだり聞いたりしたわけではないから、TempalayとFCOとでつくる曲をどう区別しているか、あるいはしていないのかは分からないけれど、FCOの方が幼少期の綾斗さんを感じさせる曲が多いような……?でも、それでいくとTempalayの『あびばのんのん』の歌詞はFCOぽいかもしれない。
やはり分からないので、いつかFCOの綾斗さんとしてのインタビュー記事が読めると良いなあ。

1曲目が『BAD FAMILY』だったことは覚えている!2曲目は『BAD BOY』だった。私の記憶力ではそこまで。
『BAD FAMILY』は、今回リリースされたCDの中で一番聴いている曲だからうれしい。
読書が趣味の私は、日本語を聞きながら日本語を読むことが苦手だ。だから読書中はピアノの曲や、Sigur Rósのように何を言っているか分からない言語の曲を聴く。
『BAD FAMILY』は日本語がないので、本を読みながらリピート再生していた。「ながら聞き」したくないという気持ちもあるものの、心地よくてずっと聴いてしまう。
ライブでは綾斗さんがボイスチェンジャーで声を変えて(?)歌っていた。ギターもドラムもベースもあるから、音源のほのぼのした雰囲気はなく圧倒されているうちに終わり(ライブの1曲目あるある)、2曲目の『BAD BOY』に入った。

【唐突】最近の絶対に解決できない悩み:「あのライブ良かったなあ」って記憶はあるのに、「良かった」って思った当時の気持ちを胸中で100%再現できないこと。「5月2日(火)、ライブを観て『良かった』と感じた。」と、書かれてある本を読んでいるような感じが増えてゆくのがさみしい。
『BAD BOY』もすごく良かった。この「良かった」という感じの手触りも、曲が終わった瞬間からどんどん消えてしまう。さみしい。
Tempalayの音楽に出会うまで、こういう気持ちになったことや考えたことがなかったので、そういう意味で大切な時間を過ごさせていただきありがとうございますの気持ちが強まる。
音源で聴いていた時は思わなかったけれど、「さん、はい」って掛け声がいいなって思った。

次は『鮭』だった気がしないでもない。その前か後に『ハバナ』?いずれにしても、この2曲は序盤だった気がする。
『鮭』は、『BAD FAMILY』がリリースされる前からライブで歌っていた。『BAD BOYS』リリース前のライブでも歌っていたような……。
『BAD BOYS』のリリースが決まるまで、FCOの曲はライブへ行かない限り聴けないものなのだって思っていたから、できる限りライブ会場へ足を運んでいた。『鮭』のメロディーが頭から離れなくて、ずっと記憶の中で再生していたから今回のEPに収録されていてうれしかった。
CDで『鮭』を何回も聴けることがうれしい一方、ライブでしか聴けなかった期間があったこと、その期間にライブへ行けたことがすごくうれしい。
CDリリース前は、そもそも今後ライブをしてくれるかも分からないし(今も分からないか)、音源がない分「絶対に忘れるものか」みたいな精神でライブに臨んでいた(こうやって書くと怖い)。
もちろん今だって「どうせCDで曲を聴けるから、ライブは集中して聴かなくていいや」なんて思っていないけれども。
個人的に『鮭』はそういう思いが一番詰まっている曲なので、久々にライブで聴くことができてうれしかった。

夏南波さんは風邪を引いて鼻声だったらしい。そう言われても分からないくらい、透明感のあるコーラスが素敵だった。
10月のライブで綾斗さんが夏南波さんを「先生」って紹介していた気がして、だから私も脳内で勝手に綾斗さんの先生って認識していた。あと「森夏南波」という字面を見て「もりなつ みなみ先生か~珍しい名字だな~」って思っていたら、「もり かなは」先生だった。夏南波さん!素敵な名前すぎる。綾斗さんは「森ちゃん」って呼んでいた。

名前と言えば、メンバー紹介MCの時に成順さんが「MONO NO AWARE、MIZの加藤です」って名乗ると、綾斗さんが「下の名前かっこいいのに、加藤って自己紹介するんだね」と突っ込み、改めて「成順です」って挨拶されていた。
MONO NO AWAREファンの人に怒られるかもしれないが、はじめてMONO NO AWAREを知った時に思ったのは音楽がどうこうじゃなくて「玉置周啓と加藤成順!?名前かっこよすぎるだろ!」だったので、綾斗さんが突っ込むお気持ち分かる。綾斗さんも、お名前に北斗七星の「斗」があるのいいな~って思う。
大樹さんが「飲み友達の松浦大樹です」って名乗ったら、その前に「PERIMETRONとmillennium paradeの佐々木集です」と挨拶した集さんが「じゃあ俺もだわ」って仰ったのが面白かった。
最初に数曲演奏した後、綾斗さんが「そろそろ何か話す?」みたいなことを言ったら、大樹さんがドラムを叩きはじめて「次行くかー!笑」って演奏が始まったのも面白かった。
※ここのセリフはあまりにもうろ覚え。流れの雰囲気だけ……。

