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Rule8. 部屋着を制服化する

私は今フリーランスで基本的に自宅で働いているので、よく考えると、一年で一番着ている服は部屋着とパジャマ。気がつけば毎日にように、Tシャツにレギンスのような楽ちんかつ近所のスーパーにも行けるくらいのスポーティな格好ばかりをしていました。

部屋着姿の自分に全く気分が上がらない

もちろん家の中なのでリラックス感は必須なのですが、毎日スポーティな格好をしていると、どんどん自分がそういうキャラクターに流されていってしまいそうなのと、鏡に映った自分の姿に全く気分が上がらないんですよね(スポーティな部屋着が悪いのではなく、あくまで私が着る場合です)。かといって、毎日家でも外出するとき並みのおしゃれをするのも現実的ではなく……。

部屋着のことをあれこれ考えていると、おしゃれな友人が白いTシャツと黒のジャージー素材っぽいロングスカートをルームウェアにしていて、その姿がとても素敵だったことを思い出しました。彼女のように、着心地の良さそうなロングスカートやロングワンピースを着ていたら、家の中でもだらしなくなりすぎないのかも?と思い、オンラインショップでルームウェアになりそうなロングスカートやワンピースを探してみたのですが、これと言ってしっくりくるものがなかなか見当たらず。

やっと見つけた理想的な部屋着

そんなときにふと頭に浮かんだのが、スタイリストの大田由香梨さんのブランド、LIFESTYLIST(ライフスタイリスト)でした。


洗練されたビジュアル、循環やサステナビリティをテーマにしていること、そしてCalm Dressと名付けられたロングワンピースに添えられた文章を読んで、私の求めている部屋着はこれだ!と迷わず思いました。

長く洋服に携わる仕事を続けてきた中で、 洋服が人の行動や心に強く影響することを知りました。
外出をする時に、人にどんな風に思われるのか?この服装であっているのか? 現代社会では、大なり小なり、そんな思考が働くものです。

それとは真逆の場所が「家の中」
全てが自由。全てがあなたのための世界です。
何を着て、何を話し、何をしていても誰にも干渉されることのない世界。

日常の「家」での時間が、穏やかに、美しく、品良く、心地よく落ち着いた時を過ごすことができるように。

そのための服として『Calm Dress』を考えました。

LIFESTYLISTウェブサイトより引用

私は家で過ごす時間がとても好きです。
40歳で1LDK一人暮らし。結婚しないの?とか寂しくないの?とかときどき言われたりもしますが、小さな庭があって、狭いながらもベッドルームとリビングがちゃんと分かれていて、都会だけどすごく静かで大きな窓を一日中開けていられる今の部屋がすごく好きで、私は家での時間を何よりも大切にしています。

なので、いくら誰にも会わないからって適当な格好はしたくない。それは私の理想の女性像には合わない。LIFESTYLISTのCalm Dressに添えられたこの文章を読んで強くそう思い、黒と白を色違いで購入しました。

購入したCalm Dress。白と黒が1着ずつあれば、インナー次第でいろいろと気分を変えられます。白は汚れてきたら染め直してみたいなと思っています。

オーガニックコットンをたっぷりと使ったマキシ丈のワンピースは、夏は一枚で、春と秋はカットソーを合わせて、冬はスウェットやレギンスを中に着ることで1年中着られます。白と黒があれば、インナー次第でいくらでもバリエーションを出せるので、飽きることもありません。さらに紐の結び方でいろんな着方ができます(私は後ろから持ってきた紐を前でクロスして最後に後ろで結ぶ、ちょっとベビードールっぽい着方が一番気に入っています)。

コットンなので気軽に洗えて、部屋着なので洗いっぱなしでOK。そして着ているだけで、心なしか所作が丁寧になります。ファストファッションの部屋着よりはもちろん値が張るけれど、毎日気分良くいられるのでもう十分元を取っていると思います。

こんな風にコンパクトになるので、旅行にもぴったり。

先日滞在したホテルでは、朝食のレストランに行くときCalm Dressにシャネルのバレエシューズを合わせてみました。外出着すぎず、ちょっとした華やかさもあり、朝、ふらっと出かけるにはちょうどいい格好だったような気がします。

部屋着を制服化するとクローゼットも思考もスッキリする

部屋着を決めてしまったことで、今までなんとなく持っていた、1軍落ちした部屋着っぽい服たちを潔く手放すことができました。また、毎朝何を着るかを迷うことがなくなったので、頭の中もスッキリしました。迷いや決断は、どんな小さなことでもそれなりにエネルギーを使うので、決めるってやっぱり大事だなと改めて思いました(自分ルールをまとめているこのnoteもまさに、決めて迷いを少なくするためです)。

服を着ることは人生の楽しみのひとつなので、スティーブ・ジョブズのように私服を制服化することは私には難しいけれど、そんな私のような人にも、部屋着の制服化はとてもおすすめです!


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