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算命学余話マガジン #U21~U30

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
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記事一覧

『算命学余話』U番号目録

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算命学余話 #U30「借金も財運のうち」/バックナンバー

 土星の裏側から昨今の報道を眺めるに、今に始まったことではないとはいえ謝罪会見ばかりなのだ。ちょっと前は立派な身なりの銀行屋が暴力団に金を貸し、一カ所がバレたと思ったら余所の大手銀行も次々と発覚。続いてやっぱり立派な建物で高級を謳った料理を出す飯屋が食品偽装で言い訳し、通らないと悟ると謝罪に切り換え、その後同罪のレストランがぞくぞく名乗りを上げた。  報道は謝罪会見一色である。最新のところでは都知事だろうか。あ、まだあの人は謝罪まで行ってない? 謝ったらお縄になる? 彼の粗忽

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算命学余話 #U29「短所を長所に変える」/バックナンバー

 前回No.478の記事のアクセス数がいつもの三倍にのぼったので、多分後半部分のインパクトが大きかったのだと思います。この記事から増えた読者と減った読者が半々であれば良しとしましょう。獣木野生は自作品を「口の悪いキャラばかり」と称して独自のシナリオを展開しておりますが、たとえ口が悪くとも真実を突いたセリフは説得力があり、笑えます。もちろん私も笑える記事として書いたつもりです。そうでなければもっと痛烈な批判調の文面になったでしょう。  昔、会社に勤めていた時、コネで入ってきた

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算命学余話 #U28「三合会局と遷宮を考える」/バックナンバー

 伊勢神宮をお参りして、参拝者から色々な話を聞くことができました。例えば「神無月である十月には伊勢の神様は出雲での会議に出席して自社にいないのでは」との疑問について、旧暦である神無月と現在の十月はひと月ほどずれているから不在だったのは九月だとか、神様の世界は伊勢系と出雲系に分かれていて出雲会議に出席するのは出雲系の神々だけだとする説とか、色々な考え方があるようです。  また参拝の時期についても、遷御の儀が行われたのは今年十月初旬なのに、「今年は式年遷宮」との言葉に惑わされて遷

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算命学余話 #U27「礼節を欠く人」/バックナンバー

 奇しくも同時期に発刊され私もまた同時に読んだ佐藤優氏と苫米地英人氏の著書には、互いに全く異なる分野から話を進めておきながら、結果的に似たような結論に達しているという共通点がありますが、そうしたいくつかある共通点の中にも、どちらの著者も日本人に、そして人類に賢くなって欲しいという願望が見てとれます。  本当に賢い人というのは知を駆使してやりとりする喜びというのを知っているので、自分より賢い人が増えることを幸せと感じるのです。反対に、ただ自分が賢くなりたいという人は、他人より

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算命学余話 #U26「拡大と縮小の循環」/バックナンバー

 前回の余話では「男性的な直線思考」と「女性的なループ思考」に触れましたが、この点を算命学的に説明すると、男性(陽)は「外側への発展」を、女性(陰)は「内部の維持」をそれぞれ意味しています。  これを人間の体に譬えるなら、生まれたばかりの赤ん坊はその後摂取した栄養を成長のために使い、すくすくと大きくなります。大人になるためには急いで「発展」しなければならず、生命維持以上の養分摂取ができなければ少なくともサイズ的には大人になれません。故に人間の成長期には直線的ともいえる猛烈な推

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算命学余話 #U25「強星と濁り」/バックナンバー

 前回の「余話 #U24玄」で導入に使った苫米地氏の話がうまく算命学の理論に結びつかなかったようなので補足します。本来女性にないはずのY染色体が母体に見つかったという話です。  苫米地氏の肩書は「認知科学者」ですが元の英語はcognitive scientistで、この認知というのは訳語にすぎず本来は「関数」という意味です。まだ日本語の訳語が「計算言語学」とか「機能脳科学」とか色々ある段階なので、和訳自体が定着してもいない新しい分野ということです。  なぜ新しいのかというと、

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算命学余話 #U24玄「大事故を招くもの」/バックナンバー

(※『算命学余話』はプラットフォーム「フォークN」が運営終了するため、当面はこの「土星の裏側note」でのみ公開を続けます。)  世間では胡散臭い人物と思われている認知科学者の苫米地英人は、その風貌から宇宙人とも呼ばれているが、同じく宇宙人と呼ばれる私は親近感とはいわないまでもそのユニークな発言を傾聴している。頭のいい人なのはちょっと話しぶりを見れば判るが、傲慢でも謙虚でもなく等身大であり、愛想笑いもしないが人の意見に賛成の時は日本人らしく首を縦に振っている。人を中傷してま

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算命学余話 #U23「五行の差異を比較する」/バックナンバー

 前回の余話では「侮光(ぶこう)」という専門用語に触れました。侮光は火性にのみ該当する現象で、太陽などの強い火が近くにある場合、弱い火がいくら輝いても強い光に呑み込まれてしまうという意味があります。仮に太陽が二つある場合でも、強い地支に支えられた太陽によって弱い地支に支えられた太陽は侮光されます。宿命内に侮光がある場合、侮光の現象を抑えるためには、強い太陽の地支を冲動など強力な衝撃で揺さぶるのが効果的です。  といっても冲動を意図的に操作することはできないので、後天運で巡って

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算命学余話 #U22「灼熱の太陽」/バックナンバー

 ブログの初期の頃に掲載して今も無料で読めるようにしてある算命学のミニ考察では、私が常々魅力的だと思っている龍高星と調舒星がそれぞれ発狂と自殺に関与していることを述べておりますが、読者の方にも関心が高いらしく、その記事は未だにアクセスランキング上位を占めております。かといって龍高星や調舒星を持って生まれた人が必ずしも発狂するとか自殺するとかいうことではありません。単独で1つ持っているくらいなら却ってエキセントリックでモテモテなくらいです。  魅力といえば禄存星と司禄星が魅力本

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算命学余話 #U21「足下崩壊を考える」/バックナンバー

 我々人間は、地球という大地の上に足を踏ん張り、絶えずその重力を受けて生きているので、その存在の基盤は土の上にあると、算命学では考えています。子から始まる十二支は、算命学では時間を表していますが、その時間とは太陽の周りをめぐる惑星である地球に生じる四季の移り変わりであり、子を冬至と定めて、亥子丑が冬、寅卯辰が春、巳午未が夏、申酉戌が秋、というふうに十二支に四季を振り当てました。  一方、四季というのは太陽との位置関係により地上に暑さや寒さ、植物の芽吹きと繁茂、結実、冬眠といっ

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