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算命学余話 #U68「二連変化/天胡星、天印星」/バックナンバー

 前回の余話#U67もやはり一気に売れたところを見ると、宿命の実例解説の需要は高いようです。そうだったのか、では今後は戦略を変えて増やすか、とも思いましたが宿命の分析には結構集中力がいるので、今後も思いついた折に限らせて頂きます。
 あまり知られていないようですが、運勢鑑定は疲れる作業であり、鑑定者は依頼を受ける度に多かれ少なかれ疲労しています。依頼人の半生を極力正しく見極めようと努力すればするほど神経を擦り減らし、それを知らない依頼人が何でもかんでも訊けば答えてくれる機械か何かのように接してくると、結構頭にきたりしています。まあ頭にこない穏和な占い師さんもいるでしょうが、私はブログを見れば一目瞭然、批判精神の強い人間なので、料金さえ払えば何でもやってもらって当然といった態度の依頼人には、その宿命を読み込んだ上で厳しい評価を下します。その人がどうしてそういう態度をとってしまうのか、その点を本人が自覚しないことには運勢の向上が見込めないので、厳しい評価を告げざるを得ないのです。
 こうした鑑定結果は、都合のいい事しか耳に入れたくない人には受け入れがたいものですが、それを言うか言わないかは鑑定人の主義の問題です。見えているものを正直に伝えて改善を促すのが是と考えるか、傷ついている依頼人を慰撫する作業に徹するのか。私は後者の作業には専門技術は要らないと思うので、料金を頂く以上は前者の方針を貫くべきと考えますが、残念な世の中は後者の方がずっと需要が多く、私が鑑定で提示する厳しいツッコミはあまり人気がない。なので余話を書いて細々と命を繋ぐわけなのでした。鑑定人になろうと志している方には、自分がどちらの方針を是とするのか見極めた上で道を進まれることをお勧めします。

 今回の余話は、前回の鑑定事例で少し触れた、十二大従星を2つ以上持つ意味について掘り下げてみます。前回の事例では天胡星が2つある宿命についてその特徴を述べましたが、十二大従星はその名の通り十二種類あるので、十二種類の意味が付与されています。
 以前、余話#U55で十二大従星の陰陽について解説しましたが、十二大従星の重複が醸す意味合いは陰陽とも無縁ではなく、天胡星2つにしても男女で差があるので、その辺りについて考察してみたいと思います。

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