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算命学余話マガジン #R11~R20

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
¥3,900
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記事一覧

『算命学余話』R番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。) 『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につい

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『算命学余話』U番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。)  『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につ

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算命学余話 #R20「昼生まれ、夜生まれ」/バックナンバー

 脳科学者の池谷裕二氏と作家の中村うさぎ氏の対談『脳はこんなに悩ましい』に興味深い話を見つけました。現在の遺伝子解析ではガン体質などの人の健康のみならず、性格や行動傾向、価値観まで明らかにする要素が判明しているそうです。その話の中から掻い摘んで引用します。 ――浮気遺伝子とでもいうべきこの遺伝子を持っている人は、離婚率が二倍以上も高いのです。或いは特定の女性と結婚せず、同棲するくらいにとどめている率が高かったりもする。少なくともスウェーデン人は十人中四人がこの遺伝子を持って

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算命学余話 #R19「八専日の弱点」/バックナンバー

 昨年後半は英国のEU離脱決定や米国のトランプ氏の当選が世界に衝撃を与え、これまでの世界常識が永遠に続くものと疑わなかった識者たちが右往左往する姿が曝されました。ここ数年のトレンドだったグローバリゼーションは、それを牽引してきた米国や先進国によって早くも時代遅れのものとなりつつあります。グローバリゼーション信奉をやめられない人は自分の先見力のなさを認めたくないのか、欧州の移民問題にかこつけて「人々が心の壁を作ってしまっている」とさも人道主義者のような発言をするのですが、算命学

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算命学余話 #R18「宿命と精神衛生」/バックナンバー

 大晦日です。皆さん、大掃除はお済みですか。新年を祝う風習は世界各地にありますが、新年を前に大掃除する風習は日本独特のものだそうです。日本独自の精神文化といえば一番古いのは神道です。神道は穢れを嫌う宗教なので、箒やハタキで掃き清めたり、水や炎を使って清めたりして、ヨゴレと一緒に邪気も払うことに特別な情熱を向ける珍しい思想文化と云えましょう。世界の宗教にここまで掃除にこだわる宗教は本当にないのかもしれません。おかげで仏教などの日本に定着した外来宗教もこの風習を引き継いで、大屋根

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算命学余話 #R17「乙木とその土壌」/バックナンバー

 北方領土の返還合意には至らなかった今回の日露首脳会談の成否について、メディアの意見は分かれているようです。鋭くも愉快な分析を得意とする経済評論家の上念司氏によれば、「確かに今回の会談を成功と見るか失敗と見るかは非常に判断が難しいので、こういう時は第三者の、特に敵対している外国の反応を見れば成功か失敗かがはっきり判る。チャイナの新華社通信は明らかに不快感を伝えている。つまり日露が仲良くタッグを組むと中国にとっての脅威となるので、今回の会談結果に警戒心を示す中国の反応から、日露

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算命学余話 #R16「チェ・ゲバラを占う」/バックナンバー

 キューバのカストロ死去の報道について、日本国内と国外でトーンが違うという指摘を聞きました。総じて日本の報道は、カストロの広島訪問の影響もあったせいか、彼を弱者に味方する英雄扱いしたものが多く、逆に海外(といっても西側に限る)では、キューバ危機を招いた危険な問題児扱いしたものが主流だったそうです。もちろん海外つまり欧米の価値観がいつも正しいという観点の人からすれば、日本の反応は恒例のガラパゴス現象だと笑うべきもののようですが、私は欧米の価値観には常日頃から大いに疑問を抱いてい

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算命学余話 #R15「カストロを占う」/バックナンバー

 現代史に名を残す大物が亡くなりました。キューバ革命を成し遂げ、その後国家のトップとして永らく君臨し、90歳でこの度大往生したフィデル・カストロ氏に対する評価は、その人が冷戦時に西と東のどちらに属していたかで大きく分かれているようです。そしてその東西の分かれ目はそのまま貧富の格差でもありました。  東側世界の総本山であるソ連が91年に崩壊した後、後ろ盾を失ったカストロはそれでも社会主義を辞めず、カネの亡者となって襲いかかる資本主義者の魔手から国民を守り続けました。同じ社会主義

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算命学余話 #R14「牽牛星を基礎から考える」/バックナンバー

 難民キャンプや戦地に暮らす人々が人生にやる気をなくして自暴自棄になってしまうのを防ぐため、音楽やアートを用いたセラピーが行われているそうです。こうした芸術の類は生活に余裕がないと楽しむことはできないので、今日の食事にも事欠く人々にとっては高嶺の花というよりは、実生活において優先順位の低い「それどころじゃない」テーマとして一蹴されそうですが、実際には意外と歓迎されているようです。  今日の食事も仕事もない、という絶望的な環境にあると人間は鬱々としてロクなことを考えないし、家か

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算命学余話 #R13「死刑を考える」/バックナンバー

 作家の故夏樹静子は執筆活動たけなわの壮年期に突如原因不明の病に罹り、仕事をやる気は満々なのに体が言うことをきかないという状態に長期間陥ったそうです。方々の病院へ通いあらゆる治療を試みたけれども効果がなく、最後に辿り着いた医師がとうとう突きとめた病名は「疾病逃避」。ひと昔前の話なので今日の病名とは違うかもしれませんが、いわゆる心身症のひとつで、心と体の乖離が進んだ結果として体が動かなくなる精神性の病でした。やる気の出ない人を十把ひとからげに鬱病と診断する今日の習慣が広まる前の

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算命学余話 #R12玄「夫婦の相性」/バックナンバー

 昨今は性的マイノリティーの人権擁護を叫ぶ声が随分声高になって、同性間の婚姻さえ認める地域も珍しくなくなりました。再三申し上げている通り、陰陽論で組み上がっている算命学の見地からすれば、同性婚など全くのナンセンスであり、この世の役に立たない行為です。なぜなら算命学の認める婚姻とは男女の婚姻以外になく、それは男女が陰陽を表しているからです。  人間社会は、宇宙の営みが作り出す昼と夜、光と影といった自然現象に代表される陰陽世界の縮図であるので、陰と陽のどちらかに偏るという不自然な

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算命学余話 #R11「守護神を敵に回す」/バックナンバー

 連日ワイドショーが米大統領選挙を見世物のように面白おかしく取り上げ、もはやエンタメ以外に価値が見出せなくなっているかの国の政治に末期症状を見る思いですが、まともな候補者が脱落してヒラリーとトランプが泥仕合いを繰り広げるのを見るにつけ、ああ、あの国にも人材がいないのだということが自ずと知れるのでした。あの国にもということは、この国にもということです。  五行が適度に配分されているはずのこの世界に、真の政治家たりえる人物は一定量存在しているはずなのですが、そんな知性と良識を備え

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