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算命学余話マガジン #U21~U30

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
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2024年5月の記事一覧

算命学余話 #U23「五行の差異を比較する」/バックナンバー

 前回の余話では「侮光(ぶこう)」という専門用語に触れました。侮光は火性にのみ該当する現象で、太陽などの強い火が近くにある場合、弱い火がいくら輝いても強い光に呑み込まれてしまうという意味があります。仮に太陽が二つある場合でも、強い地支に支えられた太陽によって弱い地支に支えられた太陽は侮光されます。宿命内に侮光がある場合、侮光の現象を抑えるためには、強い太陽の地支を冲動など強力な衝撃で揺さぶるのが効果的です。  といっても冲動を意図的に操作することはできないので、後天運で巡って

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算命学余話 #U22「灼熱の太陽」/バックナンバー

 ブログの初期の頃に掲載して今も無料で読めるようにしてある算命学のミニ考察では、私が常々魅力的だと思っている龍高星と調舒星がそれぞれ発狂と自殺に関与していることを述べておりますが、読者の方にも関心が高いらしく、その記事は未だにアクセスランキング上位を占めております。かといって龍高星や調舒星を持って生まれた人が必ずしも発狂するとか自殺するとかいうことではありません。単独で1つ持っているくらいなら却ってエキセントリックでモテモテなくらいです。  魅力といえば禄存星と司禄星が魅力本

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算命学余話 #U21「足下崩壊を考える」/バックナンバー

 我々人間は、地球という大地の上に足を踏ん張り、絶えずその重力を受けて生きているので、その存在の基盤は土の上にあると、算命学では考えています。子から始まる十二支は、算命学では時間を表していますが、その時間とは太陽の周りをめぐる惑星である地球に生じる四季の移り変わりであり、子を冬至と定めて、亥子丑が冬、寅卯辰が春、巳午未が夏、申酉戌が秋、というふうに十二支に四季を振り当てました。  一方、四季というのは太陽との位置関係により地上に暑さや寒さ、植物の芽吹きと繁茂、結実、冬眠といっ

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