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GじゃないGINZAと今年の夏

ロゴがGじゃなくてGINZAになった、2018年の『GINZA』(マガジンハウスの雑誌)が好きだった。毎月雑誌の発売日を楽しみにするなんて、中学生のときの『mc Sister』か大学生のときの『sweet』以来だった。

2018年にリニューアルされたこの雑誌の表紙や巻頭のファッションページ、そして特集のリード文を始めとするテキストの文体、何もかもが自分にとってドンピシャだった。特に最初の頃はメゾンの服にさりげなくちょっと汚れたvansのスニーカーなんかを合わせていて、それがいい意味でリアルで、1ページずつ写真のコーディネートをじーっと見て観察しては感心していた(私は白山春久さんというスタイリストさんの作るコーディネートがとてもとても好きです)。

2018年5月にリニューアルされた『GINZA』は2019年の3月には再びリニューアルされ、ロゴはGマークに戻り、編集長の方も交代された(とWWDの記事に書いてあった)。私はGINZAロゴの『GINZA』だけは宝物みたいに取っておこうと思っていたけれど、少し前、定期的に訪れる断捨離ブームの最中、自分が編集した雑誌以外を全て捨ててしまった。

捨てたものを後悔することは今まで全くと言っていいほどなかったのに、やっぱりあの『GINZA』だけは取り戻したくて、今メルカリで買い集めています……(笑)。(あと一冊で無事コンプリート予定!)
3年ぶりに開いたGINZAロゴの『GINZA』は少しも古びていなくて、改めて気づくことも多くて、しばらくはメルカリで買った『GINZA』を隅々まで読むことが密かな楽しみになりそう。

ちなみにこの時の編集長の方とエディターの方が二人で昨年から始められたウェブメディアが実はある。『AWW MAGAZINE』という名前で、変わらず唯一無二の素敵な世界観でゆっくりと発信をされている。

不定期でバッグやTシャツなど、ミュージアムショップに売られているようなオリジナルグッズも販売していて、すぐにsold outになってしまうので買えなかったものもたくさんあるけれど、大きなトートバッグとTシャツは無事手に入れることができた。土曜日の朝に届いたTシャツには背中に"Swimming Pool"と書かれている。水着の上にゆったりとしたこのTシャツを着て、プールサイドで村上春樹の翻訳本でも読みたい気分。久しぶりにお酒を解禁するとしたらモヒートかマティーニかな。

世の中は変わらずいろいろ大変だけど、2021年の夏だってやっぱり思いっきり楽しみたい。夏はもうすぐそこ。

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