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南方貨物線未成線跡 part1

南方貨物線は国鉄が愛知県内で東海道本線(大府 - 名古屋間)の複々線化を目的として建設していた貨物支線です。
しかし、騒音公害訴訟問題や国鉄の財政難によって工事は中断され、2002年には完成していた高架の一部の解体が始まりました。
そんな悲運な未成線の一部を探索していきます。
長い未成線なのでパート別に分けて探索していきます。
周辺図はこちら(高架と運河の交差付近)


パート概要

part1:あおなみ線から地下鉄名港線の区間
part2:地下鉄名港線から名鉄常滑線の区間(記事公開済み)
part3:名鉄常滑線からJR東海道線の区間(4月探索予定)
part4:笠寺駅〜大高駅の区間(今年の夏探索予定、一部車窓撮影で検討中)
part5:大高駅〜大府駅の区間(今年の夏探索予定、車窓撮影で検討中)

今回探索する部分を太字で記載

投稿間隔が長いシリーズになりますが気長に待っていただけると嬉しいです。

本編

あおなみ線〜中川運河の区間

あおなみ線のX駅から歩いてX分の場所から撮影開始
ただしこの付近は工業地帯のため最大限配慮して撮影

工場に転用された未成線跡
分かりにくいが奥には住宅地があり高架が撤去されている

高架が駐車場の屋根に転用され活用されている
高架には防風柵?が設置されている

市道環状線との立体交差
高架には太陽光パネルが設置されている
運河を向いて撮影したもの

肖像権保護のため加工

反対側の様子
資材置き場に転用されている模様
あおなみ線を向いて撮影したもの

市道と立体交差する場所では高架が撤去されている

何故かここだけ一部の構造物が撤去されている
理由や撤去時期は不明

南郊公園に沿って未成線が伸びている
ちなみに南郊公園自体が運河の跡である

高架橋自体の老朽化が進行中
この区間に関しては完成から50年近く経とうとしている
逆に50年間一度も役目を果たしてない構造物が残っていること自体驚き

ここで中川運河と合流
それと同時に高架も途切れている

ちなみにここから対岸まで徒歩22分
短絡路が欲しいところではあるが一旦は我慢

中川運河〜地下鉄名港線の区間

東海橋から見た名古屋駅方面の様子
昔はここから未成線が見えていただろう

未成線に沿って建つ住宅
今となっては痕跡すら無くなっている

南方貨物線(未成線)と名古屋港線(まもなく廃線)との交差付近
今後は廃物件豊富なスポットと化するかもしれない

ここに関しては上に何もない
何かの屋根になっているのか?

ここも50年も放置されていて老朽化が進行中

まもなく高速道路と交差
地下には名港線も通っている

未成線に関してはしばらく高架下に物置がある程度で特に変わった部分は無し

広告にぼかし処理を施しています。

末端部分に広告が
構造物の活用法としては結構有用である

次回はここから探索を始める予定
見た感じそろそろ新幹線との並走区間になるはず
(2024年2月撮影)

続きはこちら↓

終わりに

建設費・解体費で650万人の福沢諭吉(=650億円)を地獄送りにした南方貨物線、復活の予定はもう無いので完全に障害物と化してしまいました。
名古屋でもトップクラスに不運な鉄道路線として今後も語り継がれるかもしれません。
次回は新幹線並走地帯などを探索していきます。
part2に続く…

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