23/365 【かたじけない】 Windows 10への道と、立ち塞がる46%の壁
2020年、感情noteを始めます。
心が震えたお芝居や映画や本、訪れた場所といったコト録も続けますが、それらは言わばハレの日。その合間にある「普通」の毎日を、も少し書いてみたいのです。でも、何でも良いってなると、ちょっぴりハードルが高いんです。
感情は毎日動くもの。喜怒哀楽のようにパッキリしたものもあるけれど、その隙間にある色とりどりのあわいも見つめてみる。良くも悪くも、なんかもやっとしたやつ。1日を振り返って、感情がなーんも沸かなかった、なんて日もあるかも知れません。それはそれで興味深い。
写真と140字だけの日もOK。ちゃんと整理できていなくてもOK。毎日書いていたら、何かが変わるかも知れないし、何も変わらないかも知れません。なーんも定かではありません。
でも、やってみたいをやってみる。できることなら、365日。意地っ張りな自分を見据えた上での、やってみようを始めます。
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実家のパソコンの、ウィンドウズ10へのアップグレード作業を頼まれた。
困るのだ。非常に非常に困るのだ。何しろ私は類稀なるローテクで、お正月に譲り受けた録画用HDDのつなぎ方すら分からない。今もまだ、つながれていない黒い箱を、見て見ぬ振りを続けているくらいの人間なのだ。
とはいえ後期高齢者の両親に比べればマシなので、何かあるたびに連絡がくる。
私はマックユーザーなので、そもそもWindowsが分からない。7のサポートが終了し、10への移行が必要ということすら把握していなかった。世の中、知らないことが多すぎる。
現場である実家へ赴く。お礼は、3食昼寝無し、洗濯おばちゃん付きの2泊無料滞在だ。夕飯には酒もサービスされるらしい。
1. 取り敢えず10をダウンロードする。
待つ。
延々と待つ。
翻訳を進めつつ、ちらちら待つ。
ちょいちょい完了度は上がるものの、かなりなのろのろ進捗だ。
そのうちに、この画面でうんともすんとも言わなくなった。
調べてみると、皆さん、この46%で引っかかっているらしい。仲間がいると知って、少しホッとする。
ホッとした流れでご飯にする。
シャケと風呂拭き大根などをつまみ、新味噌のアサリのお味噌汁をすすりながら、しばし様子を見る。
4時間経過したところでこれはダメだと諦め、神様に助けを求める。アンチウィルスを止めるべし、との天啓を賜り、そのやり方を調べ、再度1に戻る。この段階で夜の12時。
お風呂に入ったり、仕事の続きをしたりしながらちらちらと見ていると、ようやく46%は超えてきた!よく頑張った、ダイナブック。これは大丈夫だろうと、次の画面遷移を確認して… 寝落ちした。
ポピン、ポワン…
聞いたことのある起動音がする。時計を確認すると、明け方の4時。ううう、これは良い兆候に違いない… でもパトラッシュ、私は眠いんだ。一度起動したってことは、もう鳴らないはず… とぬくぬくと寝ぼけていたら、
ポピン、ポワン…
呼びかけ続けるダイナブック。
うぐう、仕方ない。取り敢えず起きてノーパソを閉じる。そのままうとうととしていたら8時になった。
寝不足の目をこすりこすり確認したら、起動画面に現れたのは、Windows 7 Home Premiumの非情な文字。
くくーーーーーー、私の1日掛かりの作業は何だったんだ。でもそこで泣いても始まらない。めげずに、マイクロソフトのお客様センターに電話をかけるが、買い替えを勧められる。父のローテク度合いを考えると、使い慣れた機種の方がいいはずだ。
再度神に祈りを捧げると、再びのご神託を頂けた。しかも今回は神自ら、赤い筋斗雲に乗ってご降臨あそばした。ああ、なんと有難や。後日、お神酒を奉納せねば。取り敢えず、イタリアのチョコをお布施した。幸せ最高ありがとうまじで。(本谷風)
昔だったら、作業中、もっとイライラしていたが、今回は疲れはしたものの、そこまでイライラしなかった。これが一番の収穫かも知れない。
期待に応えたい理想の自分と、応えられない現実の自分のギャップを消化していたからだろう。その上で、できる限りのことをしたのだ。それでいいのだ。多分… タブン。
そして何よりも、いつもご降臨してくださる私のハイテクの神様、本当にありがとう。感謝の舞を稽古せねば。誰か教えて ←
言葉は言霊!あなたのサポートのおかげで、明日もコトバを紡いでいけます!明日も良い日に。どうぞよしなに。