【稼げないことがずっと苦しかった。】2023/8/1〜メンバーシップ始めます。

【おしらせ】

ご無沙汰しております。
最近は、天日干ししているザルに入った梅干しのそばを通りかかるたびに、横の、ゆかりにするために干している紫蘇をつまみ喰いしてる安野です。

さて、突然ですがタイトルの通り、来月からメンバーシップを始めます。

内容はこんな感じです↓(仮)

なぜメンバーシップを始めようと思ったのか

唐突ですが、メンバーシップを始めようと思ったキッカケみたいなものを書きたいと思います。

うーん、どこから話そうかな…
大きい理由から小さい理由、いろんな理由があるけど1番の理由は
お金を稼ぎたい。これに尽きると思います。

おいおい正直すぎるやろ!!!!!
と自分でも思いますが、こういうのってカッコつけて、いい感じに書くのも違うなと思うので自分なりの言葉で説明させてください。


キッカケ①   たまたま読んだ3冊の本。

最近、よく本を読んでいるのですが、たまたま続けて読んだ3冊の本の著者が全員、就職氷河期世代だったんです。
作中でご自身の就職で苦労したお話を綴られていたんですが、とても共感したんです…
私も、ギリギリですが就職氷河期世代なので。

特に共感して、胸が痛くなったのが
島田潤一郎さんの「あしたから出版社」の「はじめに」で早くも私は痛いほど共感してしまいました。
引用します↓

はじめに
 とても生きにくい世の中だと思う。
 どうしてそうなったのかはわからないが、ずっと、生きにくいなぁ、と思っている。
 特にぼくのように若い頃にちゃんと働いてこなかった人間にとって、社会は全然やさしくない。「反省しました。もう馬鹿なことはやりません」と謝っても、許してくれない。
 あなたが好きでやってきたんでしょ?責任とりなさいよ。
 ずっと、そういわれ続ける。
 すくなくとも、そういわれ続けている気がする。

 本当は就職したかったのだ。
 みんなと一緒に机を並べ、残業なんかもこなして、たまに、同僚からのお土産が電話の横とかにちょこんと置いてあって、それで、「いいなぁ、山田さんは北海道に行ったんですね」などと、となりの人と話したかったのだ。
 でも、できなかった。
一度レールから外れてしまうと、社会は、まったくといっていいほど、ぼくのことを信用してくれないのだった。

「あしたから出版社」島田潤一郎 

私の場合

「高校卒業したら、就職しいや!
うちに全員進学させるようなお金なんかないよ!」

親からそう言い聞かされてきたけど、結局、姉妹全員が進学しました。

まぁ、姉は専門学校を、私は苦労して入学した美大を、
早々と中退することになるのだけど…

父が経営していた会社の業績が思わしくなく経営が傾いたからでした。

ギリギリ就職氷河期世代の私と姉は就職に苦労しました。
周りの友達も就職できずにフリーターになった子が多かったです。

姉と私が就職に苦労したのを見ていたせいか両親は、妹だけはちゃんと専門学校を卒業させました。


偏差値の低い県立高校を卒業後、美大中退という、就職になんにも活かせそうにない、どうしようもない学歴を引っ提げて途方にくれた。

美大中退後から現在まで、実にたくさんのアルバイトをしました。
けれど長続きしたアルバイトはほとんどありませんでした。
どうしても人間関係につまづいてしまうんです。
私は仕事が長続きしないのがずっとコンプレックスでした。

そんな中、出会った漫画家という職業は私にとって天職でした。
慣れない単行本作業は大変なものでしたが、一冊目を描き終えて満身創痍の中でも、すぐさま私は「早く二冊目を描きたい!」と思うほどで、どんなに辛い過酷な作業でも楽しくて仕方ありませんでした。

そんな経験は人生で初めてで、このまま漫画家でやっていこう!と思ったものの、初書籍出版後いくつかのお仕事のご依頼を頂戴した後、すぐに閑古鳥が鳴いてしまいます。
手元にはわずかな印税と原稿料がありましたが、貯金を切り崩して生活する勇気は私にはなく、最近になって再びアルバイト生活を始めました。

