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算命学余話 #U4「納音と冲動を考える」/バックナンバー

 No.369でけなしてしまった岡田嘉子ですが、もう亡くなった方ですし研究者による伝記も出版されているので、宇宙人の主観的見解に納得いかない方にはこうした書籍を手に取って自己判断されることをお勧めします。他人の言の鵜呑みはいけません。私もこの人に個人的な恨みがあるわけでもなく、ただ他人の足を引っぱって平然としている人種が生理的に嫌いだというだけですので、鑑定依頼をしようとお考えの方のために「この易者はこういう性質の人間だ」と認識してもらうための判断基準として開示しているまでです。
 でもせっかく彼女の略歴も知ってもらったことですし、試しにこの人を鑑定してみたところ、「算命学余話」で前回テーマに上げた冲動に絡んだ面白い結果が出たので、鑑定例として採り上げてみたいと思います。副題は「納音と冲動を考える」です。

 納音(なっちん)についてはブログの初期に解説したものがカテゴリ「算命学の仕組」にも掲げてありますが、念のため概説すると「天干が同じで地支が冲動するもの」を納音と呼びます。天干と地支の組合せは「甲子」「乙丑」「丙寅」…と始まって全部で六十種類あり、これを「六十花甲子」と呼びますが、この半分である三十組目が納音に当たるわけです。「甲子」に対する「甲午」、「乙丑」に対する「乙未」という具合に、三十組目は必ず天干が同一であり、地支が正反対つまり冲動になっています。納音は日干支であれば30日目に、月干支であれば30カ月目に、年干支であれば30年目に巡ってきます。

 30年といえば人間として一人前に独立し、結婚して次世代を儲けている年齢ですので、算命学では30歳までに親離れができないとその後の半生も親から離れられないと考えています。跡継ぎや一人っ子ならこれに該当しても問題ありません。むしろ親孝行できて望ましいくらいです。
 では本日のサンプルの宿命を見てみましょう。

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