ドゥアニエ

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「新橋サイファー」  ドゥアニエ

・駅は光 20時過ぎの新橋で駅に向かって歩く人たち ・不都合な平等性の例としてカフェの光が僕まで照らす ・西口のゆりかもめ前知人いて知人以外をトリミングする ・アスファルト・スピーカー・夜 概念を持ち込むことで黒になるもの ・ゆりかもめ前の路上を国とするテンタシオンのビートによって ・サイファーを始める時にグーとグー付き合わせては秒のぬくもり ・ヤンキースキャップ、真白きスニーカー、クロムハーツのネックレスの子 ・青年の伸びたまつ毛は上向きに接地面あれば重力受け

    • 三連散文

       マジカルラブリーは漫才か。2020年M1グランプリ。その後の論争。マジカルラブリーは漫才という帰結。  三連散文は短歌か。57577というプラットフォームを活用。歌体は短歌のそれのようには感じられないが。   春雷で目が覚める おすすめのカフェにいく 僕もいつか死ぬ(千種創一)   春雷で目が覚める。おおよそ朝の時間。天候は荒れている。おすすめのカフェ。君のおすすめと君を代入。カフェに行く天気はきっと晴れ。僕もと言っている。君も。死は避けられない。君と過ごすカフェ。実感のな

      • BAD HOPとパラレル

         技法としてのパラレル。リフレインくらい市民権を得てもいいのではないか。僕が知らなかっただけか?  名歌にはリフレインがよく用いられている。河野裕子さんの歌を引き合いに出すまでもない。   死んでゐる母も生きてきた母も母としてわれに一続きなり   (岩野伸子) など意味合いを変えながら出てくる母は、歌の中で複数の視点から照射。母という語の一般性を超越。読者と岩野が共犯関係を結ぶ。その結果、歌世界でそこにしかいない母が立ち上がる。  パラレルなる技法もスタンダード化してもいいの

      「新橋サイファー」  ドゥアニエ