牛乳嫌いが牛乳を飲む方法

なが~い前置き

小さいころから牛乳が嫌いだった。幼児期、医者に心配されるくらい母乳やミルクを飲まなかったのも、今思えば乳製品ぽい味がまずいと感じていたせいじゃないかと思うくらい嫌いだ(関係あるか知らんけど)。そのため1日1瓶ノルマだった学生時代の給食は毎日苦行だった。しかしまったく飲めないわけではない。牛乳たっぷりのシリアルは夏の朝の定番だし、ほぼ牛乳しか入っていないコメダのミルクコーヒーも行くたびに飲むほど大好きだった。要するに牛乳単体の味が苦手なのだ。

このたび諸事情あり、仕方なしに牛乳1日1杯を習慣づけることになった。最後に単体で飲んだのは10年以上前。もう立派な大人になったから自然と克服してるのでは?と単体で挑戦。結果、吐き気がするくらい受け付けない。じゃあコーヒーや紅茶に入れて…と思ったがカフェインを摂取すると体調不良になる呪いに最近かかってしまったため無理。仕方ない。ではフレンチトーストや牛乳を入れたふわふわオムレツなど加工して摂取しよう。などと試行錯誤しノルマをこなしていたが、あるとき20も後半になって子供だましのやり口で攻略していることに疑問を覚えた。こちとら大人だぞと。少なからず嫌なことも向き合って乗り越えてきたアラサーだぞと。そんな謎のプライドからまじめに牛乳と向き合ってみた(アラサーになっても頭はおかしいよ)。

まずは牛乳の嫌いなところランキングを洗い出した。
1位 変な臭み(たぶん乳臭さ)
2位 飲んだあと口の中にまとわりついて残る風味
3位 強い甘み

せめて臭みがなければ飲みやすくなるかもと、すぐに「牛乳 臭い」と検索をかけた。そして出てきたこちらのサイトによると

牛乳の特徴だと思っている臭いは、実は加熱によってたんぱく質が焦げた臭いなのです。

とのことで、私の考える「乳臭さ」は高温殺菌された牛乳特有の臭い説が浮上。今まで牛乳に興味がなさすぎて、スーパーでよく見る高温殺菌のものしか飲んでいなかったことに気づく。無関心って怖いね。低温殺菌だとこの臭いは発生しないらしく、許容できるかもしれない。と、買い物途中、たまたま消費期限間近で値引きされた低温殺菌牛乳をみかけたので運命(笑)を感じ購入。

飲みました。飲めました。おいしいです。牛さん今までごめんなさい。牛乳は人の飲み物じゃないと決め込んでいました。私が悪かったのです。アーメン。
嫌いランキング1位の乳臭さはほぼない。それとは違った、牛乳らしい(?)匂いはあるものの、全然気にならない。もうひとつ驚いたのはランキング2位のまとわりつく感もほぼない。飲んだ後は口に残りすぎず、まさに「後味すっきり」。3位の甘みはそこまで変わらないが仕方ない。冷たいままのめばそこまで気にならないがあったかいと甘い。いや、牛乳とはそういうものなんだ。仕方ない。正直低温殺菌を選んだ目的は臭みのなさだけだったので、思わぬ副産物もあり許容範囲どころか常飲してもいいくらいだ。

結論:低温殺菌牛乳を試すと良いかもね

というわけで体よくまとめると、牛乳嫌いの人(で嫌いランキングが私と同じ人)は低温殺菌牛乳なら多少は飲める!はず!
※ほかの低温殺菌牛乳は試してないから圧倒的検証不足で、この牛乳が私に合っただけかもしれない。(パッケージに「牛にやさしくすると牛乳がおいしくなるんだよ」とあるから愛情の差説も捨てきれない。岩手の酪農家さんありがとう)

これでカルシウムを摂取し続けたら、ぐにゃぐにゃにまがったりはがれたりする爪のトラブルや段差踏み外しただけで軟骨骨折することはなくなるのかな。そんな万能じゃないか。
全然関係ないが、成長期に学校の牛乳だけ飲んであとは全然摂取してなくても身長はグングン伸びた(女で170cm)ので、たぶん身長は遺伝や寝る量とかで決まるんだと思う。子供たち、それなりに牛乳嫌いでも大丈夫だよ!!!

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