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算命学余話マガジン #R21~R30

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
¥4,800
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記事一覧

『算命学余話』R番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。) 『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につい

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『算命学余話』U番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。)  『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につ

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算命学余話 #R30「正当な後継ぎ」/バックナンバー

 以前ブログで紹介した『血液型の科学』によれば、地球人口の大半はO型であり、次にB型が多く、A型・AB型は極端に少ないか、地域によっては存在すらしないそうです。その原因は人類の進化の歴史にあります。アフリカに発祥したとされる人類はO型で、O型の人というのは今でも当時の食生活である獣肉食や果実の摂取に適応した体質なのだそうです。裏を返すと、その後人類が獲得した家畜肉や乳製品、穀物や栽培野菜などは比較的苦手で、お腹をこわしやすいとか。  次に登場したB型は人類が遊牧を始めた頃に広

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算命学余話 #R29「養子の役割」/バックナンバー

 前回の余話は家系をテーマにとり上げてみましたが、想像以上に多くの読者を獲得し、関心の高さが伺えました。筆者は後継ぎでない東京人なので、家系など顧みずに長年暮らしてきましたが、世の中は自分のような人間ばかりではないことを今回思い知りました。算命学の家系論は膨大なのでとても余話で紹介しきれませんが、この通り関心の高いテーマであることが知れたからには、この種の話題を少し増やしていこうかと思います。  というわけで今回のテーマは養子についてです。前回の余話では、養子になると運勢が

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算命学余話 #R28「家系の終わりと宿命」/バックナンバー

 地方からの移住者があまりに多い東京では、出身の異なる隣人同士が互いに地元の風習を主張することで角が立つことを避けるため、各人が地元色を表に出すことをなるべく控えるのが礼儀ということになっているようです。江戸時代からそのような習慣で暮らしている東京人は、長年のこうした礼儀作法の影響ですっかり地元色を失ってしまったか、「地元色が希薄」なのが特徴的な性格になってしまいました。そんなちゃきちゃきの東京人がうっかり地方へ出て行くと、まだ親しくもなっていない人から出身地を訊かれたりあれ

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算命学余話 #R27「日常を算命学で斬る」/バックナンバー

 先日「ニュースザップ」で面白い見ものがありました。討論させると必ず真っ向対立して大体勝つ方はいつも決まっているのですが、詩人アーサー・ビナードとモーリー・ロバートソンの一騎打ちは、今回もビナード氏快勝の雰囲気で終了した感がありました(モーリー氏が絶句して言葉が継げなくなったので)。尤も、算命学に染まった頭から見れば、ビナード氏の主張も幾分的外れのものに響きます。例えばこんな場面がありました。  米国が世界の最先端を行っていて他国はこれを遅れて追いかけるだけという考えからお

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算命学余話 #R26「貫索星を基礎から考える」/バックナンバー

 前回の余話#25は昨今の物の見方に対抗するような内容だったにも拘わらず、いつもより多くの読者に読んで頂けました。現在世間に広く普及している価値観のうち外来のものは、その来歴を知っておけば、それを盲従してよいかどうか判断するのはさほど難しくはありません。いま起きている不可解な事件や事象についても、その原因は必ずあり、歴史を遡れば道理を見つけることは可能です。  繰り返しますが、歴史を知ることが自分自身を知ることになるのです。歴史を重視しない人、顧みない人、歪めようとする人は、

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算命学余話 #R25「運勢にかかる負債」/バックナンバー

 震災から六年が経ちました。復興事業は進んでいるところもあれば進みの遅いところもあり、進むことを諦めたところもあり、いずれも震災直後の予想とは違ったものになっているようです。それは復興に実際に取り組んだ人々がそれぞれ違った人々であり、やる気や能力の高い集団もあれば、低い集団もある。住んでいる土地の違いもあれば、家族構成の違いもある。危機意識の違いもあれば、商売意欲の違いもある。過去にこだわる人もいれば、未来を見つめている人もいる。そういった諸々が絡み合って、復興事業というもの

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算命学余話 #R24玄「基礎編#1 根本思想」/バックナンバー

 算命学余話は、算命学学習者のうち中級から上級の知識をお持ちの方向けの読み物ですが、算命学の技法そのものよりはその思想の基となる自然思想と陰陽五行説の理解を深め、そのことによって日常生活を上手に生き抜く知恵を磨いてもらいたいという趣旨で執筆しております。そのため、算命学未修者・初級者にはちんぷんかんぷんかもしれず、いずれ初級用の執筆も始めなければと思っておりました。  しかし、一気にまとめようとするとなかなか着手できず、このままではいつまでたっても初級者を苦しめるだけかもしれ

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算命学余話 #R23「守護神#8 乙×冬」/バックナンバー

 前回の余話では、人はそれぞれの価値観で自然にしたいと思うことをして生きてよいのだ、という算命学の基本的な考え方を述べました。鑑定依頼者の中には、こうした算命学の見解を盾にとって、人間は他者に配慮することなく自分勝手に生きていいはずだと主張する人もしばしば見受けられるのですが、もちろん算命学は他者に配慮しなくていいなどとは言っていません。  他者との交流、つまり気の対流を重視する算命学は、人が他者との交流を忌避して孤立することを危険視し、その孤立の元となる傍若無人な振舞いを

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算命学余話 #R22「美しい世界は不平等」/バックナンバー

 立春を過ぎ2017年が明けましたので、土星の裏側恒例「新年大予想」を掲載します。  今年は丁酉年です。丁は火性の陰干なので焚き火や灯し火を、酉は金性の陰支なので小石や貴金属をそれぞれ意味しています。丁酉は天干が地支を火剋金と剋していますから、人間の努力ではいかんともしがたい自然の力によって人の世界が剋される、つまり我々人類にとって新年は試練の一年となることでしょう。  具体的に考えられるのは、あまり実現してほしくはありませんが、戦争や紛争やテロ。それも空爆に代表されるような

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算命学余話 #R21「知的快感と本能的快感」/バックナンバー

 前回の余話#R20は何がウケたものか、読者数の多い回となりました。算命学が使っている暦では立春からが新年なので現在はまだ旧年中であり、丁酉年はあと数日で明けることになりますが、偶然にも丁酉日を前回の#R20で詳しく取り上げたので、興味深く読まれた方も多かったかもしれません。  或いは前半の『脳はこんなに悩ましい』の引用が関心を惹いたのかもしれません。他にも気になる記述がいくつかあるので、本を読む暇のない方のためにご紹介しましょう。 「ミュラー・リヤー錯視は、同じ長さの線が

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