算命学余話 #U2「天禄星と天馳星を考える」/バックナンバー
今回は、前回No.357に続いて十二大従星の天禄星と、天馳星について考えてみます。
天禄星は壮年の星で、最強星である天将星に匹敵するパワーを持つことは前回説明しました。天将星との違いは徹底したリアリズムであり、派手さがない分「陽転」すれば堅実で信頼に値する人となりとなり、「陰転」すれば陰険・冷酷となります。そして今回天馳星を挙げるのは、天馳星と天禄星の関係が「冲動(ちゅうどう)」にあることを考えたいからです。
冲動とはカテゴリ「算命学の仕組」の初期に説明したように、「子」を時計の12時の位置に定めて十二支を右回りに配置した時、180度正対する位置の者同士のことです。「子」に対する「午」、「丑」に対する「未」という具合です。
冲動は算命学の重要な要素である「散法」の中でも最強の威力を誇り、宿命に及ぼすその破壊力は天中殺以上です。天中殺はその期間に限って頭を低くして過ごせば大過ないのに対し、冲動は有無を言わせず激震を起こし、有効な回避方法はほとんどありません。だから天中殺と聞いて怯えるよりもっと憂慮すべき点があると宇宙人はブログにもちゃんと書いたつもりなのだが、誤解している方は「算命学の仕組」を端から読んで納得下さい。
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