【行ってみた】MMoP

友人が連れて行ってくれた。

軽井沢駅からしなの鉄道で30分弱、御代田(みよた)駅から徒歩で10分なので、交通機関でも行けそう。近くに浅間縄文ミュージアム、公開されている日もある静態保存SLもあるので、公共交通機関で行って1日楽しむこともできそうだなと思った。


そういえば

写真美術館といえば、筆者にとって恵比寿の東京都写真美術館は、ぐるっとパス入手の度に行くところである。ただあまりときめいたことがなかった。MoMT都現代美術館に似たアート味が強い作品が多いように感じる(記憶上で混同しているかもしれない)
TOP 写真の時間 20190810-1104
TOP しなやかな戦いポーランド女性作家と映像 20190814-1014
↑筆者のパンフ集から持ってきた、見たことがあるもの

また北海道の富良野美瑛地域の写真ギャラリー複数を思い出した。
一つはカンパーナ六花亭とジンギスカンのお店白樺の間の建物、ギャラリー 神々の遊ぶ庭。カムイミンタラだろうか、富良野の丘の上にあり、突き当りは大きなガラスで、地域のいまが見れる。写真が飾ってあり、筆者が見たときはK2の展示のタイミングだった。
一つはファーム富田の香水の館の近くにある空間、ギャラリーフルール。ファーム富田の何十年かの四季の写真が飾られている。

そういえばあの風光明媚な地域には、「拓真館」というものもあり、前田真三氏が撮った写真が中心の、美瑛や富良野の風景の写真を見ることができる。やはり入館無料。拓真館は筆者は家族と共に年に0〜1回行く施設で、多分1回の展示で全てを見たわけでないのだが記憶に残っているのは、写真家が使っていたカメラ、スライドを置ける顕微鏡で見た体験である。
(写真家のカメラの複数台のうちの一つが、もともと正方形の写真となるカメラで、Instagram用に長方形で撮った写真を正方形に切り取るのではなく、風景を最初から正方形でうつしとるのかと思った。スライドを覗く体験は一緒に行った両親にはあまり受けていなかったが、デジタルカメラの写真よりもスライドから拡大できる可能性を感じた体験だった。)
他にも、先日美瑛の丘のまち交流館「ビ・エール」に寄ったとき、1階で写真展をやっていた。

はて、風光明媚な地域は写真ギャラリーがあるのだろうか。

MMoP

建物

MMoPは、1階とキャットウォーク状の2階がある。入口が長辺の真ん中についていて、階段が2つある。めちゃめちゃ適当にいえば、多分底面積は20m×15mくらい。
階段は、真ん中近くから左右の2階へ伸びる、袖壁が2階レベルよりも高いもの、それが2つある。

シャトーメルシャン軽井沢美術館の跡地にあるらしい。

展示はじめに

こちらで見た展示は、複数の写真家の撮影した写真が数枚ずつ、だった。
写真の名前を検索すると、他の博物館で展示されている作品、作品の説明があって、それは面白いなと思った。先日の(小川のほとり、ブーグロー)はなかなか情報が無かったので。自分の興味関心があれば調べれば調べるほど知識が得られる、よき。

展示中身

はじめに見たのは東日本大震災の写真だった。野球コートの網、浸水、2011年の秋時点で既に除染が開始しているようにみえる黒いトンパック。田老、大槌などわりと行ったことはある地域の経験が記録され、伝えられていた。

2階でコラージュの空からの山手線を見た。
西野壮平Tokyo2004シリーズ Diorama Mapより の作品。
めちゃめちゃ好き。

筆者が過ごしたことのある場所は見当たらなかったが、ある程度山手線沿線に造詣があると、どこの空であろうか、と面白かった。新宿の西口の景色が新宿の東にあるのはややいただけないなと思ったが…。
ポストカードかクリアファイルで欲しいなと思った。「バベルの塔」(ブリューゲル)的なずっと見ていたさがある。

2Fでは他に、手に乗っているすごく小さいカエルの写真があった。カエル可愛いなと思った。黒いおたまじゃくしだったはずの生き物が、小さいのにちゃんと緑のカエルになっている点がすごい。

また、友人がスペインぽいといった写真「XRY51440」が本当にスペインカティスの写真で、友人がすごいなと思った笑
恵比寿の東京写真美術館で2022年1月まで展示されていたらしい。

「BJX41115」は東京国立近代美術館所蔵らしい。キャプションに所蔵の記載はなかったように思う

写真がひとを引き付けるとき、撮っているものか、撮った瞬間だと家族と話したことがあるが、この写真家は前者かなと思ってしまったが、写真に影をなくす(順光?)など一定のルールがあるらしく、その整えられ方があるから複数の地方の風景が並んでいても絵になるのだなと思った。

銀色の4cm角くらいの板の集合があった。
「いちえふ」とはあまり筆者は言わないが友人がそう言って、筆者はその集合を改めて見た。

新井卓 「福島第一原子力発電所 Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant」2015, 60×2,600cm 福島第一原発/1Fのための多焦点モニュメント、マケット『百の太陽に灼かれて』

ダゲレオタイプ、後で調べたが複製引き延ばし出来ないらしい。ほーん。

鉛直においてあるし手元にないので厳しかったが、拓真館のように拡大鏡で見てみたいなと思った。

己に、写真が鏡像でもまぁ現像手法によって最初からそういう物(ミラーリングしない状況からミラーリングさせてるものではない)なのだろうという認識があることに気づいた。

ダゲレオタイプとは170年前、写真黎明期に生まれた古典技法で、磨きこまれ鏡となった銀の表面に直接画像を写しとり、その解像度は最新のデジタルカメラの遥か上をいくレベルと言われています。 複製も引き伸ばしもできない1枚限りのデリケートな写真で、撮影には長い露光時間が必要で、画像を写し取るのに数分かかることもあります。 1枚の写真を撮り始めてから撮り終わるまでに、時間が経過しており、同じ風景は二度と巡ってこない、本当の意味で一期一会の瞬間そのものの写真。 瞬間を切り取るシャッターを押す人間が主導権を握るのでなく、被写体が圧倒的な主導権を握る、あまりにも不自由な撮影方法です。

https://watermark-arts.com/fukushima/862/

1/1シリーズもすごく好きだなと思ったものがあった。
タイルカーペットと段鼻とタイルの写真。
固有のタイトルがなくてこれが好き!をうまく残せないのが残念。

おわりに

新たなしゅっとする空間を知り、世界や写真家の景色を見れた。
人と展示を見て、人のコメントを聞けて話せて面白かった。

まずはぜひ気軽にスキを押してください!喜びます。 もしサポートしてくださった場合、旅/乗り物代に使わせていただきます。