【今更】この日のステージの立ち位置
成順さん・夏南波さん・集さん・大樹さん・綾斗さん

木村一真さんのヘアメイクにより、大樹さんの髪の毛がふわもこで素敵だった。髪型の名前が分からない……アップスタイル(?)の夏南波さんも、素敵だった。夏南波さんと集さんがサングラスをかけていて隣同士なの、ステージ上でかっこよすぎて困った。

綾斗さんと成順さんはステージ上で向かい合うような立ち位置だった。お二人は同い年の兄弟っぽく見える。
MCで綾斗さんが「まだCDもリリースされていない時から、ライブの申し込みが始まったのに皆さんよく来ましたね」みたいなお話しをされていて、成順さんが同じようなことを綾斗さんに対して繰り返したのだけれど、綾斗さんは冷めた顔でそれを聞いていて面白かった。
しまいには「成順のマイクの返しがないから、あんまり何言ってるか分からなかった」という一言。成順さんは「おい!」って言ってた。かわいそう(かわいい)。

2回目のMCで集さんからグッズ紹介もあった。MCは思い出した順に書いてあるので、順序ははちゃめちゃである。

ミニ怪人ステッカーシート(表面)

『BAD FAMILY』リリースが告知された際、特典にステッカーが付くとアナウンスされた。てっきり私は上の写真のようなステッカーが付くものだと勘違いしていたので、今回のグッズで実現されてうれしい。
児童向け雑誌の表紙をめくったページに挟まっているステッカーを想像していたのだ。雑誌の付録と比べるとサイズは少々大きめ。
ただステッカーシートを売るのではなくて、きちんとラッピングしてあるのがうれしい……このラッピング方法好き……。

ミニ怪人ステッカーシート(裏面)

裏面までこだわりが強くて、FCOに集さんがいて良かったすぎる。ARATAさんも!
私は精神年齢が実年齢に追いついてなさすぎて、「何故こうも私は幼いのか……」と、しばしば悩んでいたが、こういうのに「わー!」って純粋に喜べるから一生このままでも良い気がしてきた。
子供が(も)喜ぶようなものが多いから、次の特典は小学館から出ている『小学一年生』のような雑誌を付けてほしい。学習雑誌に付いてくる付録が好きだった。しゃぼん玉もいいな。ソフビ人形もいいな。すごろくもいいな。攻略本もいいな(ゲーム出してない)。折り紙もいいな(止まらないので終わり)。

怪人図鑑

集さん曰く、『怪人図鑑』の利益はないらしい。確かに製本がしっかりしているし、ビニールカバーまで付いている上に、白い文字がプリントされているし、フルカラー印刷だし、紙の質が良いし……!
なんとなく「翻訳ものの文庫ならこれくらいの値段」とか「学術書ならこれくらいの値段する」みないな感覚がある。原価の感覚はないから売価でしか考えられないけれど、1冊2,800円は結構ぎりぎりのような気がしないでもない。
だから集さんが「ステッカーを買ってください」とのこと。使う用と飾る用で2枚買って良かった!
綾斗さんも「こんなたまにしかライブやらないのでグッズ買ってください。それで飲みに行きます」みたいなことを仰っていた。オブラートに包む気ないところ本当に好き。

先行予約特典のUR怪人ステッカーと怪人ステッカー

ライブを先行予約するともらえるUR怪人ステッカーと、物販で2,800円以上購入するともらえる怪人ステッカー。キラキラ!子供はホログラムとかキラキラが大好き。

TシャツとロンTも売られていて迷って買わなかったのだけれど、次の機会で売られていたら買ってしまいそうだあ。
2022年8月4日(木)の那覇公演と同じく、アンコールの手拍子の後にメンバー全員ステージに戻ってきて、綾斗さんが「もう曲がないです!」って説明してくださった。
皆さん片手にビール(多分)を持っており、グッズのロンT(白)をお召しの綾斗さんが萌え袖になっていたので、綾斗さんの身長で、(多分)XLサイズだとその丈感か~と思った(シャーロック・ホームズに鼻で笑われるであろう観察眼)。
舞台袖へ戻る際、綾斗さんが集さんの背中にぐりぐりしてて猫みたいだった。猫好きはご存じかと思うが、猫が頭突きするようにすりすりしてくるのは愛情表現の一種なのです。かわいい。そう思うと『犬と猫』の「にゃーにゃー」も、猫みが強かった。

猫の頭突きに込められた意味の一つは、愛情表現です。猫が頭突きをしてくるときは、相手に対して「大好きだよ」という気持ちを表しています。これは人に飼われている猫だけでなく、全ての猫に共通している愛情表現で、人懐っこい猫だと初対面で頭突きをする子もいます。

