私が今まで観てきたライブでトップクラスに忘れられないバンド
先月末のフジロックが楽しかったこと、そしてTURNSTILEのライブを観て心を奪われ、こんなに気持ちが熱くなったのは久しぶりだなと思いました。
ここ何年かはだいぶ行く機会が減りましたが、それこそ20年ほど前はほぼ毎週なんかしらのライブに行ってたんじゃないか?と思うぐらい、色んなバンドの来日公演を観に行ってました。
今思うと本当に行って良かったなと思うライブや、逆にガッカリしたライブ、チケットの半券はあるけど行った記憶がほぼ皆無なライブ(笑)など、もう数えきれないほどです。
その中でも、私がいまだにトップクラスで忘れられないライブ(バンド)があります。
それは、2003年のTHE LIBERTINES(新宿リキッドルーム)のライブです。
この年の1年前のサマソニで初来日。
その後、待望の単独公演だったわけですが調べてみたら、この時はジャパンツアーで結構な数を短期間でまわってて今更ながら驚きました(^^;
サマソニに出演時からめちゃくちゃ注目されていたこともあり、私もすごく楽しみにしていたライブでした。
今やリキッドルームといえば「恵比寿」ですが、当時はまだ新宿の歌舞伎町にあるビルの7Fだったころでした。
まだ1stアルバムしか出していなかったので、おそらく早くライブは終わるだろうな、と予測してたんですが予想通り1時間満たないぐらいで終了(笑)
ただ、その時に感じたバンドの存在含め、ライブの勢いやエネルギーみたいなものがすさまじかったんです。
今思うと演奏もそこまで上手くなかったかもしれないんですが、技術的なものなんか凌駕するほどの熱量があったのが今でも忘れられないんです。
バンドが若いってこともあった思うけど、その熱量を音楽にぶつけている感じがめちゃくちゃかっこよかった。
ライブが1時間もなかったからなのか、ライブ終了後、メンバーのピートとバラーがリキッドルームのビルの外にいて、どうやらファンの子たちにサインとかをしていたようなんです。その時もめちゃくちゃファンの子たちに囲まれてて、人だかりのおかげで私は全くその様子が見れなかったんですが(笑)その時のファンの子たちの熱さも含めてすごいライブだったなぁ、と今でも印象深く残っています。
その後、メンバー同士の関係の悪化などもあり、THE LIBERTINESはバンド自体の活動が残念なことにあまりいい形で進まなくなるわけですが、そういった意味でも、この時のライブは本当に行っておいてよかったなと思うし、当時のバンドのリアルな勢いを肌で感じることができた貴重な時間だったなと思います。
先日、たまたまSNSに「(既に解散している)とある国内の人気バンドが若者に人気がないらしい」という投稿を目にしました。私もそのバンド、結構好きだったけど既に解散しているんだし、現在進行形で楽しめる音楽を楽しめばいいじゃん、とも思いつつ、続きを読むと、その投稿者のバンドをやっている息子さんにそのバンドの曲を聴かせたところ、それぞれの音が主張しすぎてて全然バランスが取れていない、だから好きじゃない的なことを言っていたそうです。
今って若い人でも技術的なことがめちゃくちゃ進んでいて、演奏が上手いバンドも多いけど、私が思う「バンド」や「音楽」の良さって全てが綺麗に整っていることだけではないと思っています。
私が観たTHE LIBERTINESのように、たとえ完璧でなくとも、粗削りだからこそのかっこよさや、熱さとか勢いとか、そういったもので心を動かされるのも含めて「バンド」「ライブ」の素晴らしさなんじゃないかと。
そして、私はそんなバンドも音楽も大好きです。
(THE LIBERTINESの1st大好きだったな~)
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