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だからエンタがやめられない

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感激の観劇備忘録。だってエンタが好きなんです
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#末原拓馬

【物語とは】 劇団おぼんろ 「聖ダジュメリ曲芸団」

敬愛する劇団おぼんろの新作は、これまでとはちょっと毛色が違う作品でした。 なんてったって…

いしまるゆき
2週間前
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【花の種とは】 劇団おぼんろ 「月の鏡にうつる聲」

末原拓馬meets 浦沢直樹作「PLUTO」のような物語だった。 妬み嫉みって人間に備わったバグみ…

いしまるゆき
10か月前
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【ゲマニョとは】 劇団おぼんろ 「ゲマニョ幽霊」

1月の試験公演を経ての、本公演。骨格は変わらないのだけれど、キラキラ度合いと骨太度が増し…

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【想像とは】 劇団おぼんろ「瓶詰めの海は寝室でリュズタンの歌を歌った」

新たな夏の風物詩、劇団おぼんろさんの、「瓶詰めの海は寝室でリュズタン歌を歌った」 ダブル…

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【希望とは】 劇団おぼんろ 「パダラマ・ジュグラマ」

何もかもがうまくいかない世界がありました 環境汚染で自然は荒れ果て、食べる物も少なく、あ…

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「おぼんろシネマミュージアム」のススメ

大好きな劇団おぼんろの過去作品が、池袋Hall Mixaで上映されている。 夏に上演された「瓶詰…

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【一番の思い出は日々の何気ない一コマに宿っていること】 舞台:劇団おぼんろ 「瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった」

もう2度と一緒に海に行けなかったとしても、僕たちは全然大丈夫です もう2度と会えない人がいて。 それがあまりにも辛くって、その人がいなくなって以降の毎日ときたら、夜を騙し騙し切り抜け、朝をごまかしごまかし過ごし、昼を無視無視し続けたらまた夜が来たから、また夜を騙し騙し切り抜ける。その繰り返し。 だって1人は辛い。 でも、あなたはきっと1人じゃない。 1番最高な思い出は、その時はすぐに忘れてしまうような、他愛ない数しれない会話に残ってる。 そしてその会話の続きを想像

424/1000 【小匙半掬いの救いと、概ねの爆笑】イエドロの落語

あなたの名前のせいなんかじゃないの! 落語「寿限無」を現代の、しかも高校に置きかえたら?…

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351/366 ひとりしばい 『ラルスコット・ギグの動物園』 佐藤拓也編

... はい。コンプしちゃいましたね、3部作。もちろん我が選択に一片の悔いなし!です。 いつ…

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346/366 ひとりしばい 『ラルスコット・ギグの動物園』 下野紘編

私は全て、思い出してしまったのだ。 空襲警報の最中、狂ったおじいちゃん象のクレバオーヌは…

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338/366 ひとりしばい 『ラルスコット・ギグの動物園』 福圓美里編

モルは、信じるのが得意だよ 生まれつき身体が小さかったリスのモルは、頭数合わせの結果、動…

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118/365 【友と夢見続ける 夢を見ている】 劇団おぼんろ 「メル・リルルの花火」

クルパジムン、クルパジムン、聞こえますか? おまじないは、祈りだ。 洞窟の暗がりの中、こ…

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112/365 【お部屋を物語で満たして】 劇団おぼんろ 「メル・リルルの花火」 上演中!

去年からずっと楽しみにしていた劇団おぼんろさんの本公演。ホリプロインターナショナルとのタ…

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72/465 【清く甘く】 魔法の空間

そこは、魔法の空間だった。 向かって右(上手側)には、お客さんからのお題を入れるキラキラ箱がぶら下がっている。 開演したら、語り部の末原さんがそこから無造作に1枚ないしは2枚抜き、そこに書かれた言葉を鍵にして、ものがたりの扉を開く。まさしくキーワード。 鍵を開いた扉の向こうには、見たことのない空間が広がっている。 ある時は花火が彩る夏の夜空が広がり、またある時は、本能寺前夜の織田信長の意外な素顔が現れたり。最後は、外国籍の密輸船内で猫と旅に出たりした。主人公もキーワー