毎日バイトしながら「バイトに時間が取られて満足に創作できない…」というモヤモヤした気持ちを抱えていました。そんな中、知り合いの専業イラストレーターさんのAさんとお食事する機会に恵まれます。

キッカケ②   イラストレーターさんの覚悟

私はAさんに「もっとバイトを減らして、絵や漫画だけで収入を得たいんですけど、Aさんは仕事が軌道に乗るまで、どれくらいの期間がかかりましたか?」という質問をしました。

するとAさんは「私は家族からのサポートが一切受けられない状況だったから、今すぐ何がなんでも稼がないといけなかった。どんなことしてでも一人で稼いで生きるっていう強い意志だけで乗り越えたね…笑」そう力なく笑って答えてくれました。Aさんは頭を下げたくない相手にも頭を下げて必死で仕事を取った過去があり、今があると教えてくれました。

せっかく天職に出会えたのに、大した営業活動もせず、依頼がないからと易々とアルバイト生活に舞い戻った私は、自分には覚悟が足りなかったと気付かされました。

キッカケ③   過去最短記録?バイトを辞める。

Aさんとのお食事後もしばらく、モヤモヤとした気持ちを抱えながらアルバイトで働く日々を送っていたのですが、私は突然、衝動的にアルバイトを辞めます。
続けたのは1ヶ月ちょっとでした。
退職理由のひとつは指導係の人の性格の悪さに耐えられなかったから…。子供みたいな理由ですみません…。
毎日働きながら「私はここで何をしているんだろう…」「私はこんなことしたくて漫画家になったのではない」という苦しみはもちろんあったのですが、月一回、通院している皮膚科を受診したときにプツリと糸が切れてしまいます。
4月の初旬に見つけた、右こめかみあたりにできた直径1センチ弱の円形脱毛が3ヶ月ほどで2センチ以上に大きくなってしまっていたのです…
思い当たるストレスは一つしかありません…毎日イビられながら、満足に漫画が描けない生活が、ものすごいストレスでした…
私は自分を大切にしたいと思いました。
診察を終えるとすぐに職場に連絡を入れて退職したい意思を伝えました。

私、無事、職を失う。

さて、どうしましょう。無計画に突如、収入源ゼロになりました。
あぁ、私ってやっぱり社会不適合者なんだと改めて絶望すると同時に、収入源が絶たれてしまった今、覚悟を決めるのは今ではないだろうかと思いました。

私は、Aさんみたいに「何がなんでも、どんなことをしても稼ぐ」と心に決めて、すぐさま、当たれるツテに声をかけました。友人や知り合いに仕事を探していると声を掛け、いくつか仕事を繋げてもらいましたが、これだけではまだまだ生活できる額ではありません。他に何かできることはないかなと考えた時に、noteのメンバーシップが頭に思い浮かびます。

以前、文章力のスキルアップを兼ねて有料マガジンにチャレンジしようとしたことがあったのですが、下手くそな文章でお金をいただくことに抵抗があり続かなかった過去があります。
ですが、今回はそんなこと言ってられません…何がなんでも私は稼がないといけないのです。
それに駆け出しではあるものの、漫画家デビューも果たして、ありがたいことに大手雑誌社でのお仕事も経験した自分をそろそろちゃんとプロだと認めよう、自信を持とう…と思い、改めてチャレンジすることにしました。

稼げないことがずっと苦しかった。

私はずっと、ろくな働き口にありつけず、仕事が長続きしない自分がいやでした。アルバイトを転々とするたびに自分に失望していました。
「次こそは絶対続ける…!」と意気込んで新しいバイトを始めても、必ず人間関係でつまづく自分にウンザリしていました。

