10月5日

友人に誘ってもらってアパレルの展示会に行き、試着したりして遊んだ。ブラウス3着試したんだけどなんで全部シャツなんだよ感あったな。1つくらいスカートとか履きなよ。それはそう。そのあともふらふらいろんな店を見て回ったあと、ちまちましたものだけ買った。ごはん食べて解散。

ごはん中に話してたんだけど、最近ずっと言ってる「プロお友達」の周辺事案として「アイドルの友営(友達営業)」っていうのがあって。
そもそもおたくやってると昔から「そんなに夢中になれるものあって羨ましい〜」みたいな地球の裏側ぐらいの距離から肯定的なこと言ってくる人っていたと思うんですけど、その人たちが「私も推しとか作って推し活とかしてみた〜い」とか言ってくるくらい地球の裏側との距離が近くなってる昨今、そういうふわっとしたライト層に、10人いるメンバーから選ばれるための営業ってやっぱガチ恋とかじゃないんですよね。友営だと思う。
そういう層の人にとっては推しを一人に決めるのも運命的な出会いとかではなくて。たとえばステージの上で10人が踊ってるときは景色として10人を見れたとしても、個握のブースに10人が入ったらどこか1つを選ばないといけないわけで。「いやそんな層は個握に行くほどじゃない」とかそういうこと言ってるんでもなく、たとえばグッズにメンバーカラー10色に光るペンライトがあったとして、10色のうち誰の色を点灯させとくかみたいなその程度でもいいんだけど、とにかくグループの活動を観る側に身を置くとどんなに小さくても絶対なんらかで選択のタイミングがあって、そこにおける推しってもはや、今日は誰にしようかな〜とか毎回頭を悩ませず最初に決めたらそのあとは何も考えなくていいっていう、選択コストを減らす、脳死選択するためのシステムなわけです。毎日同じ服でいいわみたいなそういうやつ。
ふんわり層にも推し活が届いた結果、そういう層の中では、運命的な恋とかじゃなくただクラス替えのあと最初に話しかけてくれた人みたいな、そういう感じで推しって決まるんじゃないかと思うのね。あるいはちゃんと読んだことない『ちいかわ』の好きなキャラどれ?ぐらいのテンション。
だからなんだろうな、すごく何かが上手いとか突き抜けて顔がいいとかより、人当たりが良かったり、カジュアルでポジティブな声掛けをしてくれる人だったりの方が、そういう層には刺さるんじゃないか、という仮説。
すごく顔がいい(≒第一印象が良い)けどぶっ飛んでる人とか、めちゃくちゃ歌や踊りが上手いけどメンタルが安定してない(ように見える)人とかは、運命の相手にはなり得るけどカジュアルな友達としては面倒でしかないじゃん。いや、既に親しい仲の人であれば、メンタル安定してなくたって寄り添ってあげることはできるし、ぶっ飛んだ言動を通訳してあげれたりするけど、誰もがそこまで仲を深めようと思って見始めるわけじゃないからさ。
特にコロナ禍以降は「疲れているときに癒しを求める先」として推しの存在が挙がることが増えてると感じてて、そうなると運命的な恋って自分が忙しかったり疲れてたりするときに触れる情報としてはカロリーが高すぎると思うんだよね。例えるなら、『沈黙の艦隊』は名作だけど、みんなが最後まで読み切れるわけじゃないじゃん。『ちいかわ』くらいのカロリーじゃないとさ。そして今って『ちいかわ』派のほうがもはや多数派なんじゃない?というか、そこを獲得することが売れることなんじゃない?……みたいな話。
さっきからそういう層そういう層ってなんだよって思ってると思いますが、今私が絶賛「そういう層」をやれそうでやれないキワキワラインを攻めているところなので、一応n=1なりの実感こもった話ではあります。

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