WHILLと一緒に電車乗ってみたその1

(進捗がゴミなのでできたところからアップしていきます!加筆するかもしれないです)

自分史上もっとも多くエレベーターに乗った日。

WHILL、友人が借りてるので、一緒に電車に乗りまくることにしました。

通った駅としては、
日暮里駅、京成関屋駅、牛田駅、蔵前駅、月島駅、豊洲駅、有明駅、国際展示場駅、天王洲アイル駅、浜松町駅

使った鉄道会社・路線は、

京成電鉄・京成本線、
東武鉄道・伊勢崎線(東武スカイツリーライン)、
東京都交通局・(都営)大江戸線、
東京地下鉄(東京メトロ)・有楽町線、
ゆりかもめ・東京臨海新交通臨海線、
東京臨海高速鉄道・りんかい線、
JR東日本・山手線
である。

もともと、2年ほど前から、WHILLという、移動を考えている会社があることは知っていた。Wantedlyの募集に応募したこともあった気がする。

WHILLという電動車いすが一般化され、さらにちょっと身近な友人が使っているときき、思わずLINEした。すると、どこか出かけますか?という返事をもらえたので、まあ、電車にでも乗ることにした。持つべきものはWHILLを使い、行動力のある友人である。

行程は、筆者の最寄り駅から、友人との集合場所まででの30分で考えた「30分クオリティ」

まずは日暮里駅から、京成電鉄に乗る。……乗ろうとした。

車いすで電車に乗る際、段差・隙間の大きい、多くの駅では駅員さんに渡し板?、スロープ?を用意し、一緒に電車を待ってもらい、電車が来たらそれを架けてもらって乗り、目的地に着いたら、その駅の駅員さんに板をかけてもらい、降りる。これには、改札等で駅員さんに声をかけることが必要である。

日暮里駅の改札を何気なくピッとして通り過ぎ、スカイライナーの改札を通り過ぎ、目的の駅までいくエレベーターを探し出し、たどり着いたときに、駅員さんにスロープを用意してもらうことを忘れていたことに気づいた。改札へ戻る。

なお、日暮里駅に限らず、今回の旅行では「板の用意をしてもらうお願いを忘れること」を幾度もやらかした。当たり前にこなすであろう車椅子ユーザーはすごいなと思った。WHILLユーザーで電車に乗る方はお忘れなきよう。なお後述でこの板が不要な線区についても述べていきたい。

空港行きのスカイライナーは、改札の中にさらに人が居る改札があり、そこを通るのである。そのスカイライナーの改札にいる駅員さんに不審に思われているだろうなと思いつつ、入ってきた改札まで戻った。

駅員さんは迷いなく我々がのる電車が発車するホームへ行けるエレベーターを、案内してくれた。ホームの箱の中に板が収納されているようだった。

電車に乗る。京成日暮里駅さらば。

筆者がよく乗る電車(E233系など)では、車椅子スペースは車端部であり、すぐ横に座席は無い。しかし乗った電車では、車椅子スペースのすぐ横に座席があった。座席に座るべきか否か戸惑った。

WHILLerと非WHILLerの二人旅+車椅子スペースの横に、あいている座席がある場合、いくつかの座るパターンがあるだろう。

パターン①:WHILLを座席と同じ向きにし、かつもっとも車椅子スペースに近い部分に座る。この場合、WHILLが無い場合の「隣どうしで座る」という状況よりはどうしても距離が生まれてしまう

パターン②:WHILLを座席に向けて配置。この場合、2人の身体の向きは90度異なってしまう

筆者らは、確かパターン②で過ごしたように思う。

京成関屋駅にて下車。日暮里側の日当たりのよい部分で、駅員さんだけが筆者らを待っているという状況はなかなか新鮮だった。ぽやっと電車の発車まで見送って、それからエレベーターで改札階へ下りた。最後尾の車両に乗っており、階段よりも日暮里駅寄りにエレベーターがあったので、京成関屋駅の中央あたりのホームがどうなっているか見なかった。

自動改札をそのままそれぞれ通過した。

画像1

上写真:京成関屋駅改札口を改札外側から撮った。左端が窓口の改札、左から2番目の自動改札は、前後に点字ブロックが続いており、また、左から3番目の自動改札よりも幅が広い。

