21/365 【ほっほーう】 間違い電話のサンバ
2020年、感情noteを始めます。
心が震えたお芝居や映画や本、訪れた場所といったコト録も続けますが、それらは言わばハレの日。その合間にある「普通」の毎日を、も少し書いてみたいのです。でも、何でも良いってなると、ちょっぴりハードルが高いんです。
感情は毎日動くもの。喜怒哀楽のようにパッキリしたものもあるけれど、その隙間にある色とりどりのあわいも見つめてみる。良くも悪くも、なんかもやっとしたやつ。1日を振り返って、感情がなーんも沸かなかった、なんて日もあるかも知れません。それはそれで興味深い。
写真と140字だけの日もOK。ちゃんと整理できていなくてもOK。毎日書いていたら、何かが変わるかも知れないし、何も変わらないかも知れません。なーんも定かではありません。
でも、やってみたいをやってみる。できることなら、365日。意地っ張りな自分を見据えた上での、やってみようを始めます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
朝が寒くて起きられない。
お布団の中が極楽すぎて、外の世界が試練すぎて、ある緯度以上の住民には冬眠の権利を付与すべきだ、と小さな声で主張する。そうだ、Universal Rights to Hibernation宣言をしよう。和訳は「冬眠に対する普遍的な権利」か、それとも「世界冬眠権限」か。だがまあ、そんな権利が成立したところで、北緯36度の東京は、当該権利の範囲外となるだろう。
すぐに起きねばならない喫緊の理由も無く、しばらくグズグズしていたら電話が鳴った。朝のこの時間に電話がくるのは珍しい。着信番号を確認すると、見知らぬ番号が表示されている。海外からの着信でもない。
放置しておいたら、留守電に切り替わった。留守電が切れたのを確めてから、再生した。
「おはようございます、Aさんの携帯にご連絡しています。本日お伺いする予定の助産師のBと申します。11時に伺う予定だったのですが、お時間を少し早めて頂けますと助かります」
産まれる寸前です!的な切迫感は無かったが、これはガチでお困りになるであろう案件だ。
むくりと起き、名乗りはしないSMSを打つ。
「おはようございます。電話番号をお間違えのようですので、番号をご確認の上、Aさんに再度ご連絡くださいませ」
数分後、当該助産師さんから丁寧なお返事がきた。
「ご連絡ありがとうございます!助かりました。B」
いえいえ私の方こそ、ありがとうございます。これで起きることができました。
その後、助産師さんとAさんの会合はどうなっただろう。初顔合わせだったりして。はたまた、お産直前のご様子伺い?もしかしてご自宅出産されるのかしら。水中出産用の携帯プールとか、要り用かなあ。予定日はいつだろう。元気かな。女の子かな。男の子かな。
なんでもない今日がまた始まる。
言葉は言霊!あなたのサポートのおかげで、明日もコトバを紡いでいけます!明日も良い日に。どうぞよしなに。