夏の終わりとエメラルド
今日の午後、友達との待合わせに少し早く着いてしまって、改札口から出てくる人たちをぼんやりと眺めていた。
当たり前だけど、出てくる人たちみんな私の知らない人で、世の中って全然知らない人だらけだなぁ、なんて思って、
そう考えると、友達とか、付き合っていた人とかってものすごい偶然の確率で出会った人たちなんだなぁ、と、なぜか当たり前のことをしみじみと考えてしまった。
この世の中は本当は全然論理的じゃなくて、偶然、不思議なことだらけで、そういうちょっとしたボタンのかけ違いの連続で、今の私がいる。
そのあと素敵なジュエリーショップに行って、ダイヤモンドやカラーストーンのリングをたくさん試着させてもらった。
自分の誕生石ということもあって、私はエメラルドのリングに不思議と強く惹かれてしまった。
子どもの頃よく読んでいた誕生日占いの本に、あなたの誕生石はエメラルドです、と書いてあって、その頃はエメラルドっておばあちゃんみたいなイメージであんまり嬉しくないな、と思っていたけれど、
大人になった今では、吸い込まれるような透明なグリーンの石がとても好きになった。
指にはめたリングのエメラルドをじっと見つめて、人工じゃない、自然の色って本当にすごいなぁ、美しいなぁと改めて思った。
もちろん偶然の出会いを理由に思いつきで買えるような値段じゃないので、そそくさと退散したけれど。
なんだかセレンディピティな8月の最終日でした。
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