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意味もなく思い出す

携帯を持たせてもらってた小学生高学年のとき
おかあさんが友達とご飯に行くと出掛けた。
わたしはその友達が大好きだった。
理由はいつもニコニコしてて優しいから。
だからその時間帯になったとき、
「いま一緒にご飯食べてるの?」ってメールしたら
「しょうもないことでメールしてくんな」とだけ返事が来た。
絶望した。
「母親にとってこのメールはコミュニケーションでもなんでもなく しょうもないメール」っていう事実 現実を突きつけられて悲しくなった。

その日から
“しょうもない会話やメール”をしないようにした。怒られたくないから。

それから数年経って修学旅行に行った時
まわりの友達は家族に「こんなご飯食べた」とか「お土産なにがいい?」とかメールや電話をしていたけど
わたしはしなかった。怒られるから。
そして修学旅行から帰ったとき
「こんなけしか残ってないの?メールの1つもよこさんと」と怒られた。
思ってたよりもわたしがお小遣いを使いすぎたこと。
修学旅行中にメールをしなかったこと。

わたしは小さい時から
よく「懲りひんなあ」と言われてきた。
小学校高学年くらいになるまでその意味がわからへんかったけど
意味を知った時「学習しろ」って意味だと悟った。
だから 怒らせないように努力したつもりだった。
本当は「ご飯これ食べたねん」とか
「お土産どっちがいいー?」とかそんな会話がしたい。
普通の、会話。

正解のない家で あの時わたしはどうすべきだったのか
未だにわからないままです

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