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#自然の郷ものがたり

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阿寒摩周国立公園に住む方々の声を集録したフリーペーパー「#自然の郷ものがたり」の記事を公開しています。
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#川湯温泉

【自然の郷ものがたり#17】風景を変えれば、意識も変わる。地域を変える「ひとりひとりの力」【聞き書き】

弟子屈町の発展の礎を築いた川湯温泉。 かつては年間50万人以上もの宿泊客が訪れ、大型ホテルが軒を連ねていましたが、今では廃屋のホテルも目立ちます。そんな川湯の温泉街を魅力ある場所にしたいと活動を続けている人たちがいます。 取り組みの中心となっているのが阿寒摩周国立公園川湯地域運営協会。これまで見向きもされなかった温泉が流れる川の清掃活動や遊歩道の整備によって川の姿が生まれ変わったのです。活動をけん引してきた地元出身の宮﨑健一さんはバーのマスター、金子高志さんは川湯温泉駅前

【自然の郷ものがたり#22】「いちいち感動する」大自然と「なんでもつくる」仲間との出会い【聞き書き】

カフェや雑貨店が点在し、行けばなにか発見できるようなワクワク感がある、弟子屈町・JR川湯温泉駅前。 骨董品店「温古知新」は「普段づかいの骨董」をモットーにした品ぞろえで町内外にファンを増やし続けて開業10年目を迎えます。店主の池上忠昭さんと典古さんに、かつての駅前のにぎわいと「移住組」の仲間やスーパーマンのような先輩たちとの出会い、川湯の大自然の魅力についてお話を伺いました。 ※この記事はドット道東が制作した環境省で発行する書籍「自然の郷ものがたり 3」に集録されている記事

【自然の郷ものがたり#19】カメラマン松葉末吉の世界【写真企画】

昭和初期の川湯温泉で活動していたアマチュアカメラマン、松葉末吉。2005年に町内で発見された松葉の写真は、地域の歴史を物語る資料としても、芸術性においても、近年、再評価の声が高まっています。松葉はバス運転手の傍ら、日常の小さな幸福の瞬間にシャッターを切り続けてきました。未舗装の阿寒横断道路を走るボンネットバス。屈斜路湖畔で戯れる着物姿の観光客。硫黄山を背景に微笑む家族—。それらは単なる懐古を超え、揺るぎなく続く人間の営みを私たちに伝えてくれます。 高い技術を持ちながらも戦後

【自然の郷ものがたり#18】弟子屈の自然を体験するアウトドアの拠点へ【聞き書き】

弟子屈町には豊かな自然を体感できるアクティビティが豊富にあります。この地で自然や町の魅力を、自転車を通して感じてもらいたいと活動を続けているのが、Okku Outdoor Challenge代表の奥村利之さん。 摩周湖や屈斜路湖、硫黄山など弟子屈町を代表する観光地を巡るサイクリングイベント「グランフォンド摩周」には開催当初から事務局として携わってきました。前職である教育委員会在職中は青少年健全育成事業を担当し、弟子屈町の子どもたちに「生きる力、生きぬく力」を育成したいと「て

【自然の郷ものがたり#15】「ここの自然が好きだから」和洋菓子作りで川湯弟子屈を見つめる【聞き書き】

川湯温泉街で唯一の和洋菓子店「菓子司 風月堂」(2022年2月現在)。観光客だけではなく、住民の生活に「和洋菓子作り」を通して寄り添ってきました。時代とともに変化する川湯温泉街を定点から見続けてきた鈴木ご夫妻。 寂しくなった町の姿に「町を誇れるようになりたい」という思いが自然と湧き出したといいます。かつての川湯の風景や、10年ほど前から取り組みをはじめた地元の農産物を使ったお菓子づくり、そして町の未来についてお話を伺いました。 ※この記事はドット道東が制作した環境省で発行

【自然の郷ものがたり#9】変わりゆく川湯の、変わらない景色。私たちが未来に引き継ぎたい「地元」の姿【座談会】

古くから温泉街として愛されてきた川湯には、今でも全国から人が集まってきます。最近では、新しいお店がオープンしたり移住者が増えていたり。地域を愛する若い世代の思いが芽吹き始めているようです。 この座談会に集まってくれたのは、弟子屈生まれ、弟子屈育ちの4人。全員が川湯で観光客と関わる仕事をしながら、それぞれのやり方で地域の魅力を伝えています。彼女たちが川湯を愛する理由を聞いてみましょう。 ※この記事はドット道東が制作、環境省で発行する書籍「#自然の郷ものがたり」に集録されてい