仕事を続ける努力をしなかったわけではありません。
ろくな働き口にありつけないのは何のスキルも持ってないからだと思い職業訓練校に入ったり、新しく決まった職場で役立ちそうな知識を身につけるために本を買って勉強したりもしましたが、最終的には必ず人間関係でつまづいてしまうのでした。
仕事内容が自分に向いていて、人間関係がうまく行っている職場もいくつかあったのですが、私は集団の中で仕事するのがどうも苦手でした。
自分は周りとうまくコミュニケーションをとって平和に働いていても、私には優しいBさんが Cさんにはやたら当たりが強いのを見ると滅入りました。不当な扱いに傷ついているCさんを見ていると過去の自分を見ているようで、つらくなりました。
常に怒鳴り声が聞こえてくる職場などは地獄でした。
人の感情に敏感な私は、複数の人間の感情が渦巻いている環境にいるとどんどんメンタルがすり減っていきました。
転々としながら、色んな、たくさんの仕事を経験して今更ながらに気付いたのは、自分が人間関係につまずくのは、もうどうしようもないことなんだということでした。
鏡に映る、疲れた自分と、右こめかみにある剥き出しの、2センチ以上に大きくなった、ツルッとした剥き出しのサークルを見つめて、きっとどこでどんな仕事に就いても集団での仕事はつまづくんだろうなと思いました。
「もう、自分なりに十分よく足掻いたんじゃないかな?もうこれ以上メンタルすり減らさなくていいよ。お疲れ様」と心の中で、はじめて自分をゆるすことができました。


…以上、これが大きな理由の詳細でした。


メンバーシップを始めようと思ったキッカケは他にも。

・野望
まぁ、「稼ぎたい」っていうのが主な理由ではあるんですが、さらけだしたついで、もう一つ告白すると、私、文筆業もやりたくて…いつかそういったお仕事にありつくことも目標にあるので、文章が上手くなりたいのです…(小声)

・移住先問題
ちょっと前に(今も?)
Twitterがサービス終了するんじゃないかと世間(?)が賑わいましたよね。
タイムラインでは、もしTwitterがなくなったらどこを移住先にするかって話題で持ちきりで、たくさんの人が「Twitterがなくなったら私はここにいるよ!」と代わりのSNSのリンクを貼り付けていました。
タイムラインを眺めながら、私だったらどこを移住先にするかなと考えた時に頭に浮かんだのはnoteでした。
メンバーシップを始めるに当たって、これからもっと記事などを充実させていくつもりです。
noteって反応があまり返ってこないんですけど、それが静かで気に入ってるので、Twitterがなくなったら noteで探してください。

メンバーシップ以外の無料公開記事も定期的にアップしたい。

noteのフォロワーさんが1200人ほどいる私ですが、実際のところ、私の記事はあまり読まれていません。まぁ不定期更新ですし、noteで記事を書いても最近はTwitterでお知らせもしていなかったので当然かな?とは思います。
もっと読んでもらう努力をしても良かったのですが、パラパラとたまにいいねがつく程度で、コメントもこない、静かなnoteが心地よかったので、そのままにしていました。

そんな、ろくに更新もしない、書いてもお知らせしないnoteなのに、必ず見にきてくださる方が数名いらっしゃいます。

私が、こんな、ほとんど誰も読みにこないような記事を書き続けられたのは、いつも静かに反応してくださる、この方たちのお陰でした。
有料にしてしまうと、中には色んなご事情で購入するのが難しい方がいらっしゃるだろうなというのが私の一番の不安点です。
賃金は上がらず、物価や税金が上がる世の中です。
私自身も、収入の不安定さから、大好きな作家さんの新刊を買うのですら躊躇ってしまいます。

できるだけ、メンバーシップ加入者以外の方も楽しめるように、これかも定期的に無料公開記事も書いていきたいと思っています。

有料のメンバーシップも途中まで無料公開をして、少しでも皆さんが楽しめるようにするつもりですので、よろしければ気まぐれに覗いてみてください。

一度加入すれば、加入期間中だけ過去の記事全てが閲覧可能になりますので、1ヶ月だけ加入して一気読みするというのも手です。無駄なお金を払っていただきたくないので、どうぞ出入り自由で、お楽しみくださいませ。

長くなりましたが、メンバーシップ開始のお知らせでした。

安野いもこ









読んでくださる方の癒しになれるような、漫画を描いていきたいです。