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居抜(いぬき)最大の「欠点」を「利点」に変える方法!!

今回は居抜(いぬき)テナントでの出店についてのお話です。

ちなみに「居抜テナント」とは前店舗の造作が残ったままのテナントのことを言います。簡単に言うと閉店したお店をそのまま次の出店者が賃貸するということです。

その逆は「スケルトン(テナント)」と言います。
構造体(柱や壁)のみで内装がない状態のことです。
スケルトンとは「骨組み」ということです。
つまり骨しかないテナントを「スケルトン」と言います。

一昔前までは、お店が閉店する時は全ての内装を解体して「スケルトン」状態にして返却しなければいけませんでした。
ところが、最近「居抜テナント」の人気が高まり、閉店時に解体しなくてもいいよというオーナーさんも増えてきました。

「居抜テナント」の利点はもちろん初期投資が安くすむことです。
これは非常に大きな利点です。
この大きな利点で人気が増えているといっても過言ではないでしょう。
しかし、このあまりに大きな利点が全面に出ていて欠点があることの認知が薄れている気がします。

もちろん初期投資が安いというのは大きな利点です。
しかし、ちゃんと欠点はあります。
何事にも欠点はあります。

それは、そのテナントは「居抜」であるという点です。
こいつ何を言っているんだ?と思われるでしょうが、つまりこういう事です。

その居抜きテナントの内外装は、そこで誰かが出店し、そして失敗したから「居抜テナント」なんだということです。

・・・もちろんそうではない時もあります。
閉店の理由は「不振」だけではありませんので一概には言えませんが、やはり一番多い理由は「不振」でしょう。

そして、もちろん「不振」の理由は内外装だけではありません。
ですから、この理由だけで「居抜」は駄目だということはできませんが、欠点の大きな一つであることは確かです。

居抜テナントの多くは「誰かが、一生懸命考え、お金を使い、出店し、失敗したテナント」なのです。このことは「居抜」での出店を考える際は常に意識に置かなければなりません。

しかし、逆を言うとそこにしっかりと意識を置いていれさえすれば「利点」とも言えます。
なぜなら、誰かが1回失敗してくれているのです。
その理由をしっかりと考え対処さえすればいいという考えかたもできるからです。

「出店を失敗する」ということはそう何度もできる経験ではありません。
その経験値が「居抜テナント」には表れている可能性は十分にあります。

多くのオーナー様は「居抜」は早く出店できるとお考えです。
それこそ、そのまま使えそうなレベルの「居抜」であればちょちょいと直して今月中に・・・。なんて方もいらっしゃいます。
ですが、ちょっと一呼吸置くことをお勧めします。

前店舗はなぜお客様の満足を得られなかったのか?
これを考えるのはそう簡単なことではないように思います。
じっくりと考え一つ一つ丁寧に対処し出店に臨む。

これが「居抜テンナト」の最大の欠点を最大の「利点」に変える方法ではないでしょうか。

今後「居抜テナント」については、外装を変える際の注意点や、レイアウトを変える時のポイントなどなどをお話できればと思っております。

それでは、あなたのお店に少しでもお役に立つことを願って・・・。
ではでは。

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