正直大変に失礼なことだが、こののどかな駅でも点字ブロックがあり、車椅子ユーザーも自力で通れる幅の広い自動改札が整備されているのか、という気持ちになった。

画像2

WHILLと全然関係ないが、関屋駅を出て左側に何を支えているか分からない橋脚のようなものがあった。

道路を渡り、東武鉄道の牛田駅へ。

京成関屋駅と牛田駅、飯田橋駅の東京メトロ東西線と有楽町線より近いのでは?と思うくらい近かった。牛田駅は地平駅であり、目の前のホームは浅草と逆向きのホームだった。

またしてもすうっと改札を通ってしまい、戻る。改札内から窓口に声をかける。浅草駅までいきたいんですけどー。駅の方「エレベータで登って、降りて、降りたところで待っててください!」

なんとなく「?」を抱えながら改札の横のエレベーターへ向かう。だって確かに目の前のホームとは段差があるが、近くのエレベーターって目の前のホーム用なんじゃないか…?目の前のホームは浅草行きじゃないのだが?と思いながらエレベーターを見てみたところ、なんか「浅草行き」階があるので押してみる。

うぃーん(上る音)かしゃん(ドアが開く音)

画像3

上写真:幅1.8mほど、奥行き5mほどの細長い廊下のような空間(こ線橋内部)

エレベーターの扉が開くとそこには「浅草行きホーム」が広がっているわけでなく、エレベータ使用者専用のこ線橋があった。筆者は、エレベーター使用者のみのこ線橋の存在を初めて認識した。

筆者は、WHILLerの友人と一緒でなければ来なかったかもしれず、存在していることすら気が付かなかったかもしれないところに来ることができたと感動した。友人に待ってもらって壁をじっくり眺めたり、写真を撮ったり、しばらく、滞在した。

エレベーターを降りて、浅草行きの電車を、駅員さんと共にしばらく待つ。スロープを用意してもらうのが2回目だったこともあり、駅員さんに話しかけずに黙って待つ、緊張した。

筆者は友人を置いて、駅員さんがスロープを、階段付近の置き場から出しているさまを見たり、エレベータを使わない人はどういった通路でこのホームにたどり着くのか?と思い、階段を降りて線路下の通路の雰囲気を見てきたりしていた。

浅草行きのホームの幅は1.5mほどだったように思う。WHILLは止められるが、その外側は若干歩きづらい。ホーム上は跨線橋などの影があるが、それ以外は日向だった。筆者は、友人(WHILLer)は日差しに弱そうだなと勝手に思い、どうせ電車を待つ時間も長いため、すぐ近くの日掛となる場所まで移動したら?と促した。見てて勝手にひやひやする筆者のために、友人はWHILLを動かしづらそうな狭い幅のホームの中で、WHILLをちょびっと動かしてくれた。

車椅子ユーザーの中には、駅員さんと二人で一緒に待つとき、そういった動いてよい思考が無く、互いにじっと待つ車椅子ユーザーもいるのかもしれないな……?と思った。あるいは駅員さんのほうでも、駅員をしている中でどういった待ち方が快適とか、危ないとか知っている気がする。互いの知識や経験を活かしたコミュニケーションや行動ができているだろうか、できていたら良いなと思った。

電車とホームの隙間の高さの差は結構あったと記憶している。乗った。特に車椅子スペースあるような車両ではなかったので、優先席と普通席の間でたたずんでいた。

道中には鐘ヶ淵駅を通った。関東大震災を踏まえ、いざという時に防火壁となるべく設計されている白髭東アパートの、最寄駅である。以前まちあるきしたことがあるので、行ったことあるなぁ〜と思いながら通り過ぎた。

浅草駅の手前の東武鉄道の隅田川橋梁もまたをかし。

浅草駅で下ろしてもらったあとは、またのんびーーり列車を見たり、駅構内を見た。なんとなく自撮りした。

記憶でしか無いが、浅草駅の有人改札のカウンターはだいぶ高かった。カウンター越しに出された機器に精算のピをすべく、Applewatchで改札を入った友人は、ぐぬぬ!とApplewatchをつけた手首を、かかげていた。窓口が低ければ何の問題もなかろうと思った。たとえばの話になるが、Applewatchという個人端末の代表的なものなりなんなりを了承を得ずに介助?者が精算用にピにかざすのもよくないなと思う。

浅草駅のホーム階から地上階に降りるエスカレーターは、建物の、列車侵入方向の真逆の所にあった(浅草駅は頭端駅である。ただしホーム階が地上よりも高く、昇降設備を使わないと直接地上に行けないが)

