息苦しさ・喉の違和感が半夏厚朴湯で和らいだ話

私は漢方を飲むとすぐに効く(良い反応と悪い反応が分かりやすく出る)面白体質なので備忘録がてらまとめる。
今回は息苦しさ・喉の違和感がマッハだった時に処方された半夏厚朴湯について。
結論、飲んだことでだいぶ楽になりました
※一個人の体験談です。また、素人が医者から聞いたりネットで調べたりした浅~い知識で書いています。

私について

昨年12月から謎の体調不良が続き、漢方を処方されている。いろいろ飲んだがバチッと合わず継続中。
体調不良の詳細は前記事に。

処方歴は以下の通り。
1. 半夏厚朴湯(ツムラ16)
2. 大建中湯(ツムラ100)
3. 麻子仁丸(ツムラ126)
4. 五苓散(ツムラ17)
5. 桂枝茯苓丸(ツムラ25)
6. 桂枝加芍薬湯(ツムラ60)
7. 六君子湯(ツムラ43)
8. 当帰芍薬散(ツムラ23)
今後処方順にまとめていく予定。今回は半夏厚朴湯について。

本来、漢方は症状+その人の体質などを加味した「証」に合わせて処方される(らしい)。が、私は西洋医に診てもらってることもあり、体質ほぼ無視で症状だけを見て処方されている(っぽい)。
このやり方は世間では”当たり前”に行われてるが、「証」に合っていないものを飲むと効きにくい・副作用が出やすいなどデメリットがある(といわれている)ので、東洋医学的にはおすすめされていない。


半夏厚朴湯って?

詳しくはツムラ公式サイトをご覧ください。


症状・処方までの流れ

・治したかった症状
突然息が吸いにくくなった。息苦しい。喉が絞められてるよう。胸の圧迫感。

・処方までの流れ
喉頭電子内視鏡検査をし、声帯ちょっと赤いけど異常ないことを確認。
→医者「精神的なやつじゃない?それなら効く漢方あるよ」
→半夏厚朴湯を処方される


服用後の変化

〇 効いたこと
喉の違和感はゼロにはならなかったが、間違いなく和らいだ息苦しさはかなり解消された。飲んですぐにみぞおちの少し上(イメージは横隔膜)がすーっと下がる感覚あり。半夏厚朴湯を飲むまで息を吸っても肩があがるばっかりだったが、肺が下にも膨らむのが自覚できた。無意識に力が入っていた肩・背中上部が緩んだようで「肩の荷がおりた」ように軽くなった。

△ 副作用(疑い)
強烈な眠気が襲ってくる。困る。服用1回目はみぞおち下の内臓(胃?)が握られているような嫌な感じ。そのまま2、3回と飲み続けたところ食後に上腹部(左右のあばら奥も含め)が張るようになり、便秘に。服用をやめたら便秘は解消、張りは少しだけ落ち着いた。(その後継続)


勝手な考察

・「証」が合っていた部分だけ効いた
半夏厚朴湯は鬱や不眠、パニック障害などの神経症状に処方される漢方らしい。東洋医学的には巡るはずの「気」が体内に溜まる「気滞」という症状に効くそうだ。
処方された当時、不安・パニックまみれで神経質になっていた。その点は「証」が合い、それに付随する症状は改善されたと考えられる。

・胃腸に効かない=おなかの不調は別の原因(仮説)
公式では「胃腸に効く」と言われているのに、おなかの調子が悪化。
半夏厚朴湯は胃腸炎や胃腸風邪、神経(気滞)由来のものには効くと書かれている。が、私には効かない。=不調の原因は気滞のほかにもあるのだと思う。
東洋医学では気が巡らないと血や水も滞りやすくなるらしい。また、不調の原因は一つではなく「気滞」と「水滞」など複合的に関係していることも多いと考えられている。

・強烈な眠気の理由は?
漢方の知識について参考にしている「温心堂薬局」さんのHPで半夏の薬理作用を見た。(このサイト、生薬ひとつひとつを写真付きで細かく解説してくださっている。なんやかんや知りたいときにかなりおすすめです。)

中枢抑制作用・鎮痛作用・鎮吐作用・唾液分泌亢進作用・鎮痙作用・抗消化性潰瘍作用・腸管内輸送促進作用・免疫賦活作用

太字部分に注目してみると、身体を休める「副交感神経」の働きを良くする作用があるように見える。それにより眠くなるのでは?と思っている。知らんけど。それまで夜も昼も寝れずじまいだったので、日中ずっと眠くて困ったけど少しうれしかった記憶がある。


まとめ

気滞には効果てきめん。そうじゃないものは全然効かない、むしろ悪化してる(気がする)ので、そこらへんうまく付き合えば今後もお世話になる可能性大。
それまで漢方に興味なく、なんなら疑心暗鬼だった。しかし半夏厚朴湯を飲むことではっきりと体が楽になり、漢方の面白さに気づきのめりこむきっかけとなった。
次回は大建中湯をまとめる。

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