【画像つき】猫が「頭突き」してくる理由とは?シチュエーションごとに判断しよう
https://cat.benesse.ne.jp/withcat/content/?id=18970

グッズが充実しすぎていてグッズの話ばかりしている!
他に印象に残っているのは、『おっぺえ』の成順さんのギター。10月のライブで『おかしな気持ち』の成順さんのギターがとっても良かったので、この日はちゃんと成順さんにも注目するぞと思ってライブに臨んだ。「この曲調でその旋律を奏でるのか」という演奏で……本当にFCOはライブに行くべきだなと思う。
『おっぺえ』だけは、2022年12月16日(金)の"酒場族"tour 2022 那覇公演で、綾斗さんと大樹さんの二人による演奏を聴くことができていた。ミニマルな演奏も良いし、この日のようなバンド編成も良いし、改めてこれからも可能な限りライブ会場へ足を運ぼうと思った。

『SO-ZO』は演奏すると思っていなかったので不意打ちで良かった。確か、最初は曲紹介なく演奏が始まるも、綾斗さんが止めてやり直しに。「クリスマスに曲をつくったんですけど、いい曲なので聞いてください」というMCで始まった。
もっと最初の方のMCで綾斗さんが「真面目に聞くものじゃないから、お酒を飲みながら見てくださいね」ということをお話しされていた。照れ隠しなのかなあ。腑抜けた態度で聞けるわけなかろうって思ってしまうよ。
「いい曲なので聞いてください」という曲紹介は珍しいような気がしたし、演奏もすごく良かった。最初の夏南波さんの声がきれいすぎた。素人目に発声が難しそうと思う。プロはすごい!

一番最後は『おかしな気持ち』だった。今後も一番最後に演奏してほしい。『おかしな気持ち』は、弾き語りライブでも歌ってくださる。音源・弾き語り・バンド編成の全てがそれぞれに良い。
「静けさ」とは、静かなことを指す。「静か」とは、物音がせず、ひっそりした状態を指す。私たちは無音だから静かだって思うより、ひっそりとした海辺で波の音を聞いたり、森の中でうるさいくらいの蝉の声を聞いたり、誰もいない部屋で時計の鐘が鳴ったりした時に静けさを知る気がする。
夏は賑やかな印象がある分、静けさが際立つ季節だと思う。一面の銀世界の静けさや、焚火の爆ぜる音や虫の声に耳を澄ますような静けさも好きだけどね。何故だか夏が良いんだよな。
ライブで聴く『おかしな気持ち』は、そういう夏を感じられて好きなのだ。
『おかしな気持ち』の演奏が終わると思ったら、『BAD BOY』の「さん、はい」からの演奏が始まって楽しい終わり方だった。
saccharinのライブでも最後に『Shisoukaseki』の一部を演奏して終わる。大樹さんの案なのかな?私が観たFCOのライブでははじめての終わり方だったし、とっても良かった。

Tempalayのライブと比べると、綾斗さんの笑顔率が高い気がする。FCOのライブの方が自然体なのかな。Tempalayのライブでは「真面目に聞かないでください」と仰るのを聞いたことがない気がする。
綾斗さんは、がんばらないことがモットー的なことを言いながらがんばっている(ように見える)。
私は真面目で責任感が強いTHE日本人タイプなので、不真面目で無責任になりたいと思いつつ、絶対になれないって分かっている。でも完璧主義は卒業したし、年を取るにつれて「まあいっか」ができるようになってきたので少しずつ成長はしている。
想像でしかないけれど、私が不真面目で無責任になりたいって思ってもできないみたいに、綾斗さんはがんばらないって口では言ってもがんばってしまうタイプな気がする。
普通に、この人のこと好きだなあって思う人にはおいしいもの食べて長生きして心身共に健やかで過ごしてほしいものじゃないですか(まじお前誰?)。人だけじゃなくて犬や猫にも。
ライブのにこにこ姿を見たら、がんばってしまうかもしれないけれど、自然体でいられる時間がこれからもたくさんあったら良いなと思った(マジでお前誰?)
この段落は、Awichの『WHORU? ft. ANARCHY』でお送りしました。私は会社や会社や会社で腹が立った時に脳内で「マジでお前誰?」と再生しています。おすすめです。

次のFCOのライブは8月25日のラブシャ!平日なので現時点で行けるかどうか分からず……なぜ土日ではないのか……全力で行けるよう努力しなくては。

ドリンクチケット

ところで終演後にドリンクをどこで交換すれば良いか分からず、ドリンクチケットを持って帰ってきてしまった。はじめてライブハウスに行った人か。昨年も分からなかったり、忘れたりで4回くらい同じことをやらかした。記念にノートに貼っておこう。