のんびりと徒歩で蔵前駅へ向かった。めざせ都営大江戸線。

途中でconcent駒形本店に寄った。店頭に面白げなコーヒーフィルターがあったので。コーヒーは、筆者とこの日の旅仲間を繋いでくれた友人の趣味である。+dの作品はどれも以前から好きだったので、一覧できて嬉しかった。

また、途中で大きなクレーンが道路に設置されているさまを見た。道路占有許可とか大変だったろうなぁ…と思った。

そんなこんなで、普段あまり歩かない友人をWHILL使ってるからとガンガン歩かせつつ、己の興味に従ってあるく筆者。友人から「まちあるき得意なんですね」と言われた。

蔵前駅は地下駅で、エレベーターの入り口が必要である。これまで、「ホーム階から地上階までのバリアフリールート」はホーム階から、しか必要でないと思い込んでいた。初めて、駅への入り口を選択するために駅構内図のバリアフリールートを確認した。

改札で「月島駅まで行きたいのですが…スロープを」と言ったところ、駅員さんが妙な顔をした。聞くところによると都営大江戸線では車いすユーザーでも自力で乗れるような箇所が何箇所が設置されているらしい。はー!!(感嘆の擬音語)

画像5

画像4

実際の写真を示す。車両の高さに合わせ、ホーム側が数センチ盛り上がっている。はー!(感嘆の擬音語)

以前、光ヶ丘駅が最寄りの人の「終着駅だと乗り降りの時間が長く、良いという、光ヶ丘駅周辺に住んでいる高齢者もいる、延伸はするべきでないのでは」というコメントを思い出し、いやいや、スロープ?が常設な点において都営大江戸線全駅乗り降りしやすいのでは…?という思った。

駅員さんが居ないのでホームにしゃがみ込むようにしじっくり作りつけスロープを観察してみて、駅漏れ(駅での雨漏り対策)などと比較するとちゃんとした都営大江戸線の開業時期くらいに制作したようなちゃんとしたタイルみを感じた。

そんなわけで都営大江戸線であれば予定外の駅でも降りることができてしまう!が、今回は月島駅で降りた。

車いすユーザーだけでなく、ベビーカー数台がその高低差が少ない入り口から乗り降りしていて、「ユニバーサルデザイン」のようなものを感じた。みんなが使えて便利っていいよなぁ。それが全入り口ではないが、作りつけスロープである点は謎。

月島駅から豊洲駅まではわずか一駅。改札を入るまでは、初見では難しかった。月島駅のホーム階へのエレベーターは一箇所で、エレベーター利用者のみのための、しかも窓口の無い改札を通らなければならない。一度窓口の脇の自動改札機を通ってしまい、その入場記録を消さないままエレベーター利用者用の改札へ向かったところ自動改札機を通れず、エレベーター利用者用の改札の前でスロープを持った駅員さんが来るまで待たなければならなかった。改めてみると、窓口のある改札の上に、この改札の中にエレベーターはありません!という大きな注意書きが掲げられていた記憶がある……地面や自動改札機のピするところにも説明があったらいいなぁ、と思った。※筆者は身長や視力の都合からスーパーなどで味噌とか書いてある、天井から吊り下げられている看板を見ていない自覚がある(よくないっちゃよくない)

筆者単独で月島駅を利用した経験があったが、今回、牛田駅のこ線橋同様、WHILLや車いす、ベビーカーなどエレベーター利用がないと経験しなかっただろう月島駅を経験した。

東京メトロの、月島駅でスロープを渡してくれたその駅員さんが、スロープを持ったまま電車に乗り、豊洲駅でも下ろしてくれた。月島駅で待っている間に、帰りもご利用されますか?と聞かれ、帰りは使わないことを伝えるコミュニケーションが発生していた。電車に乗って同じ駅員さんが隣駅でもスロープを担当することに驚いて、思わず「豊洲まで乗っていくことはよくあるんですか?」と聞いたところ、たまにあり、駅員さんの業務上問題なければ乗っていって豊洲駅でスロープをかけることもある、ということだった。なるほど…個人的にはメトロで初乗り?というか一駅区間のみ乗ることがなく新鮮に思ったが単純な思い込みだった。前述のような都営大江戸線の車いすユーザーの乗りやすさから、東京メトロの月島駅の利用は多いのかもしれない。












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