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算命学余話マガジン #R41~R50

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
¥4,800
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記事一覧

『算命学余話』R番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。) 『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につい

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『算命学余話』U番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。)  『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につ

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算命学余話 #R50「依頼人を見きわめる」/バックナンバー

 本屋を物色していたら、『攻殻機動隊』の映画監督で知られる押井守氏の『ひとまず、信じない』というユニークなタイトルの新書が目につきました。中は見ませんでしたが、この人とは意見が合いそうだと思いました。  最近は人と知り合う機会もめっきり減りましたが、そんな少ない出会いの中にも珠玉の邂逅があるかと思えば、驚くほどのガッカリさんにも遭遇したりします。今年のガッカリさんは前回余話で論じた「無意味な人生」を全身で表現しているような人物で、もう三十路を越えたというのに人の意見を全て鵜呑

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算命学余話 #R49「無意味な人生はあるか」/バックナンバー

 都内有数の由緒ある神社、富岡八幡宮で恐ろしい骨肉の争いがありました。加害者も被害者も死亡したため事件の解明は憶測の域を出ないものとなるでしょうが、こういうお宅は算命学の家系論に掛ければ興味深い符合がいくつも見つかりそうです。  今回の事件については論じませんが、長く続いている家系で、その土地に大きな影響を与え続けた家系というのは、その歴史の中で何らかの不都合な事情を抱えているものです。それは重く長い歴史を受け継ぐ過程で生じる家系の澱ともいうべきもので、華やかな栄光の影に泣い

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算命学余話 #R48玄「基礎編#3 干支に見る性格と本能」/バックナンバー

 前回の『算命学余話 #R36玄』では、干支つまり十干と十二支の成り立ちと組合せ、及びその性質にまつわる基本理念を解説しました。十干と十二支の最小公倍数が六十なので、その組合せのバリエーションを六十花甲子と呼びますが、これを日に当てはめれば一日毎に干支の組合せはひとつずつ進み、六十日で一巡します。同様に月に当てはめれば毎月干支の組合せはひとつずつ進み、六十カ月で一巡し、年に当てはめれば毎年ひとつずつ進むので、六十年で一巡します。この六十年で一巡するということから、六十歳になる

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算命学余話 #R47「司禄星を基礎から考える」/バックナンバー

 ロシア文学者の亀山郁夫氏は六人兄弟の末っ子で、母親の臨終時は国費留学生としてロシア滞在中だったため最期を看取ることができませんでした。残りの五人の兄弟はいずれも母親を看取ったのですが、意外にも兄たちは末っ子を羨ましがっているそうです。なぜなら母親の訃報を海外で受け取り死に顔を見なかった亀山氏は、いまでも母親が生前の姿で夢に出て来るからです。しかし兄たちの夢に母親が現れることはなく、それはきっと死に目に臨席したため厳然たる死を受け入れざるを得ず、その影響で生前の母の姿が遠のい

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算命学余話 #R46「灰の火は消えていない」/バックナンバー

 オレオレ詐欺に代表される老人を狙った詐欺事件は、当局が呼び掛ける防御策の先を行って日々進化を遂げています。その驚くべき対応力には舌を巻くほどです。この柔軟かつ迅速な対応力を社会貢献のために駆使してくれたら、どんなに素晴らしい世の中になることでしょう。しかし実際には彼らは反社会的活動のために日々努力を重ねています。  実に惜しいことですが、算命学は陰陽論なので、こうした詐欺団もまた人間社会の一端には違いない暗部で各々の星を輝かせて生きているのだと認識しています。必要悪だとは言

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算命学余話 #R45「天才の算出」/バックナンバー

 以前鑑定した依頼人が、その当時は鑑定結果から得た助言を聞かなかったけれども、数年経った後になって「やっぱり鑑定結果通りだった」と報告とも詫びともつかない連絡を寄越すことがしばしばあります。こちらは鑑定終了後のアフターサービスまで請け負っていないので、そのような報告があっても何も言いませんが、改めて再鑑定してほしいという要望には応じています。どの宿命も生年月日が基になっているので再鑑定しても宿命が変わるわけではありませんが、数年も経てば後天運は確実に変わっているので、再鑑定す

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算命学余話 #R44「利己的な雨」/バックナンバー

 前回の余話#R43では、龍高星と調舒星の人(主星にあるという意味)はこれらの星を持たない人たちから全く理解されないという話をしました。逆に云えば同じ龍高星や調舒星を持っている人になら理解してもらえるということです。十大主星は全部で十種類なので、単純計算すれば十人に一人は龍高星・調舒星の人です。十人に一人は理解者が見つかるのだ、と前向きに考える龍高星・調舒星に運勢アップの期待が持てるのは当然です。  くどいようですが、「自分は理解されないのだ」という内向きの思考にウットリして

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算命学余話 #R43「禄存星を基礎から考える」/バックナンバー

 前回の余話#R42は龍高星(及び同じ印星としての玉堂星)へ向けた限定的な内容だったにも拘わらず、思ったより購読された方が多く、現代社会に苦悶している龍高星の数が窺い知れました。龍高星は調舒星と共に、他の星からは全く理解されないというハンデのような特徴がありますが、とはいえ人体図の五星全てが龍高星だけ、調舒星だけで構成されている命式というのはまず見かけませんし、仮にあったとしてもそれは八相局という別の意味合いが出てきます。  いずれにしても主星以外の四星に「他の星」があるのが

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算命学余話 #R42「龍高星が苦しい時」/バックナンバー

 当ブログでは、閲覧者のアクセス数やアクセスの多かった記事ランキング、検索ワードランキングなどが自動的に報告される仕組みなのですが、大体常に検索されているワードは「龍高星」です。このところ特に多いですが、どなたか龍高星について何かお探しですか。  龍高星は調舒星と並んでお騒がせ星と云われますが、算命学に他に類のない際立った彩りを添えているこの二つの星を、当ブログの昔の記事でそれぞれ「発狂」と「自殺」に関わる星だと述べたことから、その記事に着目される読者が訪問を繰り返しているよ

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算命学余話 #R41「正常な福寿禄官印」/バックナンバー

 今回の余話は思考訓練の話です。鑑定技法の話ではありませんが、算命学の思想を日常生活に活かす普遍的なヒントとなる内容です。社会意識の高い方は是非お読み下さい。  内田樹著『内田樹の生存戦略』という本の中で興味深い見解を見つけました。 ――結婚の基本目的は「生き延びるチャンスを高めること」です。だから、配偶者を探す時の基準は「夢中になるほど好きになる」とかではない。「その人と一緒にいる方が一人でいるより生き延びるチャンスが高まるかどうか」なのです。この基準をクリアするなら誰と

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