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平凡な毎日について: 知覧特攻平和会館

「日本は勝ちます。そうしたら再び平和な楽しい春がきます」

知覧の特攻平和会館に残されている特攻隊員の遺書や手紙類の中の一文です。

「七生轟沈」といった勇ましい言葉や「肉弾」といった痛ましい言葉が数多く紡がれている中で、一番印象に残った一節でした。

勝つことそのものを望んでいるわけではありません。その後に、兄妹や両親が揃って家族全員で、他愛もない話でもしながら、桜の木々の下でおむすびでも食べている日々を、ただひたすらに切望しています。ごくごく平凡な毎日を。

「22歳という長い人生でした」などと言われたら、もううなだれるしかありません。わたしはすでにその倍生きているし、きっともっと生きていく。

世界のあらゆるところで、内戦やテロが勃発している中、「肉弾」と自らを称した彼らが望んだ平和が、容易ならざるものであること。これだけ長い間日本が平和であり続けているということは、実は奇跡に近いということ。

晩春に特攻隊にまつわる翻訳をした時から、一度はご挨拶に行かねばならないと思っていた訪問が早々に叶いました。いくよちゃん、ありがとう。展示内容は、想像以上にしんどかった。でも、行って良かった。笑顔の写真だらけなのが、安堵するやら苦しいやらで、感情メーターが振り切れて大変でした。ごめんなさい、一人の世界に没入してしまって。

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これに乗って2時間沖縄方面に飛んで、そこから数百キロ分の爆弾と共に突っ込んでいく。その人々が遺した「普通の」毎日への思いを引き継が無いわけにはいかないと、訪れた誰もが自然に思うはずなのです。それを押し付けるではなく、ただ淡々と展示品は佇んでいるのです。

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知覧に向かう前にまずご挨拶した霧島神社では、偶然にも例祭が行われており、装束姿の神職さんたちに遭遇することができました。

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背後の山々の唸り声のような大太鼓の音に続き、かっぽかっぽとお越しになる正装した宮司さん。

最後に立ち寄って頂いた、大海原に沈む夕焼けを一望できるパワースポットのカフェ カ オラ。

エステも受けられるの。次はここでランチしながら本読みたい。ひたすらボーーっとしていたい。

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おまじないのアロマオイルとスプレーをお持ち帰りに。

そこから向かった山間川沿いの妙見温泉。鉄分たっぷりのお湯に癒されます。

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川面に虹がかかってる🎵

使い古された表現ではありますが、生きているだけで奇跡なんだ、と改めて感じた1日でした。

言葉は言霊!あなたのサポートのおかげで、明日もコトバを紡いでいけます!明日も良い日に。どうぞよしなに。