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#自然の郷ものがたり

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阿寒摩周国立公園に住む方々の声を集録したフリーペーパー「#自然の郷ものがたり」の記事を公開しています。
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#阿寒湖温泉

【自然の郷ものがたり#20】この風景を後世に残すために【写真企画】

阿寒の風景をめぐる阿寒湖畔から、遠く雄阿寒岳を望む 野鳥がさえずる湖畔を歩くと、開けた空に雄阿寒岳の姿。 「ようこそ阿寒へ」と両手を広げるように裾野を伸ばしています。穏やかな波が打ち寄せる湖には、特別天然記念物のマリモが育ち、アメマスやニジマス、ワカサギなど多くの魚たちが釣り人たちを楽しませます。一刻一刻と表情を変える湖を眺めていると、時が流れるのも忘れてしまいます。 温泉街の営み、阿寒の文化が生まれる場所湯けむり香る温泉街を歩くと、あちらにもこちらにもお土産屋さん。カ

【自然の郷ものがたり#16】世代をこえて。灯し続ける、未来の明かり【聞き書き】

阿寒湖温泉の西側に位置し、民芸品などを扱う土産物店や飲食店が軒を連ねて並ぶ「幸運の森商店街」。2018年から商店街の役員のバトンが、親世代から子世代へと渡されました。 2021年には、商店街独自の取り組みとして「幸運の森Tシャツ展」、「バキ原画展」、「阿寒の森 間伐材アート展」などを企画し、新たな世代がつくる商店街の動きが加速しています。今回は、同世代の4人の店主に集まってもらい、切磋琢磨しながら一緒に次の手を打ち続けていく理由、それぞれの関係性について、思いを語っていただ

【自然の郷ものがたり#14】自分が受け取った感動を次の世代に渡す。倒れて苗床になる樹のように【聞き書き】

短大を卒業後、札幌のホテルで働いていた佐藤圭子さんは、23歳のときに転勤で阿寒へやって来ました。もともとインドア派だったこともあり、自然に囲まれた阿寒の暮らしには楽しさを見出せずにいましたが、地元の人たちとの接点が増えていくにつれ自分の中で思わぬ変化が起きたといいます。 今では自他ともに認めるアウトドア派となった佐藤さんに、自然が好きになったきっかけや、知られざる温泉と環境との関係性、倒木から学んだ価値観などについて伺いました。 ※この記事はドット道東が制作した環境省で発

【自然の郷ものがたり#10】自然と共生する阿寒湖アイヌコタン。伝統を楽しむ、アイヌの案内人【聞き書き】

世界から高い評価を受けている阿寒湖アイヌコタンの木彫り作品。「風と光を彫った彫刻家」として知られる瀧口政満を父に持つ瀧口健吾さんは、自身も木彫り作家として、アイヌの精神を受け継いでいます。 亡き父より「イチンゲの店」を引き継ぎ、伝統を大切にしながらも、アイヌ文化の案内人として新しい取り組みをはじめたお話をお聞きしました。 ※この記事はドット道東が制作した環境省で発行する書籍「#自然の郷ものがたり」に集録されている記事をWEB用に転載しているものです。 カムイノミとの出合

【自然の郷ものがたり#5】人と人を繋ぎ、「故郷」をつくる。井戸端会議から始まるまちづくり【座談会】

阿寒湖には、まちづくりを女性の観点から考える集まりがあります。結成以来、20年近く活動を続けている「まりも倶楽部」です。自分たちが地域のことを学び、地域住民と観光客の両方に阿寒湖の魅力を伝える活動をしています。 今回は、まりも倶楽部が結成された当初から活動してきた4人のメンバーに集まってもらいました。阿寒の外から移り住んできたメンバーも多いなか、まりも倶楽部が地域の魅力を見つけて発信する原動力を聞いてみましょう。 まりも倶楽部 まちづくりを女性の観点から考える有志の集まり