最終回の前に

なんとまあ、僕がこの駄文たちを書き始めてから2年が経つらしい。毎回毎回同じようなことを書き続けてきたが、これほどまで自分が長く続けられたものはないかもしれない。

今までこのブログは深夜とともにあった。深夜の寂しさに咽び泣き、ちょうど見ていた映画とかドラマに影響を受ける。そして早く寝なければならないという焦燥感に駆られながら文章を書く。振り返ればそんなに悪くない深夜生活だったように思う。

書き始めたきっかけは友達がやっていたから。彼ほどの文才は僕にはないことは書く前からわかっていたが、なんやかんやと書き続けていたら彼よりも多く書いていた。ちょっと嬉しかった。それで昔の文を読み返してみると、徐々に方向性が変わっていってるみたいなことに気付いたりもした。時の流れはやっぱり速い。当時は一緒に愚痴を垂れていた彼も今や立派な彼氏さんになっている。面白いものだ。

僕も意外とこの2年でわずかながらだが、色々なことを経験させてもらって、ちょっと成長した。余裕も生まれたりした。人生何があるか分からないと、今この2年を振り返ってみて思う。自分でもなんでこんなことが自分に起きたのかとか今でも分からないし、本当にボタンの掛け違えみたいなことで色々変わってたのかもしれない。

かと言いつつも、根本的なところではなんら変わってはいない。今も相変わらず、深夜とともに生活している。こんな生活はしばらくは変わらないだろう。変わりたいと思わないことはないが、結局変われないだろうし、どこかでこの生活が好きな自分もいたりする。

けれど、色々起こったけれど、この不定期エッセイだけは不思議と続いている。それはさっきも書いた通り、深夜とともにあるからで、深夜の生活がずっと続いているから。そしたら、深夜の生活が終わればこのエッセイも終わってしまうんじゃないか。ちょっと不安になる。

始まりには終わりがある。けれど物語の結末は最後まで分からない。僕の深夜生活はいつまで続くのか、深夜生活が終わってもエッセイは続くのか。それこそボタンの掛け違えみたいなことで少しのことで変わってくる。やはり物語はちと?不安定なのである。

今週の一曲
物語はちと?不安定/N'夙川BOYS

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